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子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

子宮内膜症はなぜ手遅れになるまで見つからないのか? その7

2012-09-07 | 子宮内膜症
2.産婦人科医の教育
こんなことをいうと生意気な発言だと受け止められてしまいますが、子宮内膜症を知らない産婦人科医は多いです。痛みについて十分問診をして時間がかかるのがイヤなのか聞く耳を持たない人、また腟直腸診を全くしない産婦人科医も少なくないようです。CA125が高いので(実は月経時に採血していた・・・)子宮内膜症だと言う人もいます。もっとひどいのは、我々が直腸子宮内膜症と診断したMRIを見て「直腸は正常だ。」と言った人とか、ちょっと前まで「ピルを飲むと乳がんになる。」と平気で言っていた人、保存手術をして「子宮内膜症は治りました!」という人(骨盤痛は治りませんでしたが・・・)などなど、、、。

経腟超音波で卵巣チョコレート嚢胞が大きくなって初めて子宮内膜症だと診断しても遅いのです。最初の受け皿となる産婦人科医が、骨盤痛をある程度評価して、腟直腸診でダグラス窩や直腸の硬結を診断できることは早期治療のために重要です。また、子宮内膜症が疑われる例や機能性月経困難症にも低用量ピルを投与しておけば、 子宮内膜症の発症予防につながり、ひいては重症患者の減少につながるかもしれませんし。
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