日々是反省

　昨日は台風が日本を縦断。僕の住む町にもそれ相応の風が吹き、雨がしっかり降り注いだ。そんな嵐の１日、僕は電車＆バスを乗り継いで仕事へ。当然、傘などまともにさせるはずもなく、ジーンズはびしょびしょ。ようやっと事務所に戻ってきたときには、すっかりくたびれ果てていた。

「あーあ、こんな日に仕事だなんてツイてなかったなぁ。俺って可哀想…」

　そんな愚痴をこぼしつつテレビのニュースを見やると、あらら、なんと西の方では台風による被害で大変なことになっているじゃないですか。水に浸かった住宅を見たとき、僕は深く反省した。

「ジーンズが濡れたって？それがどうしたというのか？まったく情けない！喝！」

　それでも小降りになるまで待ってから、家路につくわけでして…。

　夜、夕食を食べながら、再びテレビのニュースを見る。ここでようやく、この日が長崎被爆の日であったことを思い出す。画面では口のきけない女性が、手話で平和の尊さを懸命に訴えており、思わず胸が痛んだ。そして、すっかり台風に気をとられ、自分のことばかりを考えていた自身の身勝手さに気づかされる。

「お、俺はなんて小さい人間なのだろう…」

　日々是反省。人生１日１日が勉強です。せいぜい精進して、ちっとは「まし」な人間になりたいものである。