縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

香港食い倒れの旅その2 海鮮の街・西貢へ

2018-02-16 20:25:36 | もう一度行きたい
 香港の郊外、海鮮料理で有名な西貢(サイコン)に行って来た。九龍の東、新界エリアにある街だ。

 地下鉄で彩虹まで行き、そこからミニバスに乗り20分強で西貢到着。やたら飛ばす運ちゃんで結構怖かった。たぶん そんな運ちゃんが多いのだろう、車内には制限速度80Kmの表示と一緒にデジタルの速度計が付いていた。安心・安全重視の方には、普通のバス(2階建てです)かタクシーをお勧めする。

 途中、彩虹は初めてだったので駅の周りを少し歩いてみた。昔ながらというか、中国らしい猥雑な商店街を発見。商店街の奥に市場がある。入ってすぐは肉屋。アヒル(鴨?)の丸焼きが吊るされていたり、普通に豚の顔や足が並べられていたり、見ているだけで楽しい。おまけに安い。アヒルの丸焼きで2,500円程度。このまま家に帰るのなら絶対買う。そして魚屋へ。
 ところで、日本に来た香港人は、日本の魚は新鮮ではない、と思うらしい。なぜなら日本の魚は死んでいるから。香港では生きている魚、活魚信仰が極めて強いのである。それは魚屋を見るとわかる。生きた魚が水槽や大きなバットに入れられ、売られている。また、ちょっとグロテスクだが、おろした魚の鮮度を示すため、半身に あえて動いている心臓を残して売っている。これには驚いた。
 この生きている魚を最高とする香港の文化は、漁村であった香港が、昔は獲れた魚を冷蔵や冷凍できず、その日のうちに食べていた名残ではないだろうか。それと、日本と違って魚を生で食べない、刺身で食べないことも理由かもしれない。刺身好きの日本人は、魚が死んですぐよりも、時間が経ってうま味が出てきてからの方が美味しいと知っている。これに対し、炒めたり、蒸したり、そしてしっかり味付けする香港では、魚自体のうま味はあまり関係ないのだろう(というか、そもそも魚の鮮度自体あまり意味がない気も・・・)。

 さて、話は漸く西貢に。西貢の港には小さな漁船が並んでいる。小舟や道端で魚を売っている人の姿も。どこか懐かしい雰囲気が漂う。一方、港の一角には所狭しとプレジャーボートが係留され、ちょっとしたマリーナでもある。暖かな土曜の昼下がり、犬を連れて散歩する人も多い。見慣れた香港の繁華街とはまったく景色が違っておもしろい。

 海沿いのメインストリートに海鮮料理の店が並んでいる。店の横には水槽が積み重ねられており、その中には大小の魚、カニ、エビやロブスター、ミル貝やアワビなどの貝類、それに特大のシャコ(30cm近い?)までいる。
 通りを行ったり来たりして、一番賑わっている『全記海鮮菜館』に入ることにした。注文するとお兄さんが水槽から魚を網ですくってくれる。調理方法は店のお勧めを聞きながら好みで注文。シャコ好きの妻が、真っ先に特大シャコのニンニク・唐辛子揚げを注文。あとは茹で海老とビール。茹で海老は、シンプルではあるが、とても旨い。先程鮮度に意味はないと書いたが、これは新鮮な海老だからこそ旨いのだと思う。
 海老を堪能したところに特大シャコ登場。う~ん、図体はでかいが、悲しいかな、食べるところが少ない。手を汚し、苦労して殻を剥いても、身はわずか。なのに高い! 一つ2,000円はする。 
 料理を追加するか悩んでいたら、妻がすくっと立ち上がって一言。「次行くわよ!」リベンジする気のようだ。

 次に通りの端の方にある『金輝海鮮菜館』に入った。小振りの店でお客さんは少なかったが、やはり店の横には水槽がある。そして、またシャコ(今度は普通サイズ)の唐揚げと茹で海老とビールを頼んだ。値段は『全記』より全然安い。
 海老は、茹で加減なのか、脱皮したてなのか、はたまた安いせいなのか、『全記』の方がプリッと、身がしまった感じがして断然美味しかった。が、僕はシャコはこれで十分に思った。小さくて、さらに食べるところは少ないが、この値段なら許せる。僕はそれなりに満足した。
 しかし、シャコ好きの妻は、調理法を変えれば特大シャコはもっと美味しいかもと、まだまだ諦めの付かない様子。やれやれ、まだまだリベンジの旅が続きそうだ。


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