縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

セレブ・デ・コンニャク

2008-02-16 | Weblog
セレブ・デ・トマト、トマトを素材にしたトマトのお店、なんだか気取った店構えで、ちょっと敷居が高そう、
でも猫社長はトマトが大好きなので一度は行ってみたいと今朝テレビで紹介している画面を食い入るように
見つめていた。これがセレブ・デ・オニオンだったら死んでも行かない。
セレブ・デ・コンニャク、これも案外いけるかも、ごはん、麺、パスタ、ハンバーグ、その他の総菜もみんな
こんにゃく、やせるぞこれは。
こんにゃくといえば伊賀上野の近くにこんにゃく屋という屋号の旅籠があった。こんにゃく料理が有名だった。
夕食のこんにゃくのフルコースに舌鼓を打った後、お膳を下げに来た仲居さんは四角い顔ののっぺらぼうだった。
ぷるんぷるんと体をくねらせながらこんにゃくの仲居さんはお風呂を勧めてくれた。猫社長の体は恐怖で
冷凍バナナのようにかちんこちんに固まっていた。がちがちの体で風呂場に向かい湯船に飛び込んだら、
お湯がどろどろしていて体にねっとりと液体がまとわりついてきた。お湯の正体は固まりきってないこんにゃく
だった。だがこんにゃく湯はお湯より体を温めてくれ、凍り付いた猫社長の体は高野豆腐くらいには戻っていた。
だが体中がこんにゃく臭い、こりゃこのままもう寝るしかないとほうほうの体で部屋に戻ると布団が敷かれていた。
だが猫社長の体は正真正銘こんにゃくのようにへなへなとその場に崩れ落ちた。布団もこんにゃくだったのだ。
掛布とんはご丁寧にバラの絵柄だ。うそだろ、        もちろんうそ。
数十年前に泊まった伊賀市佐那具の本陣こんにゃくやは今でも営業している。また行ってみたいなあ。