Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

ジョージ・ハリスンを愛す

2004年02月24日 | old diary
 うーんと、ジョージの誕生日って2月24日でしょうか?それとも25日でしょうか?ずっと25日だと思っていたのだけど、いつしか「戸籍上では25日だけど、本当は24日に生まれた」という話を耳にするようになり、「ふぅん、そうなんだ」と納得していたら、最近になって「やっぱり25日らしいぞ」という記述を目にしてしまい、いったいぜんたいどうなってることやら…。ひとまず今日から26日まで(時差を含めた3日間)、トップの写真はジョージにしておこうと思う。

 今年はダーク・ホース時代の諸作もようやく発売されての、おめでたい誕生日。というわけで、朝からジョージをかけている。自分の年齢に一番近いアルバムということで『33&1/3』をターン・テーブルにのせた。この頃はダーク・ホース・レコードをたちあげたばかりで、ジョージもなにげにやる気だったというか、「いっちょ売ってやろうかな?」くらいの気合いを聴いていて感じなくもない。曲はバラエティに富んでいるし、サウンドも多彩だ。リズム隊が引き締まっていることもあって、「True Love」みたいなスタンダート・ナンバーでもしっかりロックの匂いがする。目が外に向いていて、そこがこれ以降の唯我独尊な諸作との違いだと思っている。

 ジョージのソロ作品は、1作ごとに音が大きく違う。それでいてどの作品もしっかりと「ジョージ・ハリスン」になっているのはさすがだと思う。1曲1曲がとても丁寧に作られており、聴き込むほどに心にしみこんでくる。それはジョージの人柄そのものであるかのようだ。たくさんの時間と労力をかけて時代の経過に耐えうる音楽を作りながらも、その音はけっしてひけらかしたものにはならない。僕はそんなジョージ・ハリスンが本当に大好きだし、深く尊敬している。

ロール・キャベツと赤ワイン

2004年02月24日 | old diary
 昔むかしのこと、彼女がロール・キャベツを作ってくれたことがあった。しかし、柔らかい春キャベツを使ったため、出来上がったものはとてもロール・キャベツとは呼べない代物だった。僕はとてもがっかりして、よせばいいのに、つい小言を言ってしまった。すると、彼女は悲しそうな顔をし、ロール・キャベツをゴミ箱に捨ててしまった。僕らの間にはよく冷えた赤ワインだけがぽつんと置かれ、気まずい空気が逃げ場もなくただよっていた。

 それから随分たった春、僕は埼玉のアパートでロール・キャベツを作り、あのときの彼女と同じ失敗をした。テーブルにはやはり赤ワインが置かれていたが、そこに彼女の姿はなかった。僕は、そのどろどろで形をなさない「ロール・キャベツ類型品」をひとりでせっせと口にはこび、ワインをのどに流し込んだ。ちょっと悲しい気持ちがした。

 最近は暖かくなって、春が確実に近づいているのがわかる。この季節、僕は、上手にできなかったロール・キャベツとテーブルに置かれた赤ワインのことを思い出す。そして、ちゃんとしたロール・キャベツが食いたいなと、なんとなく思うのである。

 結論:ロール・キャベツを赤ワインと一緒にいただくのは優雅だと思う(未経験)。