左脚を痛めたこともあって、最近、ノルディックウォーキングにはまっている。
ノルディックウォーキングとは?
ノルディックスキーのクロスカントリーのようなポールをもって歩くウォーキングのことである。
やってみると、これがなかなか楽しい。ただ、歩くのと違って、上半身を使うのがいい。肩甲骨周りや背中の筋肉をよく使っているのがわかる。また、身体の軸も意識しやすい。ポールを使うので、下半身(膝や足首)への負担も少なくなる。リハビリ中の私には最高のトレーニングである。
RUN WALK Styleのサイトを参照してみると、
・身体の90%を動かす全身運動である。
・上半身を積極的に使うことができる。
・一時間あたり約400kcalを燃焼させることができ、肥満予防(メタボ対策)に効果的。
・膝、腰、足首への負担を軽減させ、高齢者にも安心。
・下半身への負担が軽減され、楽しく長い距離が歩けるようになる。
・歩行姿勢が驚くほどよくなる。
また、ランニングに対しては、
・自然に腰の落ちない、背筋の伸びた重心の高いランニングフォームを習得することができる。
・肩甲骨を意識した腕の動きが習得でき、股関節の可動域が向上し、効率良いランニングフォームが身につく。
・左右のバランスの悪さを矯正することができ、故障の回避に有効。
ほう、素晴らしいではないか。左脚を痛めたのも、利き足と添え脚のバランスの悪さや股関節の固さなども原因だろうから、今後の故障の予防にもなるだろう。また、手術やPCを使うと、どうしても上半身(肩や首)が凝ってしまうが、日常的にはほとんどすることのない、腕を後ろに振る運動をすることができるのがいい。一日中オペをしたあとの、よいクールダウン&ストレッチになる。
また、可能なら、手術を受ける予定の方にもお勧めしたい。
・肥満患者に対する手術操作は難しい。(腹壁が分厚く、気腹しても腹腔が拡がらない。内臓脂肪がじゃまをして術野を確保するのが困難)手術時間も長くなり、当然、開腹手術に切り替えるリスクも高くなる。→ノルディックウォーキングが、よい全身運動になる。ダイエット中のよい運動になるのでは?
・患者の運動不足や姿勢の悪さ(腹壁が硬くなりやすい)によっても、腹腔が拡がらず手術操作が困難になる。→ノルディックウォーキングによって姿勢がよくなると、腹筋が伸びやすくなりオペもしやすくなる。
実際、舞台俳優や声楽家など、姿勢のよい方を手術すると、非常に術野が広くて快適にオペできることが多い。
ノルディックウォーキング―Starting book
この本はDVDがついているので、どのようにしてウォーキングをすればよいのかよくわかる。入門書としては最適。ちなみに、モデルの夏見円さんは先日ワールドカップ距離で3位になった。
手術待ちの間に適度な運動をして生活習慣を改善し、少しでもよりよい手術を受けられるよう努力しましょう。運動の前後にはストレッチをお忘れなく。