縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

『いたりあ小僧』に行こう!

2020-10-04 13:45:36 | おいしいもの食べ隊
 あの『いたりあ小僧』、通称『イタコ』が大変なことになっている。コロナウィルスの影響により顧客が激減、存亡の危機にあるという。クラウドファンディングを利用し資金の支援を募っていると知った(『存続危機!創業42年イタリア小僧を救ってほしい!』)。コロナ禍の中での外食自粛に加え、一橋大学がオンライン授業となり学生がいないのだから無理もない話だろう。大学は先月から一部で対面授業を再開したようであり、少しは客足が戻ると良いが。

 『いたりあ小僧』は、国立駅近くにある創業42年の老舗スパゲティ屋さんである。“パスタ”というより“スパゲティ”と言った方が俄然しっくりするお店だ。最近流行りの小洒落たイタリアンとは違い、メニューにローマ字はないし、カタカナすらほとんどない。あるのは圧倒的にひらがな。横文字が苦手な人でも何ら問題ない。国立に住む老若男女、皆から愛され、『イタコ』の愛称で呼ばれている。
 スパゲティは和風を主になんと80種類以上。さらにトッピングも可能だ。学生客が多いせいか、大盛り(ビック)の上を行く2倍盛り(スーパービック)まである。若者の旺盛な食欲を充分に満たし、おまけにお値段は懐に優しい。東京の和風パスタで幅を利かすハシヤ系の店よりも若干お安く、味に遜色はない。いや、それ以上かもしれない。

 学生時代、僕は毎週のように『イタコ』にお世話になっていた。僕の定番は、しょうゆ味(注:他ににんにく、トマト、たらこ、うに、クリーム、梅等がある)のしめじのスーパービックと納豆のスーパービック。本当は帆立とかイカのトッピングをしたかったが、貧乏学生には高根の花だった。そうそう、しめじには粉チーズをたっぷりかけて食べていた。粉チーズは只だったから。もっとも僕の友人は粉チーズを食べ過ぎて(一人で喫茶店の砂糖入れのような容器に入った粉チーズを食べ切り、さらにお代わりしたらしい)、追加料金を取られたと言っていた。

 大学を卒業して35年。『イタコ』には一度だけ行ったことがある。しめじのスーパービックに昔できなかったトッピングをし、同じく昔は頼めなかったワインを1杯飲んだ。以前と変わらず美味しかった。学生時代の思い出の店といえば、ここ『いたりあ小僧』と小平の『龍園』。残念ながら『龍園』は十数年前に閉店し、おやじさんも亡くなられたという。『イタコ』にはずっと残っていて欲しい。今年国立駅の赤い三角屋根の駅舎が復原されたというし、よし、久しぶりに国立に行ってみよう。
 僕はクラウドファンディングで1万円の支援をした。リターンがスパゲティ1皿無料券とかなので、見返りを考えると、まったくペイしない。だから皆さんに金銭の支援はお願いしないが、もしお近くの方がいらしたら『いたりあ小僧』に行って頂けないだろうか。皆さんが美味しいスパゲティで笑顔になり、それを見たお店の方が明日も頑張ろうと思うように。


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