ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

実践的な結紮縫合 より高度な腹腔鏡下手術操作へ

2007-08-20 | 結紮縫合
今年6月に大津市で行われた第116回近畿産婦人科学会のランチョンセミナーで私が行った講演“実践的な結紮縫合 より高度な腹腔鏡下手術操作へ”の内容がDVDで発売されることになりました。体腔内操作を行ううえで必須である結紮縫合テクニックについて、1)結紮時におけるピットフォールとその対策、2)意図したように運針するためのコツ、3)助手との協調(チームワーク)、4)リスクマネージメントの四つにわけて講演時間のなかで詳細に述べています。ちょっと一つ上の腹腔鏡下手術を目指す婦人科医にお勧めの内容となっております。

実践的な結紮縫合 より高度な腹腔鏡下手術操作へ
演者:松本 貴
監修:伊熊健一郎
発売元:阪神テレビ企画
値段は約5,000円程度(振込手数料はご負担ください。)となるようです。
お問い合わせは阪神テレビ企画yo4ki-asayama@nifty.comへお願いします。
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第46回日本産科婦人科内視鏡学会総会セミナー

2006-07-13 | 結紮縫合
8月に行われる第46回日本産科婦人科内視鏡学会総会で結紮縫合セミナーの講師を務めます。

エキスパートから学ぶ体内結紮の集中トレーニングコース
 ー腹腔鏡下手術 体腔内操作へー

このブログでも、受講者を募集しようと思ったのですが、
30人の定員のところ、
あ~っというまに60名もの申し込みがあり
定員をはるかにオーバーしてしまったそうです。

受講できなかった先生方、申し訳ありません。
秋、冬にも、(少人数ですが)開催したいと思いますので、ご参加ください。
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結紮縫合は必要か?

2005-10-13 | 結紮縫合
子宮筋腫核出では子宮の縫合、子宮全摘では腟断端の縫合など、手術で結紮縫合が必要な場面は多い。しかし、血管や靱帯であれば、自動縫合器やクリップ、バイポーラ(高周波凝固)などで代用することができる。また、数センチメートルの小開腹を加えたり、経膣的な手術操作をしたりすることで内視鏡下での結紮縫合を避けることもできる。

それでいいのだろうか?内視鏡下での結紮縫合は習得するまでは難しいが、慣れれば、わずか数センチメートルの小開腹から狭い術野での縫合に比べれば、はるかにきれいに安全に縫合することができると思う。

以前、須賀川のセミナーでのことだが、「べつに腹腔鏡補助下手術でいいんじゃないか?」と体内結紮や体腔内操作の必要性に懐疑的な先生がいた。残念ながら、いい手術を見ていないのだろう。それは、それでいいんじゃないかと思うが、そこで止まってしまうと却ってトラブルが多くなるのではないか?

結紮縫合を練習することで、腹腔内操作の基本が身に付く、すなわちhand-eye coordinationが良くなるという副効用もある。結紮縫合をしっかり練習して安全な手術ができるようになってほしい。
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JSES結紮縫合手技講習会

2005-10-12 | 結紮縫合
先日、県内で日本内視鏡外科学会主催の内視鏡下結紮縫合手技講習会があり、講師をした。受講者は全て外科の医師で、婦人科医は私だけ。講習の内容は外科における結紮縫合に即したものになっており、若干手技に違いがあったが興味深いものだった。私は子宮内膜症手術における直腸と子宮の癒着剥離、子宮内膜症切除の手技や腸管の縫合などを供覧した。

外科における腹腔鏡下手術では結紮縫合が必要になる場面はあまり多くないようだ。血管を分離してクリップをかけるという操作が多いのだろう。そういう意味では婦人科手術よりは切開剥離操作についてはシビアなのだと思う。参加した先生方は腹腔鏡下手術の経験が多くてhand-eye coordinationがよく、結紮縫合手技の習得は非常に早い。コーディネーターの先生は、結紮縫合のトレーニング自体が細い糸をつかんだり複雑な結紮操作をするために、鉗子操作のトレーニングになることを強調していた。

私もいい勉強になった。ちょっとしたテクニックを学ぶことができた。(どっちが講師やねん?)
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