ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

ウェビナー初体験

2020-07-05 | 大阪日記

ジョンソン・エンド・ジョンソン E-live 『境界線を見極めるー The microsurgical dissection for Total Laparoscopic Hysterectomy ー』でお話させていただきました。

学会のランチョンセミナーや研究会などでの講演はいくつもやってきましたが、企業主催のウェビナーは初体験です。自宅からですので、セットアップがもう面倒!グリーンスクリーンを用意したり、LANをWi-Fiから有線に変えたり。また、スライドを共有してスライドショー にすると実際に放映されている画面は見えないので確認用のもう一台のPCを用意したりと。

1時間半くらい前には、打ち合わせを開始して実際の放映画面をチェック、途中で投票を入れたり、スライドショーやムービーの見え具合、作動の具合をチェック。なんか、エンジニアの役までこなして、「なんか、割りに合わんなあ」と思っているころに、司会役の谷村先生(富山県立中央病院)登場!谷村先生と話しているうちに気分も盛り上がり打ち合わせ終了。緊張しながら開場を待つことになりました。

7月3日午後7時ちょうど、ウェビナー開始です。谷村先生の紹介の後、講演を開始することになりました。

(↑スマホから見たウェビナーはこんな感じです。)

(生殖器と泌尿器の境界線の解説)

ウェビナーは視聴者の顔が見えないので、演者はすごく孤独感を感じるということでしたが、谷村先生がところどころ質問やコメントを入れてくださったので、孤独を感じる暇もなく、むしろ対談や座談会のような雰囲気でスムーズに講演は進みました。

学会のランチョンセミナーなどはスケジュールがきっちり決まっていて時間オーバーは許されませんが、ウェビナーの場合は多少の融通が効きます。時間は気にせず、ムービーをもう一度再生して、細かなところを再度分かりやすく説明してみたり、ちょっと講演を止めて質問に対して答えてみたり。これってウェビナーならではの利点かもしれません。

無事終了し、Q&A。かなりマニアックな質問もありましたが、まるで、学会の懇親会で雑談してるような、どこかのサロンでくつろぎながら臨床解剖談義をしてるような気分でした。ああ、楽しかったわー。

ほんと、今までで講演してきた中で一番楽しかったかもしれません。これからもこんな楽しさを追求してみたいと思いました。

谷村先生、ジョンソン・エンド・ジョンソンの皆様、視聴していただいた先生方、ありがとうございました。

 

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かの如く2

2020-06-24 | 腹腔鏡

『患者さんに見守られているかの如く手術をする』

手術中、患者さんは麻酔がかかっているので意識はありません。(手術中に覚醒してしまう『アウェイク』というスリラー映画がありましたが)でも、患者さんが起きているかの如く、手術をする。これは、見張られているかの如くではありません。つまり、「患者に見られてるから変なことは出来んで。」という意味ではないです。

手術は職人技のように思われていますが、術者というのはアーティストやアスリートに喩えられることがよくあります。もし、私たちがアスリートだったら、ファンには感謝するはずです。誰が一番応援してくれるでしょう?そりゃ、当事者である患者さんに違いありません。もし、患者さんが起きていたら、手術のことは分からなくても阪神ファンの応援どころではないはず。

そうであれば、自然に患者さんには感謝の気持ちが湧き上がってきますよね。

感謝するのは、オペやらしてもらえるから?(おいおい、お前の練習台かよ?)売り上げ上がるから?(おいおい、金儲けのための患者さんかよ?)学会発表や論文のネタ?(おいおい、あんたの自己顕示欲のために患者さんは存在してへんで)患者さんに見守られているかの如く手術する、すなわち、患者さん本人が応援してくれているかの如く手術する。その応援に対して、自然に感謝の念が湧いてくるはず。

いつも見守ってくれて、ありがとうございます。これからもそういうつもりで手術室に入ります。

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かの如く

2020-06-23 | 腹腔鏡

『麻酔がかかっていないかの如く手術する』

腹腔鏡下手術をしているときには、患者さんには当然のことながら麻酔がかかっています。もし、麻酔がかかっていないのに手術操作をしたらどうでしょうか?痛いですね。臓器や組織をむやみやたらと引っ張ったら、、、とてつもなく痛い!でしょうね。年長の外科医なら必ず知っている「ゲバルティッヒ」という言葉があります。ドイツ語で乱暴なという意味です。そういう言葉があるのは、乱暴な手術というのが昔からあったからでしょう。

