特殊相対性理論・電磁気学・数学

物理の暗黒面や面白い問題など。

始まりの記

2019-03-31 18:20:29 | 思い付記

1.はじめに

 とあるブログサイトが閉店するので引っ越した。どこにするか迷ったがとりあえず使っ
 てみた。数式の記述や図の掲載が目的だが、始めは要領がわからず難儀した。便利な所、
 不便な所もあるが元のサイトに比べ遜色が無いと思った。

 これを機会に不要なものを削除し、内容を見直しをした。一ヶ月かかってようやくめど
 がつき、新しい記事も書けた。

2.ブログのきっかけ

 電気科出身だが、学生時代からいくつかの疑問があった。残念なながら議論できるよう
 な場は無く、突飛な発言をもするので授業の邪魔ものという認識だった。その中で唯一
 数学の教師が相手してくれた。

 仕事についてからも折につけ調べたり考察し続けてきた。定年になったのでこれらの疑問
 について、腰を落ち着けて考えた。中央図書館に一日中詰めたり、夜中じゅう何日も思考
 した。そして、文書にまとめ推敲していると視界が開けてきた。

 これらのことをブログにアップしたのがきっかけであるが、新たな疑問が見つかったり、
 間違いの発見やさらなる考察が進んだりしている。

3.40年間、主に考え続けたこと

 (1) S2=S'からローレンツ変換を導く
  メラーの本に載っているが、S2=S'2=0 からどうして、0が取れるかわからなかった。
  定年後の思索の過程において図書館にあったシュッツの本に例題として載っていた。そ
  れから10年後、EMAN氏のサイトで S2=S'2=0 からローレンツ変換を導びいていた。
  私の40年間は!!

 (2) 同時性の定義の意味
  アインシュタインの論文は最初に「同時性の定義」を述べている。この当たり前のこと
  が、何故必要なのか? そして、論文や理論の何処にこれが使われているか? 疑問だ
  った。

  そして、この「同時性の定義」にはアインシュタインの論文のもの(本当はポアンカレ
  の提示)とメラーの本のものとがあり、その違いが理解できなかった。

 (3) 運動する導体が広がりを持つときの電磁誘導
  これについては電気学会の本に載っていた問題(当時は解答が無く、古い本なので最近
  監修した著者が解答を付けたが、一部誤っている)であり徹夜して考えた。教授の問い
  かけで発表したが、誰からの反応も無く教授もダンマリを決めた。自信はあったが40
  年間考え続けた。

  その後、電磁誘導の要因をすべて理解していないことがわかり、慣性系を変えた時の解
  釈が誤っていた。そして、電磁誘導については、未だに誤解が広まっていることもわか
  った。例え
ばファインマンも「電磁誘導の法則は成立しない場合が在る」と誤った結論
  をして、こ
れを鵜呑みにした日本の教授がこの誤りを拡散している。

4.おわりに

 いろいろな疑問を考えていると物理の杜撰さを感ずるようになった。定義、法則、定理の
 区別がはっきりしなかったり省かれていて、何を議論しているのか、その結論が何から導
 かれているのかが曖昧になっている。ひどい場合は結論とされるものは仮定だったりする。

 気になったのは昨今は大学や門外の出版社が乗り出して、猫も杓子も出版することである。
 自由なのはよいが、質とともに新たに世の中に問うべき内容があるのだろうか。

 一つは、流行りの説明過多本である。昔は自分で考えろというスタンスで難儀したので、
 志として良いことではあるが、真偽などをよく考えもせず、色んな所から集めてきて「説
 明できればよいや」というものがある。

 もう一つは、物理なのに、微分やベクトル解析の説明を載せているものがある。これは別
 の本で済ませたものとして、物理の記述にページを割いてもらいたい。

5.このサイトの特徴

 5.1 長所
  (1) HTMLの簡単なエディタがある。コードが詰まってみずらいが何とか上付き、下付き
   文字が書け、表の挿入やそのほかの機能が使えそう。
  (2) 図の大きさが設定出来たり、図やリンクに説明文が入れられる。

 5.2 短所
  (1) 文字色を指定しても、書き直すとあちこちでデホルトに戻るようだ。
  (2) 図やリンクの挿入が慣れるまでわからなかった。

以上



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