縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

シンガポールの昼と夜??

2009-01-13 21:29:03 | もう一度行きたい
 先日に続きシンガポールの話。(注:昼と夜と言っても動物園の話です、悪しからず。)

 シンガポールの観光名所といえば、マーライオン、ラッフルズ・ホテル、それに動物園とナイト・サファリだろうか。又、最近はセントーサ島の開発も進んでおり、来年にはユニバーサル・スタジオや新しい水族館もオープンするとのことである。
 が、正直言って、あまり見るところがないな、というのが僕の率直な印象である。ショッピングとグルメの街といった感じ(まあ、それだけあれば十分という人が多いかもしれないが)。

 これは香港も同じであるが、ともに植民地として始まり、まだ歴史が浅く、独自の歴史・文化遺産等が少ないからである。シンガポールは、1819年にイギリス人ラッフルズが上陸するまで、漁師が僅かに暮らす寒村に過ぎなかった。その後貿易都市として、イギリスの東南アジアにおける一大拠点として発展を遂げたが、シンガポールが正式に独立したのは第二次世界大戦後、1965年のことである。まだ独立後50年も経っていない若い国なのである。

 僕のシンガポール観光で一番のお勧めは動物園。なんといっても立地が最高だ。シンガポールはほぼ赤道直下の熱帯。ホッキョクグマなど一部を除けば(心なしかホッキョクグマは痩せて見えた)、動物たちにとってここは天国だろう。餌はもらえるし、日本や欧米の動物園と違って寒さ知らずなのだから。
 おまけに動物園は熱帯雨林の森の中にある。近代的なビルが立ち並ぶシンガポールの都心からは想像できない、うっそうとした森である。動物園はこの熱帯雨林の森をうまく利用して作られており、一切檻はない。ここでは動物たちを自然な形で見ることができる。特筆すべきはオランウータンの展示。旭山動物園と同じオランウータンの渡りを、人工の塔ではなく木々の中で見ることができるのである。ほかにも ワオキツネザルが放し飼いにされていて目の前で見ることができたし、オオコウモリが羽を折り畳み傘のように畳んだり広げたりする姿もおもしろかった。

 ナイト・サファリは動物園の隣にある。日没から午前零時まで開園する、夜行性動物の生態を見学するための動物園である。40ヘクタールの敷地の中に、130種、約1,000頭の動物が飼われている。
 我々はまずナイトショーを見学し、次にトラムで園内を一周した。トラムではガイドさんが動物の特徴や動物が今いる場所を教えてくれる。園内は暗いので、初めての人がどこに動物がいるかを見つけるのは容易ではない。日本語のガイドさんもいるので、相当英語に自信のある方以外は日本語トラムに乗った方が良い。
 トラムは1周45分程度。動物園を結構歩いたし、夜も遅いし、トラムが終わったら帰ろうかと思ったが、妻が少しでいいから園内を歩きたいと言う。そう、園内はトラムで回るほか、歩いて回ることもできるのである。徒歩用のコースは三つあり、全部回ると1時間くらいの行程だ。
 少しだけと思って歩き始めたが、結局、全コースを歩いてしまった。ゆっくり動物を見ることができるし、熱帯雨林の森の中を歩くだけで心地よかった。森の中は思いのほか涼しい。熱帯雨林ゆえ、当然、真夏の日本より暑いに違いないと思っていたが、そんなことはない。夕方に降った雨のおかげか、随分歩いたのに、とてもさわやかだった。

 月明かり、水の流れる音、木々の香り、そして動物たちの気配を感じる。そう、五感を研ぎ澄ませろ。野生に戻れ・・・・。
(が、しかし、気分だけ太古の昔、野生に戻ったとしても、ゾウやライオンには逆立ちしても敵わないので、変なところに迷い込まないよう、くれぐれも注意しよう。)

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