縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

ハワイへの道 (ハワイの話その1)

2010-12-02 23:25:50 | もう一度行きたい
 夫婦は次第に顔が似てくるという。確かにそうかもしれない。ウチもたまにそう言われる。おそらく、年月を重ねるとともに、表情の作り方が似てくるのであろう。
 では、性格はどうだろう。僕は、性格も表面的なところは似てくる(あるいは、互いに合わせるようになる)かもしれないが、根っこの部分はさほど変わらない、つまり似ることはないように思う。

 これは、先日、ハワイに行ったときの話。

 僕らは、平日、仕事が終わった後、成田発22時の飛行機でハワイに行くことにした。僕は早々に仕事を切り上げ、18時半に帰宅した。が、妻がなかなか帰って来ない。19時半を過ぎ、20時を過ぎ、それでも帰って来ない。
 タクシーで箱崎に出て、そこからバスで成田に行こうと思っていたが、もうそれでは間に合わない。仕方がない、家の車で成田に行こう。そうすれば40、50分で着く。駐車場代が高く付くが、それでも乗り遅れるのに比べればマシだ。
 そうこうする内に妻が帰って来た。20時15分に出発。これで21時には成田に着く。やれやれ、なんとか間に合いそうだ。
 
 幸い道路は空いていた。車はすぐに東関東自動車道に繋がる豊洲の入口に。ふと、情報板を見上げる妻。「ねえ、辰巳から渋滞3kmって出てるよ。」「えっ、辰巳って深川線じゃなかったっけ? 関係ないよ。」と僕。
 が、しかし、これが大いに関係あった。辰巳というのは辰巳ジャンクションのことで、なんと豊洲とは目と鼻の先。5分もしないうちに、僕らは渋滞の真っ只中に入ってしまった。ナビの成田到着予定時刻は22時5分。それでは飛行機は飛び立ってしまい、成田に着いたところで後の祭りだ。

 さて、ここからが本題。

 僕はここで気持ちを切り替えた。さっきまでの“ハワイでのんびり リゾート”モードから、“あきらめ、悟り”のモードに入ったのである。一方、妻はというと、未だ“ハワイに行くぞ! 行けるぞ!”モードのまま・・・・。

 20分近くで漸く渋滞を抜けた。僕は急ぎつつも、あくまで安全運転。間に合わない可能性が高いのに、焦って事故を起こしては元も子もない。
 あまり期待してはいけない。はなから諦めていれば、やっぱりダメだったかで済む。が、期待していたのに間に合わなかったとき、そのショックは測り知れない。逆に、万が一諦めていた飛行機に乗ることができれば、その喜びは限りなく大きいはずだ。これならどっちに転んでも悪くはない。僕はこう考えた。

 この間、妻は、なんとかなると信じ、電話を掛けまくっていた。まずはパーキング業者。空港の駐車場に車を停めるのは時間が掛かる、空港ターミナルの前で車を預かってもらえないか、というのである(もっとも営業時間終了、もう人手がない等でダメ)。
 次にJALのカウンター。(若干サバを読んで)21時半には着くから待っていて下さいとお願いしようというのである(こちらもJALのカウンターに電話が繋がらず、断念)。

 しかし、妻の思いが通じたのか、車が成田に近づくにつれ、ナビの到着予定時刻が次第に早くなって行った。そして、21時35分に成田到着。妻をターミナルのJALの看板の前で降ろし、彼女はそのままカウンターへと走った。駐車場に車を停めた僕は、荷物を引き摺りながら、カウンターへと急いだ。

 なんと、これが間に合った。JALの方のご厚意で二人を飛行機に乗せてくれたのである。この22時のハワイ行きが最終便であったことも幸いしたようだ。空港はガラガラで、セキュリティチェックも出国手続きも、あっという間に終わった。そして、僕らは出発10分前には飛行機の座席に着くことができた。

 慎重な僕と、楽観的な妻。最悪の事態を想定し対応を考える僕と、物事を自分の都合の良いように考える妻。足して2で割れば普通の人? ちょうど夫婦としてはバランスが取れていて良いのだろうか。いずれにしろ、僕は妻のようにはなれない。
 もっとも、私だって、あなたのように暗くはなれないわ、と妻に言われそうだ。きっと妻の方が長生きするに違いない。


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