オリビアで始まり、オリビアで終わった一日だった。その偶然というか、ちょっとした奇跡に感謝!
週末の夜、久々に『ダイヤモンド・クラブ』に行った。四谷三丁目にあるジャズのライブのお店である。その日のヴォーカルは 萱原恵衣(かやはら けい)、ピアノは 井上ゆかり。そう、以前ブログに書いた(2009/2/28、“そうだ、『ダイヤモンド・クラブ』、行こう” )、あの萱原さんだ。あれ以来、僕は彼女の歌う “My Favorite Things” をいつも楽しみにしている。
「ゆかりさんが弾く“My Favorite Things” は最高!」と言う彼女は、リクエストするまでもなく、早々に “My Favorite Things” を歌ってくれた。この曲を聴くと、やはり心が落ち着く。やさしい気持ちになれる。
とすると何をリクエストしようかと、お酒を飲みながら考えていた矢先、彼女が歌い始めたのが“Have You Never Been Mellow(そよ風の誘惑)” だった。
ところで、杏理の「オリビアを聴きながら」は、最近の若い人もよく知っていると思う。1978年の古い曲であるが、親が好き、カラオケでよく聞く、カヴァーされたのを聴いた等々、今でも耳にすることが多いに違いない。が、しかし、この “オリビア” が誰かは、いったい どれだけの人が知っているだろう。
“オリビア” は、1970年代半ばから80年代前半に一世を風靡した、オーストラリア育ちのイギリス人歌手、オリビア・ニュートン=ジョン のことである。日本でも大ヒットした、あの“Physical(フィジカル)” を歌っていた歌手だ。
オリビアは、デビュー当初はカントリー・ミュージックを歌っていた。イギリス人なのにカントリー・ミュージック? という批判もあったようだ。美人ではあるものの、オーストラリア育ちで、どこか垢抜けないところが、アメリカの南部っぽくて良かったのかもしれないが。彼女の最初のヒット曲 “Let Me Be There”は まさしくカントリー・ミュージックだし、上記の“Have You Never Been Mellow” もポップっぽいカントリーだった。
それが、1978年、ジョン・トラボルタと共演したミュージカル映画『グリース』を機に、オリビアの歌は、“Xanadu(ザナドウ)” や “Physical” のように、ポップやロック色の強い曲へと変わって行った。
僕が好んで聴いていたのはカントリー時代のオリビア。杏理が歌う(因みに作詞・作曲は尾崎亜美)オリビアも、曲が作られた時期から考えると、カントリーのオリビアである。「オリビアは淋しい心 なぐさめてくれるから」という歌詞もカントリーの方がしっくりする。
カントリー・ミュージックは、日常の出来事を歌う曲が多い。恋愛や失恋の話はあるが、誹謗中傷や暴力はないし、世界平和を声高に訴えたりもしない。だから聴いて心が安らぐのであろう。
先週、夏の暑さの疲れがどっと出たのか、急に涼しくなったためか、はたまた年のせいか、僕はひどく疲れていた。そんな金曜の朝、通勤のバスで思わず聴いたのがオリビアの“Let Me Be There”。普段は通勤で音楽を聴くことなどないのだが、このときの僕は、なぜか YouTube でオリビアの曲を探していた。オリビアの澄んだ声が心に沁みる。僅か3分足らずの時間ではあるが、中学生の頃を思い出し、郷愁に耽る。少し元気が出て来た気がする。よし、あと1日頑張ろう。
これが、その日の始まり。で、一日の締めくくりが、オリビアの “Have You Never Been Mellow”である。ほんの偶然に過ぎないのだろうが、僕にとっては、うれしい驚きと、望外の幸せ。萱原さんに、ありがとうと言いたい。
週末の夜、久々に『ダイヤモンド・クラブ』に行った。四谷三丁目にあるジャズのライブのお店である。その日のヴォーカルは 萱原恵衣(かやはら けい)、ピアノは 井上ゆかり。そう、以前ブログに書いた(2009/2/28、“そうだ、『ダイヤモンド・クラブ』、行こう” )、あの萱原さんだ。あれ以来、僕は彼女の歌う “My Favorite Things” をいつも楽しみにしている。
「ゆかりさんが弾く“My Favorite Things” は最高!」と言う彼女は、リクエストするまでもなく、早々に “My Favorite Things” を歌ってくれた。この曲を聴くと、やはり心が落ち着く。やさしい気持ちになれる。
とすると何をリクエストしようかと、お酒を飲みながら考えていた矢先、彼女が歌い始めたのが“Have You Never Been Mellow(そよ風の誘惑)” だった。
ところで、杏理の「オリビアを聴きながら」は、最近の若い人もよく知っていると思う。1978年の古い曲であるが、親が好き、カラオケでよく聞く、カヴァーされたのを聴いた等々、今でも耳にすることが多いに違いない。が、しかし、この “オリビア” が誰かは、いったい どれだけの人が知っているだろう。
“オリビア” は、1970年代半ばから80年代前半に一世を風靡した、オーストラリア育ちのイギリス人歌手、オリビア・ニュートン=ジョン のことである。日本でも大ヒットした、あの“Physical(フィジカル)” を歌っていた歌手だ。
オリビアは、デビュー当初はカントリー・ミュージックを歌っていた。イギリス人なのにカントリー・ミュージック? という批判もあったようだ。美人ではあるものの、オーストラリア育ちで、どこか垢抜けないところが、アメリカの南部っぽくて良かったのかもしれないが。彼女の最初のヒット曲 “Let Me Be There”は まさしくカントリー・ミュージックだし、上記の“Have You Never Been Mellow” もポップっぽいカントリーだった。
それが、1978年、ジョン・トラボルタと共演したミュージカル映画『グリース』を機に、オリビアの歌は、“Xanadu(ザナドウ)” や “Physical” のように、ポップやロック色の強い曲へと変わって行った。
僕が好んで聴いていたのはカントリー時代のオリビア。杏理が歌う(因みに作詞・作曲は尾崎亜美)オリビアも、曲が作られた時期から考えると、カントリーのオリビアである。「オリビアは淋しい心 なぐさめてくれるから」という歌詞もカントリーの方がしっくりする。
カントリー・ミュージックは、日常の出来事を歌う曲が多い。恋愛や失恋の話はあるが、誹謗中傷や暴力はないし、世界平和を声高に訴えたりもしない。だから聴いて心が安らぐのであろう。
先週、夏の暑さの疲れがどっと出たのか、急に涼しくなったためか、はたまた年のせいか、僕はひどく疲れていた。そんな金曜の朝、通勤のバスで思わず聴いたのがオリビアの“Let Me Be There”。普段は通勤で音楽を聴くことなどないのだが、このときの僕は、なぜか YouTube でオリビアの曲を探していた。オリビアの澄んだ声が心に沁みる。僅か3分足らずの時間ではあるが、中学生の頃を思い出し、郷愁に耽る。少し元気が出て来た気がする。よし、あと1日頑張ろう。
これが、その日の始まり。で、一日の締めくくりが、オリビアの “Have You Never Been Mellow”である。ほんの偶然に過ぎないのだろうが、僕にとっては、うれしい驚きと、望外の幸せ。萱原さんに、ありがとうと言いたい。