ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

かの如く2

2020-06-24 | 腹腔鏡

『患者さんに見守られているかの如く手術をする』

手術中、患者さんは麻酔がかかっているので意識はありません。(手術中に覚醒してしまう『アウェイク』というスリラー映画がありましたが)でも、患者さんが起きているかの如く、手術をする。これは、見張られているかの如くではありません。つまり、「患者に見られてるから変なことは出来んで。」という意味ではないです。

手術は職人技のように思われていますが、術者というのはアーティストやアスリートに喩えられることがよくあります。もし、私たちがアスリートだったら、ファンには感謝するはずです。誰が一番応援してくれるでしょう?そりゃ、当事者である患者さんに違いありません。もし、患者さんが起きていたら、手術のことは分からなくても阪神ファンの応援どころではないはず。

そうであれば、自然に患者さんには感謝の気持ちが湧き上がってきますよね。

感謝するのは、オペやらしてもらえるから?(おいおい、お前の練習台かよ?)売り上げ上がるから?(おいおい、金儲けのための患者さんかよ?)学会発表や論文のネタ?(おいおい、あんたの自己顕示欲のために患者さんは存在してへんで)患者さんに見守られているかの如く手術する、すなわち、患者さん本人が応援してくれているかの如く手術する。その応援に対して、自然に感謝の念が湧いてくるはず。

いつも見守ってくれて、ありがとうございます。これからもそういうつもりで手術室に入ります。


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