ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

教えることと学ぶこと

2014-10-14 | 腹腔鏡

私は婦人科医であり、腹腔鏡下手術技術認定医ですが、手術を指導する立場でもあります。講演や縫合結紮セミナーなどで、手術を教えてもいます。

指導していて感じることは、『自分が出来ていないことがわかっていない』ということです。多くの人が、何か知識や技術を上乗せしていくことが、手術の勉強や練習であると考えています。でも、本当に大事なことは、『自分が何が出来ていて何が出来ていないのか知っている』ということです。それが出来て、はじめて、知識や技術が自分の血となり肉となるものだと思います。

出来ていないことを出来ていると思ってしまうと、間違った方向に進んでしまいます。

出来ていることを出来ていないと思ってしまうと、進歩が止まってしまいます。出来ていないと思うことは、一見謙虚ですが、ただ臆病なだけかもしれません。

何が出来て何が出来ていないのか、何が分かって何が分からないのか、正確に認識することができるのならば、特別な努力をしなくても人は少しずつ前に進んでいくことができます。ただし、これは本当に難しいことです。

『良い指導とは生徒が自分の足で立つチャンスを失う事なく導く事だと私は思っています。』

Kaori先生のブログを拝見すると、自分が漠然と考えていたことが正しかったんだと感じます。単に技術を教えるだけではなく、私の生徒が自分の足で立てるように導いていけるような指導ができたらと思います。そして、私も多くのことを学ぶことができると思います。

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