縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

バンコク見聞録(その1)

2006-08-14 23:58:00 | もう一度行きたい
 バンコクには5回行った。おかげで町というか道路には結構詳しいが、実はあまり観光をしたことがない。有名スポットに結構疎い。最初の3回は仕事で、後の2回は観光だったものの他の都市も周ったため駆け足の旅だったからだ。が、バンコクでは初めての経験も多く、強く記憶に残っているし、好きな町の一つである。

 初めての経験その1。超高級ホテルの宿泊。最初の2回はリージェント(今のフォーシーズンズ)に泊まった。当時(90年代初め)日本円で1泊2万5千円とか3万円したのではないだろうか。単に勤めていた会社の支店に一番近い(100mくらい?)というのが理由だが、それまでビジネスホテルにしか泊まったことのない僕にとってまったく別世界だった。どう見ても寮の自分の部屋の3倍以上はある広さで、大きなバスタブにシャワー、毎日フルーツとチョコが添えられる、天国のような1週間だった。

 その2。フレンチトーストを食す。これもホテルでの話。朝食には毎日フレンチトーストを食べた。別に好きだったわけではない。食べたのは初めてだったと思う。では、なぜフレンチトーストか?ほかに食べるものがなかったのである。勿論レストランには沢山の料理がある。だが、どれも高くて手が出なかった。ホテル代は会社持ちだが、食事代は自前。朝から何千円も出して食べる気はしない。かといって食べないわけには行かない。とっても甘いフレンチトーストだが、少しほろ苦い味もした。うーん、いつかは朝から優雅に食事できる身分になりたい。

 3つ目は交通関係。これは色々ある。まず、交渉で料金を決めるタクシー。タクシーにはメーターがない(注:今はあります)。そのため乗る前に行き先を告げ、料金を交渉しないといけない。事前に大体の相場を聞いておき、それで運転手と交渉する。というか、向こうがふっかけてくるので値切る。もともと日本人にしてみるとタクシー代は安く、言い値でも全然構わないのだが、日本人だと思ってなめられてはいけない、後に来る日本人のためにもならないと思い、必ず値切った。
 次は渋滞。道路の割りに車が多いのが一番の理由だが、バンコクの場合、さらに人災的側面もあった。信号がなく、警官が交通整理をしていたのである(注:今は信号もちゃんとあります)。片方は流れが良いのに、逆側はずっと待たされる、ということもしばしばだった。やっと交差点をクリアしたと思えば、また新たな警官が・・・・。やれやれ。

 その4は篤い信仰心を垣間見たこと。日本で生まれ育った僕は、生活の中で、敬虔な仏教徒どころか、敬虔な信者という存在を見たことがなかった。敬虔という意味では、オウムのように狂信的な新興宗教や、江戸時代のキリシタンのように歴史としてしか知らないが、タイの身近な、生活に根付いた仏教、僧侶というのが本当に新鮮だった。この篤い信仰が微笑みの国の由来であろう。
 が、しかし、熱心な仏教徒の国ゆえ注意すべきことがあるという。それは、皆、輪廻を信じていること。つまり、皆、人を殺しても生き還る、またこの世に生まれ変わってくるのだから大した事ない、と考えているらしい(?)。真偽の程は定かではないが、くれぐれも暗い夜道は気を付けた方が良い。ゴキブリとか船虫とかに生まれ変わるのは嫌、もとい、そもそも死ぬのは嫌だから。
(To be continued.)

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