縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

選挙速報:衆院補選千葉7区で民主勝利

2006-04-23 23:54:00 | 最近思うこと
 衆議院千葉7区の補欠選挙、民主・太田和美氏が自民・斎藤氏を破って当選した。僅差の接戦だったようである。郵政民営化を掲げた小泉劇場で自民に大きな風が吹き、更には偽メール問題があって深く傷ついた民主であるが、新・小沢民主で漸く一矢報いることができた。
 勝因の第一は小沢効果。小沢さんなら何かやってくれるのではないかという期待感と、(私は実際の効果、凄さを知らないが)小沢氏の卓越した選挙戦術。第二、第三はなくて、第四、第五が、太田氏が女性の目線、主婦の目線で政策を(内容はともかく)訴えたこと、太田氏が地元出身であるのに対し斎藤氏がよそ者(東京都出身のエリート官僚)であること、であろう。

 この結果が後半国会での自民・民主の攻防や来年の参院選、そして小泉首相の後継選びにも影響すると注目されているが、正直、私はあまり関心がない。私はいわゆる無党派層の典型だ。去年は本気で自民党をぶっ壊してくれるならと小泉自民に投票し、そしてもし私が千葉7区の有権者だったら今回は小沢さんに最後の一花咲かせてもらおうと小沢民主に投票したことだろう。早い話、ミーハーである。
 政治に関心がないわけではない。大いに関心はある。ただわが国の政治に失望しているのである。誰がやっても変わらない、族議員を頂点とする利益団体や官僚の厚い壁に阻まれ、正しいこと、本来行うべきことを出来ないのが、残念ながら、日本の政治だと半ば諦めているのである。
 もちろん政治家の中にも国家・国民のことを真剣に考える志の高い方は沢山いらっしゃると思う。いや、沢山いらっしゃったのかもしれない。希望を持って国会議員になったとしても、利益団体や官僚の前に無力感を感じ、絶望した方が多いのではないだろうか。

 その点、私は政治家になるなら国会議員よりも地方自治体、それも市町村あたりの首長(地方自治体の長、つまり市町村長)がおもしろいと思う。住民の支持を得られれば、“抵抗勢力”は比較的少ないし、自分の色を強く政治に出すことができる。
 以前、出雲市長であった頃の岩国哲人氏は大変輝いていらしたと思う。ICカードを導入したり、日本の伝統を重視し小中学校を木造にしたり、果ては木のドームを作ったりと、良し悪しは別として、自らの考えに基づく政策を実現されていた。実は彼が市長のとき出雲市役所にICカードの件でヒヤリングに行ったことがある。そのときの市役所の方が、岩国さんが首長になってから市役所は変わった、自分たちもやればできるんだと思った、といったことをおっしゃっていたのが印象に残っている。人を変える、人を動かすのは、やはり人だと思う。

 しかし、衆議院議員になった岩国氏は存在感が薄い。野党民主党所属というのもあるが、彼の力を持ってしても、利益団体・官僚の壁は厚いということか。
 私は小さい政府と地方分権を望む。道州制の導入がすべてとは思わないが、政治がより身近なものになる体制になれば良い。

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