ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

子宮内膜症はなぜ手遅れになるまで見つからないのか? その2

2012-08-29 | 子宮内膜症
1. 女性を取り巻く社会情勢の変化
この数十年で女性のライフスタイルは大きく変化し、出産回数は激減し、出産年齢も高齢化しています。私が医師になったころは、30歳の初産婦は“高齢初産婦”と呼ばれていたのに、1993年以降は、それも35歳に変更され、今や35歳以上で妊娠する人は全然珍しくありません。仮に13歳で初めて月経があった女性が38歳で初めて出産するとすれば、その女性は出産までに約300回の月経を経験することになります。
月経周期の度に、女性は子宮内膜の増殖と剥離、排卵を伴う女性ホルモンの大きな変化を経験することになります。子宮内膜があるはずのない場所で、子宮内膜のような組織が勝手に発生して増殖するのが子宮内膜症です。月経周期を繰り返せば、子宮内膜症はどんどん増殖して悪化していくことが多くなります。
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