でも、臓器や組織に優しく手術していたらどうでしょうか?不必要に引っ張ったり、押し込んだり、臓器や組織が動かされることなく手術操作が淡々と進んでいくビデオを観ると、「これ、ひょっとして麻酔覚めてたとしても痛くないんじゃない?」と錯覚してしまうかもしれません。できることなら、そんな風に見える手術がしたい、と思います。そういう手術は実際に麻酔科医は麻酔を深くしすぎる必要もなく、結局は患者さんにとって負担のない手術になると思います。

麻酔がかかっていないかの如く手術する。腹腔鏡下手術の場合、鉗子操作にはどうしても制限がありますから手術操作はついつい乱暴(ゲバルティッヒ)になりがちです。優しい手術をしたいのなら、もし、患者さんが起きていたとしても痛くない手術をする、そういう配慮があってもいいですよね。

 

 

 

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー5

2020-06-13 | 大阪日記

 オンライン研究会が終わっても、参加者はすぐにZoomから去らず、しばらく残ったままであることが多いです。演者やファシリテーター、また、ご意見番のような人たちがコメントしたり、雑談したりや裏話が聴けるからでしょう。終了したからと言ってZoomから離れてしまうと参加者は自分の部屋で急に一人になるため、孤独感を感じてしまうのかもしれません。実際、ウェビナーなどを視聴したあと、そういう感覚におちいったことがあります。

 通常、集合型研究会では、終了後、立食形式の意見交換会や懇親会がありますが、この時の会話は数名で輪になって話していることが多いです。また、その後に座長や主催者、講演者等で慰労会が行われることもしばしばですが、そういう場でのお酒が入った時の話は、楽しくて、面白いアイデアをいただいたりすることが多いです。オンラインでは、そういう会話を参加者全員が聞くチャンスがある。これは、今までの集合型研究会ではなかったことだと思います

 主催者としては、これを逆に利用してセミナー終了後に雑談やこぼれ話・裏話・講演中には話さない本音のようなところを引き出して、参加者に楽しんでもらう演出ができるかもしれません。それが上手くいけば、人気のある研究会(セミナー)に成長させることができるんでしょうね。

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー4

2020-06-07 | 大阪日記

Zoomでスライドの画質が極端に悪くなったのは、左下の『ビデオクリップに対して画面共有を最適化』にチェックを入れていたからのようで、このチェックを外した途端にキレイな画像が見られました。

やっと発表できるぞ

自分のスライドとチャットの両方を見ながら発表してると、発表中にコメントが上がってくるので、それに答えながら発表を続けます。これ、面白いですね。ただの一例報告なのですが、トラブルシューティングも含めて、大きな学びを得た経験でした。

 

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー3

2020-06-06 | 大阪日記

Zoomの使い方を学んだのは新潟大学産婦人科の磯部先生のオンライン教育勉強会でのことでした。磯部先生からオンラインセミナーを開催経験をZoom事例検討会で報告しないか?とお声が。ただのZoom初心者が手作りで研究会を開催したというだけのことですよ。一週間後、しっかり準備したつもりですが、なんか普通に講演するより緊張しますわ

そして、私の発表はスタート。やっぱり孤独ですね。

しばらくして、、、「先生、スライドの画質が悪くて文字がぜんぜん読めないんですけど」

ええっ?どしたんだろ?回線が遅延??そんなに遅いわけじゃないし、静止画なんで、そんなに画質悪くなるわけないはずだよ。なんで??

↑このスライドじゃ発表続けられないよね。

PCやネットワークに詳しい先生がよってたかって、いろいろ指摘してくれましたが、直らず。しばらくして、Y先生が「『全画面ビデオクリップ用に最適化』にチェック入ってないですか?」あ、入ってました。で、チェックをoffに。おっ!直った〜!あー、めっちゃ焦った。

そして、どうにか私のプレゼンテーションは再開されたのでした。

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー2

2020-06-01 | 大阪日記

Zoomってのをインストールするとオンラインでビデオ会議ができる、しかもスライドも共有できる!ってのを知ったのが、4月中旬。そして、じゃ、やってみよって講演を依頼したのが4月23日。セミナーを行ってしまったのが5月7日、とわずか2-3週間であります。とにかく早いです。

というのは、集合型の研究会と違って会場を押さえる必要がないですから。もちろん演者の予定を押さえる必要はありますが、出張も必要なく時間は柔軟に設定できます。新型コロナの流行拡大で出張が激減していますから演者の予定も押さえやすい。「では、来週お願いします」なんてこともありですね。

参加する方も会場まで行かなくてもいいのはいいです。子育て中の女性医師にとっても助かりますね。極論すれば、国内で開催されるのであれば、何であろうが参加できます。Zoomだとチャットで質問できますから、シャイな先生も利用してほしいですね。まあ、少し慣れが必要かもしれませんが。

