◆ペンションエルブルズ◆INO-SHIKA日記part2

天城山麓、標高620mに建つ料理自慢のペンションエルブルズ。そこに住む面白家族と変化に富む伊豆の自然をお楽しみ下さい♪

▼春の予感。三筋山山焼きの歴史。なんと江戸時代から。

2012-02-20 | 天城山系(含・三筋山/細野高原)
***本日の写真***

黒っぽい三筋山に変身です。




 ■昨日、細野高原/三筋山で山焼きが行われました。

 ■全国草原再生ネットワークによると
  明治・大正時代に国土の1割を占めた草原は
  現在は1%にまで減少したそうです。

  その昔、屋根材に、家畜の飼料に、堆肥に、燃料に、と
  人々の暮らしにはなくてはならない物であったススキやスゲ。
  草原を巡っての争いも絶えなかったそうです。

  現代では、ススキやスゲは「資源」としての価値は少なくなり
  日本各地の草原は、宅地、農地、ゴルフ場、スギの植林地などに姿を変え
  また放置された草原は雑木林へと移行しています。

  細野高原/三筋山では
  かつて「宝の山」とも言われていた江戸時代より現在に至るまで
  農家の人が中心となり山焼きをして
  260ヘクタールにもわたる広大な草原を維持してきました。

 ■細野高原の山焼きは、秋の防火帯作りからはじまります。
  全長13kmにもおよぶ草原の境界に沿って
  幅9mほど草を刈り、枯れ草を取り除きます。

 ■そして迎える2月。
  稲取地区の各町内会、町・町消防職員130人もの人々が丸一日を費やし
  山全体を2方向から焼いていきます。

  激しく燃え上がる炎も
  やがて中央でぶつかり、酸欠になり一気に消火されるそうです。

   (「全国草原シンポジウム ’08 in 東伊豆」
     忘れられた草原の再発見/その保全と活用レジメより抜粋)

 ■今日の伊豆新聞によりますと
  昨日の山焼きに参加した人数は135人。
  適度な風にあおられ勢いよく炎が上がり
  夕方前までに
  約100ヘクタールの枯れススキ野原が焼けたそうです。

 ■一度死んだような草原も
  土の中では脈々と新しい命がつながれ
  4月には、「山菜の山」と化します。
  
  山菜狩り!楽しみです。  




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かつて (横浜かえる)
2012-02-22 21:35:21
自然の中に人間がバランスよく存在していた時代があったケロね
戦後、幸福を目指して、高度経済成長を成遂げた結果、得たものは・・・???
幸福の在り方を間違えてしまったのかな・・・
はあ~ケロケロ
返信する
Unknown (るみ)
2012-02-24 11:01:45
> 横浜かえるさん
バランス。。。そうか。それが答え、だ。
山焼きという、自然に反する作業で山焼きをすることで失われる「自然」もあって
でも、それによって再生する「自然」もあって。。。
人間は、他の生き物よりちょっとだけ器用な手先や頭脳を使って
微妙なバランスの中で
自然の一部として謙虚に生きて行くべきですよね。
返信する

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