えーっ、カードが出て来ない。それにお金も。出てきたのはレシートだけ。
ATMでお金を下ろそうとしたときの出来事である。
これが日本の町中で起きても結構パニックになるが、ここはシンガポール。あー、どうしよう・・・。
ATMに問い合わせ先電話番号が書いてあった。が、電話をしたものの繋がらない。ATMの横のコンビニの人に尋ねたら、ウチは管理していないので何も分からないとのこと。
じゃあ、近くの支店に電話しよう、いや言葉の問題もあるから店に行った方が良いか、と思いインターネットで調べた。ATMは香港上海銀行(注:名前の通り香港の銀行。略称HSBC)のもので、シンガポールにもいくつか支店があった。しかし住所を見てもどこが近いのか皆目見当が付かない。八方塞がり・・・。
そんなとき後ろに並んだ2人がどうしたのかと尋ねてきた。事情を話したところ、1人が私も同じ事があったという。カードは1週間くらい出て来なかったので、カードをキャンセルし再発行せざるを得なかったとのこと。そして、ここにいても仕方が無いから一緒に近くの支店に行こう、と言ってくれた。おー、なんてやさしい人だろう。女神のようだ。
(今にして思えば、HSBCは香港の銀行なのでシンガポールの町中にATMは少なく、ここのATMが使えないのなら支店に行くのが早かったのかもしれない。が、それにしても親切な人だ。)
歩いて5分で支店に着いた。相談窓口で事情を話したが、その対応にびっくり。日本人の感覚だと「誠に申し訳ありません。直ちに係の者を派遣します。もうしばらくお待ち下さい。」との返事を期待してしまう。が、彼はまったく謝らない。機械が悪い、あるいはお前が操作を間違えたのではないか、いずれにしろこちらに責任はないといった感じ。僕は怒るどころか呆れてしまった。カードは2、3日で取り出せるという(その頃僕はもうシンガポールにいないけど)。僕の口座からお金は引き出されているかと聞かれ、アプリで確認した。いったん引き落とされた金額が返金されている。であれば何も問題はない。終了、お次の方 ~。
もうカードは諦めるとして、安全のためカードを止めてもらわないといけない。カードにはキャッシュカードの機能に加え、クレジットカードとデビットカードの機能も付いている。僕は日本に電話を掛けた。せめてこの国際電話の費用くらいHSBCに払って欲しいところだが、取り付く島もなく、お願いするのも無駄だろう。
そこにATMにお金を下ろしに行ったもう1人の女性が戻ってきた。なんと、彼女のカードもATMに吸い込まれたまま出て来ないという。へぇー、こんなトラブルが重なるんだ。店に案内してくれた女性も前に同じ事があったというし、シンガポールでは(いやシンガポールのHSBCでは?)よくある事なのだろう。まったくひどい話だ。
教訓:海外でATMを使うときは銀行を選ぶこと。地元の大手銀行、シンガポールであればSDB(シンガポール開発銀行)、OCBC(華僑銀行)、UOB(大華銀行)が無難か。支店もATMも多く、何かあったときもHSBCのような外銀より安心だと思う。
一方、銀行の対応を考えたとき、実際に被害を被った人間としては“お客様は神様です” 的な日本の銀行の方が良いが、生産性というか効率を考えた場合はドライなシンガポールの銀行の方が上だろう。僕はやはり日本のサービスが好きだが、こうした過剰サービス、過剰品質が日本経済低迷の一つの理由になっているのは間違いない。だから残業も増えるのだろう。そう考えると、本当はどちらの方が良いか分からなくなってしまう・・・。
ATMでお金を下ろそうとしたときの出来事である。
これが日本の町中で起きても結構パニックになるが、ここはシンガポール。あー、どうしよう・・・。
ATMに問い合わせ先電話番号が書いてあった。が、電話をしたものの繋がらない。ATMの横のコンビニの人に尋ねたら、ウチは管理していないので何も分からないとのこと。
じゃあ、近くの支店に電話しよう、いや言葉の問題もあるから店に行った方が良いか、と思いインターネットで調べた。ATMは香港上海銀行(注:名前の通り香港の銀行。略称HSBC)のもので、シンガポールにもいくつか支店があった。しかし住所を見てもどこが近いのか皆目見当が付かない。八方塞がり・・・。
そんなとき後ろに並んだ2人がどうしたのかと尋ねてきた。事情を話したところ、1人が私も同じ事があったという。カードは1週間くらい出て来なかったので、カードをキャンセルし再発行せざるを得なかったとのこと。そして、ここにいても仕方が無いから一緒に近くの支店に行こう、と言ってくれた。おー、なんてやさしい人だろう。女神のようだ。
(今にして思えば、HSBCは香港の銀行なのでシンガポールの町中にATMは少なく、ここのATMが使えないのなら支店に行くのが早かったのかもしれない。が、それにしても親切な人だ。)
歩いて5分で支店に着いた。相談窓口で事情を話したが、その対応にびっくり。日本人の感覚だと「誠に申し訳ありません。直ちに係の者を派遣します。もうしばらくお待ち下さい。」との返事を期待してしまう。が、彼はまったく謝らない。機械が悪い、あるいはお前が操作を間違えたのではないか、いずれにしろこちらに責任はないといった感じ。僕は怒るどころか呆れてしまった。カードは2、3日で取り出せるという(その頃僕はもうシンガポールにいないけど)。僕の口座からお金は引き出されているかと聞かれ、アプリで確認した。いったん引き落とされた金額が返金されている。であれば何も問題はない。終了、お次の方 ~。
もうカードは諦めるとして、安全のためカードを止めてもらわないといけない。カードにはキャッシュカードの機能に加え、クレジットカードとデビットカードの機能も付いている。僕は日本に電話を掛けた。せめてこの国際電話の費用くらいHSBCに払って欲しいところだが、取り付く島もなく、お願いするのも無駄だろう。
そこにATMにお金を下ろしに行ったもう1人の女性が戻ってきた。なんと、彼女のカードもATMに吸い込まれたまま出て来ないという。へぇー、こんなトラブルが重なるんだ。店に案内してくれた女性も前に同じ事があったというし、シンガポールでは(いやシンガポールのHSBCでは?)よくある事なのだろう。まったくひどい話だ。
教訓:海外でATMを使うときは銀行を選ぶこと。地元の大手銀行、シンガポールであればSDB(シンガポール開発銀行)、OCBC(華僑銀行)、UOB(大華銀行)が無難か。支店もATMも多く、何かあったときもHSBCのような外銀より安心だと思う。
一方、銀行の対応を考えたとき、実際に被害を被った人間としては“お客様は神様です” 的な日本の銀行の方が良いが、生産性というか効率を考えた場合はドライなシンガポールの銀行の方が上だろう。僕はやはり日本のサービスが好きだが、こうした過剰サービス、過剰品質が日本経済低迷の一つの理由になっているのは間違いない。だから残業も増えるのだろう。そう考えると、本当はどちらの方が良いか分からなくなってしまう・・・。