しかしながら、動画はどうしても画質は落ちてしまいますから、我々のような手術の映像を見せる場合にはどうしても工夫が必要です。少なくとも集合型セミナーで見られるキレイな動画というわけにはいきません。また、演者もファシリテーターも経験が少なくて、予期せぬトラブルが起こる可能性はあります。そして、私は次の機会にやらかしてしまったのでありました。

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー

2020-05-31 | 腹腔鏡

大阪中央病院婦人科では、若手の産婦人科医を対象に西梅田婦人科ラパロセミナーを開催してきます。今年も6月に開催する予定としていましたが、新型コロナ感染症の流行拡大により無期限延期となってしまいました。

そこで、最近、流行りのZoomを使ってオンラインセミナーを5月7日に行ってみました。

講師は、北海道大学消化器外科IIの渡邊祐介先生です。60分のFUSEセミナー(米国消化管内視鏡外科学会SAGESの電気メスの講義)を行っていただきました。ファシリーテーターはもちろん私が務めます。

渡邊先生の身振り手振りのプレゼンテーション、分かりやすいですね。演者が孤独ではないかと、途中で質問も挟んだ私、ちょっと邪魔してたかも?

無事に講演終了、登録90名、参加者は75名でした。渡邊先生、参加の皆さま、ありがとうございました。次は、6月13日、子宮筋腫核出術におけるMyoma Pseudocapsuleがテーマです。

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教育とハラスメントの分岐点

2019-11-04 | 大阪日記

9月12日から14日までの3日間、京都国際会館で第59回日本産科婦人科内視鏡学会が開催されました。私は初日にランチョンセミナーで講演させていただきましたが、もっとも興味深かったのは、内視鏡手術とは少し場違いな(?)この講演でした。

招請講演:教育とハラスメントの分岐点ー不確実な時代のレジリエンス

演者:松崎一葉先生(筑波大学大学院生命システム医学専攻産業精神医学・宇宙医学研究グループ)

医師の世界、とくに外科系は技術を習得するのに時間がかかります。それだけに上司や先輩に習うことも多く、そういう社会はパワハラの温床になりがちかもしれません。実際、私も手術室では決して甘くないほうだと思いますし、気がつかないうちにパワハラになっていたかもしれません。

『いくら正しいことを指導していても指導方法が強圧的で身体的・精神的暴行があれば労災である』

自分では少し口が悪いだけだと思っていても、教わる方が傷ついたり精神的に落ち込むようなことがあれば、それは労災になってしまう可能性があるのですね。

 

そして次は、、、下記のごとくのスライド。


・偉くなりたいだけ(自己愛の歪み)

・レジリエンスが高い(とことん「したたか」)

・コンプライアンス意識が希薄(プロセス無視)

・ハイパフォーマー(実際にデキル)→ 本人は潰れず周囲を潰す→代理症


そ、そうですか、、、代理症とは、パワハラをする人の周りで部下や同僚が身体や心を病んでしまうことだそうです。

 

しかもパワハラは組織の生産性を低下させるだけではなく、イノベーションを潰してしまうそうで、、、


自己愛が不健全で、かつ能力が高いパターンは、独善的で「自分が全て正しい」「俺の言うことを聞いていればいいんだ」

若者のイノベーティブで荒削りな「種を潰す!」

→確かに定常状態での成果はあがるが、イノベーションの芽を摘む

→自分の「コピー」製造マシンとしては優秀

 →ただし、コピーのコピーは解像度が下がる

  →中期的な組織と人材の劣化

   →良い人材が集まらなくなる


まあ、こういう人は、定型的な手術はできるのかもしれないけど、複雑な症例になると歯が立たないでしょうね。だから、本当に手術が上手い人とは言えないと思います。

昨日のグランメゾン東京で早見倫子(鈴木京香さん)が言いました。

『自分の家族や店の仲間を幸せにできないような人がお客さんを幸せにできるわけありませんよ』

自分の家族や部下・同僚を幸せにできないような人が、患者さんを幸せにできるわけありません

 

はい、そのとおりでございます。明日から、私も頑張らせていただきます。ところで、、、

 

「あー、オレの自己愛は大丈夫かなー?」

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おかげ横丁

2019-10-14 | 大阪日記

先月末、夏休みをいただきまして、伊勢神宮にお参りに行ってきました。お伊勢参りは40年ぶりくらいだと思います。

おかげ横丁に招き猫がいたので、思わず、、、

そして赤福の前でも、、、

招き猫は左手で人を招くそうですねよい人に恵まれますようにお休みでリフレッシュしてまいりましたので、これからも頑張ります。

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