縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

ナポリでピザ(イタリア紀行1)

2006-04-24 23:49:00 | もう一度行きたい
 イタリアは夏が似合う。5年前の夏、2週間、イタリアを旅した。ナポリ、ローマ、フィレンツェ、ミラノと回った。スペインの旅同様、このイタリア旅行についても何回かに亘って書いて行くことにしたい。まずはナポリから。

 ナポリは南イタリア観光の拠点。ポンペイとカプリには行ったが、ソレント、アマルフィ、イスキア島などには行けなかった。行き漏らした場所に行ってみたいというのもあるが、もう一度ナポリに行きたい理由がほかにも三つある。

 まず一つ目、カプリの青の洞窟を見ること。カプリに1泊したのだが、結局青の洞窟を見ることができなかった。なんと、青の洞窟に入れないことがある、というか、どうも入れない方が多いようである。ガイドブックには書いてなかったが、これが現実だった。ショック。
 青の洞窟の内部は広いのだが、入口と海面との隙間は1mくらいしかない。そのため満潮のときや波が荒いときは船が洞窟内に入ることができないのである。“ナポリを見て死ね”という言葉があるが、死ぬ前に一度は青の洞窟の幻想的な姿を見てみたい。これは早い方が良い。温暖化の影響で海面が上がりベネチアが水没の危機という話をよく聞くが、海面上昇の影響は青の洞窟も同じはず。年々見るチャンスが減っている恐れがある。

 二つ目、“ブランディ”のピザを食べること。ナポリには2泊したが(当初3泊の予定が飛行機が遅れ2泊になってしまった)、その間“ブランディ”には二度ピザを食べに行った。ここは1780年創業の老舗。マルゲリータ発祥の店として有名である。
 生地の厚いのがナポリのピザの特徴だが、“ブランディ”の生地は厚いだけでなく、もちもちっとした独特の食感で大変おいしい。勿論トマトやほかの野菜もおいしいが、生地だけ食べてもおいしいのである。日本でこんなピザは食べたことがない。最近は東京でもナポリから取り寄せた窯でピザを焼く店をよく見るが、窯は同じでも味がまったく違う。からっと乾燥した気候や野菜の味の違い、それに何か伝統の技もあるのかもしれない。ナポリにいらっしゃる方は是非この店を訪れて欲しい。

 最後三つ目は夜景。俗に世界三大夜景としてナポリ、香港、函館が挙げられる。共通点はいずれも港町、つまり海があること。暗い夜空と海、それと街の灯りの織り成すコントラストが夜景の美しさを一層際立たせるのであろう。
 自称“夜景評論家”の私としてはナポリの温かい、生活感のある夜景が一番好きだ。香港はネオンや照明など人工的な美しさである。函館は黒い海のキャンバスに地形が灯りで浮かび上がるのを遠くから楽しむため、少し夜景との距離がある。その点、ナポリの夜景は港を取り囲むお店や家のごく普通の灯りが多く、そこに住む人の生活、家族の温もりまで感じられる。
 美しい夜景を楽しみながら、甘いカンツォーネを聞き、そしておいしいワインと食事。ナポリではきりりと冷えた白がいい。と、食べる話ばかりで恐縮だが、イタリアは美食の国。残りのイタリア紀行も食べる話が多いのでご勘弁を。(食事2の芸術1っていう感じかな。)

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