ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

ゆるめるために その1

2007-03-10 | 腹腔鏡
鉗子をあたかも手のように使うためには、身体は"ゆるゆる"になっていなければならない。身体を固くしてしまうと視野狭窄となり鉗子の動きは鋼のようになってしまう。とはいうものの、「手、腕が硬い!」とか「見えてない!」と言われ、ゆるめるように言われてもどうすればいいのかわからないだろう。

そんなときに、ゆるめるために参考になるかもしれない書籍である。この本の内容である、「ゆるトレ」によって術者のパフォーマンスは大幅に向上するように思える。付属のDVDの内容もわかりやすい。鹿屋体育大学バスケットボール部はウエイトトレーニングなしで「ゆるトレ」のみで全国優勝してしまったらしい。

ガチガチになってる術者、助手にお勧めである。
(もちろん、「ゆるトレ」のみでオペが上手くなるわけはないが)


「ゆる」スポーツ・トレーニング革命?ウェイトトレーニングはもういらない!?
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腹腔鏡下"手”術

2007-03-09 | 腹腔鏡
腹腔鏡下手術の黎明期、今から約10年ほど前、わが大ボスである大橋院長は腹腔鏡下手術を称して、画術であり、具術であると言った。

画術:モニターテレビの画像を見てする手術である。
具術:手を使うことはできない。道具(鉗子類やパワーソース)を使ってする手術である。

んー、言い得て妙である。

しかし・・・

それは、腹腔鏡下"画具"術であり、腹腔鏡下"手"術とは言えない。
われわれは、スコープを駆使して開腹手術以上の情報を得て、鉗子を通して実際に触る以上の感触を得ながら手術を進める。鉗子は私の指となり、スコープは私の眼となる。手、腕、肩はゆるゆるとなり、組織はするりと剥離され、針は組織の中をしなやかに進む。

やはり腹腔鏡下手術は腹腔鏡下"画具”術ではない。腹腔鏡下"手”術である。そして、それは顕微鏡下手術にもなる。それは、まず、リラックスして組織の硬さを感じようとすることからはじまる。

あなたの手術は"手"術ですか?
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マジンガー?

2007-03-07 | 大阪日記
午後の病棟にて・・・
「マジんがー?」(マジですか?の意味らしい)
(はぁ?)
「先生、"マジんがー"と言われたら、"ゼェット!"と返してください!」
「なんや、それ?」
「関西人はそうするんです。」
「(マジンガーZかよ・・・)俺はまだエセ関西人やから、そんなリアクションはできへん。」
「いや、先生はもうプチ関西人ですから、お願いします。」
「・・・」
(こんな平和な日もたまにはあります。)

でも、やっぱり、エセ関西人でええわ・・・

(ひさびさの更新がこんなのではちょっと情けない。)
コメント (4)
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