縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

鉛が溶け出す中国土鍋、陶芸家としてひとこと

2007-05-26 | Weblog
中国製の土鍋から鉛やカドミウムが溶け出した。基準より低いからっていわれても気持ちのいいもんじゃない。
ニュース等では鍋の縁の上薬から溶け出したらしいと書いてあったので合点がいった。もし外側に描いてあったら
鍋の中に溶け出すことはないはずだ。
上絵は鉛の入った薬の中に青や赤色をだす酸化金属をまぜて700度から800度位の間で陶磁器の
表面に焼き付けるのだけど、日本では鉛が溶け出す危険があるということで国内産の食器には
鉛を使わない上絵を使用している。最近にせ物やインチキ物で騒ぎを起こしている中国、怖いのは
食品や薬だけじゃないんだ。陶磁器は安全だと思っていたけどどうもすべてが疑わしい。
猫社長は食器ではないので鉛のうわぐすりを使用している。自分で調合してたくさんの色を作らなくては
いけないし、発色もいいからだ。まさか猫を鍋に入れて煮込むお方はおられまい。しないでね。
鉛の粉末は純白だ、昔おしろいに使用して頭のおかしくなった高貴なお方がおおぜい居られた。
数年前に100円ショップで土鍋を購入したんだけど、絶対中国製だと思う。縁にうわぐすりは
たくしてないけど大丈夫かな。