ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

子宮内膜症はなぜ手遅れになるまで見つからないのか? その5

2012-09-03 | 子宮内膜症
4.子宮内膜症治療の遅れ
さて、このようにして、どうにか子宮内膜症と診断されたとしても、残念ながら適切に治療されるかどうかは別の問題です。「卵巣チョコレート嚢胞があります。3cmくらいであまり大きくないので様子を見ましょう。」「月経痛は、鎮痛剤でがまんできるなら様子を見ていいですよ。」そうして月経周期が繰り返されるうちに、せっかく子宮内膜症と診断されたのに、子宮内膜症病変は増殖をくり返し次第に重症化していきます。

でも、この程度なら、まだいいほうかもしれません。手術をしたにもかかわらず、膀胱や直腸、ダグラス窩の子宮内膜症病変が見逃されてしまうことも珍しくありません。術後、症状が改善しなかったり、しばらくすると症状が再燃したりします。上手い具合に薬物療法を組み合わせれば、そういう問題点を隠蔽することもできるのですが、本質的な問題は何も変わってないですね・・・

それでは、我々は何をするべきなのか?

ここまでは問題点を提示しただけで、これで終ってしまっては身も蓋もありません。一応、なんらかの解決策を提示したいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子宮内膜症はなぜ手遅れにな... | トップ | 子宮内膜症はなぜ手遅れにな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

子宮内膜症」カテゴリの最新記事