微分方程式
(1+x²)y''+xy'=4y
の一般解を求める問題があった。
両辺にy' を掛けてまとめると
(1+x²)(y'²/2)'+xy'²=4(y²/2)'・・・・①
ここで
{(1+x²)(y'²/2)}'=2x(y'²/2)+(1+x²)(y'²/2)'=xy'²+(1+x²)(y'²/2)'
だから①は
{(1+x²)(y'²/2)}'=4(y²/2)'
積分すると
(1+x²)(y'²/2)=4(y²/2)+A → (1+x²)y'²=4(y²+A)
→ y'=±2√{(y²+A)/(1+x²)}
ここで、A → 4Aとした。
さらに、
y²+A≠0・・・・・②
とすると
→ dy/√(y²+A)=±2dx/√(x²+1)
積分して
log|y+√(y²+A)|=±2log|x+√(x²+1)|+B
ここで、±e^B → B とすると
→ {y+√(y²+A)}/(x+√(x²+1))^(±2)=B (B≠0)
→ y+√(y²+A)=B(x+√(x²+1))^(±2)
→ √(y²+A)=B(x+√(x²+1))^(±2)}-y
両辺を二乗して
→ -2yB(x+√(x²+1))^(±2)+B²(x+√(x²+1))^(±4)=A
→ y=-(A/2B)(x+√(x²+1))^(∓2)+(B/2)(x+√(x²+1))^(±2)
B → 2B , A → -4AB として
y=A(x+√(x²+1))^(∓2)+B(x+√(x²+1))^(±2) (B≠0)・・・③
が解となる。
また、②から y=Aを元の式に入れると
y=0
をえるが、これも解となるから③と合わせて、A,Bを任意定数として
1、2項は対称だから
y=A(x+√(x²+1))²+B/(x+√(x²+1))²
が一般解となる。
以上
lim n→ ∞ ∑k=1 n { (n+1)/(n+1+2k)-n/(n+2k) } = (log3)/2-1/3
を証明する問題があった。
Ak=(n+1)/(n+1+2k)-n/(n+2k)
とすると
Ak=2k/{(n+1+2k)(n+2k)}
なので
2k/(n+1+2k)2 < Ak < 2k/(n+2k)2 → Σ 2k/(n+1+2k)2 < Σ Ak < Σ 2k/(n+2k)2・・・・・①
このとき、右辺は
Σ 2k/(n+2k)2 = (1/2)Σ (2k/n)/(1+2k/n)2・2/n
すなわち、区間 [0,2] をn等分して区間幅 2/n を加算したもので、その極限は
B=(1/2)∫02 x/(1+x)2 dx=(1/2)∫02 {1/(1+x)-1/(1+x)2} dx
=(1/2)[ log(1+x)+1/(1+x) ]20 =(1/2)[log3+1/3-1]
=(1/2)(log3-2/3)・・・・・・②
また、①の左辺は
Σk=1 n 2k/(n+1+2k)2
= (1/2)Σk=1 n (2k/(n+1))/(1+2k/(n+1))2・2/(n+1)
= (1/2)Σk=1 n+1 (2k/(n+1))/(1+2k/(n+1))2・2/(n+1)
- (1/2)(2(n+1)/(n+1))/(1+2(n+1)/(n+1))2・2/(n+1)
ここで、最後の式の前者は、区間[0,2]を(n+1)等分した和で、この極限は②と同じ。最後の式の後者は
- (1/2)(2(n+1)/(n+1))/(1+2(n+1)/(n+1))2・2/(n+1) = - 1/(1+2)2・2/(n+1)
→ 0 (n → ∞)
なので、①の左辺の極限は②と同じで
B≦Σ Ak≦B
となり、与式の極限は②のBとなる。
以上