ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

かの如く2

2020-06-24 | 腹腔鏡

『患者さんに見守られているかの如く手術をする』

手術中、患者さんは麻酔がかかっているので意識はありません。(手術中に覚醒してしまう『アウェイク』というスリラー映画がありましたが)でも、患者さんが起きているかの如く、手術をする。これは、見張られているかの如くではありません。つまり、「患者に見られてるから変なことは出来んで。」という意味ではないです。

手術は職人技のように思われていますが、術者というのはアーティストやアスリートに喩えられることがよくあります。もし、私たちがアスリートだったら、ファンには感謝するはずです。誰が一番応援してくれるでしょう?そりゃ、当事者である患者さんに違いありません。もし、患者さんが起きていたら、手術のことは分からなくても阪神ファンの応援どころではないはず。

そうであれば、自然に患者さんには感謝の気持ちが湧き上がってきますよね。

感謝するのは、オペやらしてもらえるから?(おいおい、お前の練習台かよ?)売り上げ上がるから?(おいおい、金儲けのための患者さんかよ?)学会発表や論文のネタ?(おいおい、あんたの自己顕示欲のために患者さんは存在してへんで)患者さんに見守られているかの如く手術する、すなわち、患者さん本人が応援してくれているかの如く手術する。その応援に対して、自然に感謝の念が湧いてくるはず。

いつも見守ってくれて、ありがとうございます。これからもそういうつもりで手術室に入ります。

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かの如く

2020-06-23 | 腹腔鏡

『麻酔がかかっていないかの如く手術する』

腹腔鏡下手術をしているときには、患者さんには当然のことながら麻酔がかかっています。もし、麻酔がかかっていないのに手術操作をしたらどうでしょうか?痛いですね。臓器や組織をむやみやたらと引っ張ったら、、、とてつもなく痛い!でしょうね。年長の外科医なら必ず知っている「ゲバルティッヒ」という言葉があります。ドイツ語で乱暴なという意味です。そういう言葉があるのは、乱暴な手術というのが昔からあったからでしょう。

でも、臓器や組織に優しく手術していたらどうでしょうか?不必要に引っ張ったり、押し込んだり、臓器や組織が動かされることなく手術操作が淡々と進んでいくビデオを観ると、「これ、ひょっとして麻酔覚めてたとしても痛くないんじゃない?」と錯覚してしまうかもしれません。できることなら、そんな風に見える手術がしたい、と思います。そういう手術は実際に麻酔科医は麻酔を深くしすぎる必要もなく、結局は患者さんにとって負担のない手術になると思います。

麻酔がかかっていないかの如く手術する。腹腔鏡下手術の場合、鉗子操作にはどうしても制限がありますから手術操作はついつい乱暴(ゲバルティッヒ)になりがちです。優しい手術をしたいのなら、もし、患者さんが起きていたとしても痛くない手術をする、そういう配慮があってもいいですよね。

 

 

 

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー5

2020-06-13 | 大阪日記

 オンライン研究会が終わっても、参加者はすぐにZoomから去らず、しばらく残ったままであることが多いです。演者やファシリテーター、また、ご意見番のような人たちがコメントしたり、雑談したりや裏話が聴けるからでしょう。終了したからと言ってZoomから離れてしまうと参加者は自分の部屋で急に一人になるため、孤独感を感じてしまうのかもしれません。実際、ウェビナーなどを視聴したあと、そういう感覚におちいったことがあります。

 通常、集合型研究会では、終了後、立食形式の意見交換会や懇親会がありますが、この時の会話は数名で輪になって話していることが多いです。また、その後に座長や主催者、講演者等で慰労会が行われることもしばしばですが、そういう場でのお酒が入った時の話は、楽しくて、面白いアイデアをいただいたりすることが多いです。オンラインでは、そういう会話を参加者全員が聞くチャンスがある。これは、今までの集合型研究会ではなかったことだと思います

 主催者としては、これを逆に利用してセミナー終了後に雑談やこぼれ話・裏話・講演中には話さない本音のようなところを引き出して、参加者に楽しんでもらう演出ができるかもしれません。それが上手くいけば、人気のある研究会(セミナー)に成長させることができるんでしょうね。

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー4

2020-06-07 | 大阪日記

Zoomでスライドの画質が極端に悪くなったのは、左下の『ビデオクリップに対して画面共有を最適化』にチェックを入れていたからのようで、このチェックを外した途端にキレイな画像が見られました。

やっと発表できるぞ

自分のスライドとチャットの両方を見ながら発表してると、発表中にコメントが上がってくるので、それに答えながら発表を続けます。これ、面白いですね。ただの一例報告なのですが、トラブルシューティングも含めて、大きな学びを得た経験でした。

 

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー3

2020-06-06 | 大阪日記

Zoomの使い方を学んだのは新潟大学産婦人科の磯部先生のオンライン教育勉強会でのことでした。磯部先生からオンラインセミナーを開催経験をZoom事例検討会で報告しないか?とお声が。ただのZoom初心者が手作りで研究会を開催したというだけのことですよ。一週間後、しっかり準備したつもりですが、なんか普通に講演するより緊張しますわ

そして、私の発表はスタート。やっぱり孤独ですね。

しばらくして、、、「先生、スライドの画質が悪くて文字がぜんぜん読めないんですけど」

ええっ?どしたんだろ?回線が遅延??そんなに遅いわけじゃないし、静止画なんで、そんなに画質悪くなるわけないはずだよ。なんで??

↑このスライドじゃ発表続けられないよね。

PCやネットワークに詳しい先生がよってたかって、いろいろ指摘してくれましたが、直らず。しばらくして、Y先生が「『全画面ビデオクリップ用に最適化』にチェック入ってないですか?」あ、入ってました。で、チェックをoffに。おっ!直った〜!あー、めっちゃ焦った。

そして、どうにか私のプレゼンテーションは再開されたのでした。

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オンライン西梅田婦人科ラパロセミナー2

2020-06-01 | 大阪日記

Zoomってのをインストールするとオンラインでビデオ会議ができる、しかもスライドも共有できる!ってのを知ったのが、4月中旬。そして、じゃ、やってみよって講演を依頼したのが4月23日。セミナーを行ってしまったのが5月7日、とわずか2-3週間であります。とにかく早いです。

というのは、集合型の研究会と違って会場を押さえる必要がないですから。もちろん演者の予定を押さえる必要はありますが、出張も必要なく時間は柔軟に設定できます。新型コロナの流行拡大で出張が激減していますから演者の予定も押さえやすい。「では、来週お願いします」なんてこともありですね。

参加する方も会場まで行かなくてもいいのはいいです。子育て中の女性医師にとっても助かりますね。極論すれば、国内で開催されるのであれば、何であろうが参加できます。Zoomだとチャットで質問できますから、シャイな先生も利用してほしいですね。まあ、少し慣れが必要かもしれませんが。

しかしながら、動画はどうしても画質は落ちてしまいますから、我々のような手術の映像を見せる場合にはどうしても工夫が必要です。少なくとも集合型セミナーで見られるキレイな動画というわけにはいきません。また、演者もファシリテーターも経験が少なくて、予期せぬトラブルが起こる可能性はあります。そして、私は次の機会にやらかしてしまったのでありました。

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