縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

別府良いとこ 八度はおいで(?)ー 別府八湯の話

2024-07-12 15:56:15 | 別府の話
 「別府八湯」とは市内にある八つの温泉(浜脇、別府、亀川、鉄輪、観海寺、堀田、柴石、明礬)の総称である。いずれも古い温泉であり、新しい温泉でも開湯は江戸時代に遡る。温泉の掘削が始まったのは明治以降のため当初はどの温泉も自然湧出だった。やはり最近の深~く深く掘削して掘り当てた温泉とはパワーが違う。また別府八湯は10種類ある温泉の泉質のうち7種類がある極めて珍しい温泉である。
 
 別府八湯の中で一番有名なのは鉄輪(かんなわ)温泉。このブログのカバー写真がまさに鉄輪。いたるところから湯けむり立ち上る“ザ・温泉”といった風情だ。未だに貸間旅館といわれる湯治宿が数多くある。自炊のできる宿、さらには温泉から噴き出る高温の蒸気を利用した「地獄蒸し」のできる宿もある。共同浴場も多く、人口密度ならぬ“温泉密度”は鉄輪が日本一だと思う。

 個人的には明礬(みょうばん)温泉がオススメ。第一に、なんと言ってもお湯が良い。明礬泉といわれる強酸性の含鉄泉。殺菌効果が強く、古い角質を除去してくれる。お肌すっきり、若返りの湯だ。緑や青っぽいお湯の色は神秘的。身体だけでなく心も癒やされる。
 第二に、眺めが良い。明礬温泉は伽藍岳の中腹に位置し別府八湯の中で最も標高の高い場所にある。別府市内や別府湾が一望でき、また東側が海のため水平線から上る日の出を見ることができる。小さな赤い太陽が上っていく様は本当に美しい。
 三つめのオススメ理由、美味しい。勿論宿の食事も良いと思うが、ここでは岡本屋売店を取り上げたい。一番有名なのが「地獄蒸しプリン」。地獄蒸しの効果なのか、最近はやりの柔らか・なめらか系ではなく、ちょっと硬めの昔ながらのプリンである。あと「地獄蒸したまごのサンドイッチ」もオススメ。以前は手作り感満載だったが、いつからか包装がきれいになり、サンドイッチがちょっと小さくなった気がする。でも美味しいからつい買ってしまうのである。

 僕は別府八湯すべて行ったが、残りの6つの温泉も各々泉質や町の趣が違っていて面白い。温泉には個人の好みや合う・合わないがある。だから皆さんには別府を何度か訪れ、自分のお気に入りの温泉を見つけて欲しい。別府は温泉の引き出しが多い町なのできっと見つかると思う。