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***本日の写真***
プランターに咲く野の菫
■玄関先のプランター。
いつもの年は、大風や大雨にやられ
綺麗に咲きそろわないのですが
今年は、悪天候の日には玄関内に保護する「過保護」をしてあげたお陰で
綺麗に咲いてお客様をお迎えしています。
■しかも今年は、何処からか種が飛んできたのか、
その脇のほっときっぱなしのプランターの中に
タチツボスミレがたくさん咲いてくれました。
花屋さんで揃えたビオラの花も鮮やかで見事だけれど、
こういう自然の花は、また素敵
。なんか落ち着きます。
■昨日の伊豆新聞に
細野高原の植物観察会の話が載っていました。
ガイドしてくださるのは、私の尊敬する「山田先生」。
細野高原でも、このタチツボスミレのお話が出たようです。
■タチツボスミレは、もちろん日本に古来からあるスミレの一種ですが、
実は、『黒船の植物』として重要なスミレなんです。
時は、1853年。
アメリカよりペリー提督率いる黒船艦隊がやってきた頃の事です。
ペリー提督の日本遠征の目的は、
日本を開国し、米捕鯨船の補給地を確保することにあったわけですが、
その他にも様々な目的があり、
その一つが日本の植物を採集して研究するということでした。
その為、なんと黒船艦隊には植物採集の専門家が同行していました。
政治的なことと同時に、
学術的なことも目的として遥々日本にやってきたアメリカ!
驚きです。
植物学者による、植物の採集はその後も行われ、
350種あまりの植物標本がすべてハーバード大学に運ばれ、
エイサ・グレイ博士によって研究・記載されました。
グレイ博士はこれらの標本を元に1859年、
世界で初めて、
日本を中心とするアジアの極東地方の植物分布についての論文を発表し、
日本と米国は太平洋で隔てられているにもかかわらず、
非常によく似た植物が離れ離れの状態で分布していることを明らかにしました。
ニューヨーク市のブロンクスにあるニューヨーク植物園の研究資料室には
その時の植物標本が今も大切に保存されています。
■と、前置きが長くなりましたが
タチツボスミレはその時にアメリカにわたった植物の中で
一番最初に記録され世界に紹介された花なのです。
■タチツボスミレについて色々調べていたら
こんな歌にめぐり合いました。
万葉集より。
「春の野に 須美礼摘みにと 来し吾ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける」
山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)
山部赤人は、奈良時代の「アウトドア歌人」と言われ
自然と関わりのある歌を多く詠んでいます。
スミレをつみに野に出たら
気持ちよくてそのまま一晩明かしてしまうなんて
なんてロマンティック~~。
朧月が出ていて、空全体が深い紫色、なのかな~~、なんて。
「山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり」
高田女王(たかだのおおきみ)
ココのところ、雨の日が多くて
庭にはヤマブキも咲いていて
まさしく、この歌の通りの風景。。。。
時を越え、国境を越えて
昔の日本人やアメリカ人と同じ風景を眺めている自分がいる。。。
そんな事を考えたGWの中日。
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プランターに咲く野の菫
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綺麗に咲きそろわないのですが
今年は、悪天候の日には玄関内に保護する「過保護」をしてあげたお陰で
綺麗に咲いてお客様をお迎えしています。
■しかも今年は、何処からか種が飛んできたのか、
その脇のほっときっぱなしのプランターの中に
タチツボスミレがたくさん咲いてくれました。
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こういう自然の花は、また素敵
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■昨日の伊豆新聞に
細野高原の植物観察会の話が載っていました。
ガイドしてくださるのは、私の尊敬する「山田先生」。
細野高原でも、このタチツボスミレのお話が出たようです。
■タチツボスミレは、もちろん日本に古来からあるスミレの一種ですが、
実は、『黒船の植物』として重要なスミレなんです。
時は、1853年。
アメリカよりペリー提督率いる黒船艦隊がやってきた頃の事です。
ペリー提督の日本遠征の目的は、
日本を開国し、米捕鯨船の補給地を確保することにあったわけですが、
その他にも様々な目的があり、
その一つが日本の植物を採集して研究するということでした。
その為、なんと黒船艦隊には植物採集の専門家が同行していました。
政治的なことと同時に、
学術的なことも目的として遥々日本にやってきたアメリカ!
驚きです。
植物学者による、植物の採集はその後も行われ、
350種あまりの植物標本がすべてハーバード大学に運ばれ、
エイサ・グレイ博士によって研究・記載されました。
グレイ博士はこれらの標本を元に1859年、
世界で初めて、
日本を中心とするアジアの極東地方の植物分布についての論文を発表し、
日本と米国は太平洋で隔てられているにもかかわらず、
非常によく似た植物が離れ離れの状態で分布していることを明らかにしました。
ニューヨーク市のブロンクスにあるニューヨーク植物園の研究資料室には
その時の植物標本が今も大切に保存されています。
■と、前置きが長くなりましたが
タチツボスミレはその時にアメリカにわたった植物の中で
一番最初に記録され世界に紹介された花なのです。
■タチツボスミレについて色々調べていたら
こんな歌にめぐり合いました。
万葉集より。
「春の野に 須美礼摘みにと 来し吾ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける」
山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)
山部赤人は、奈良時代の「アウトドア歌人」と言われ
自然と関わりのある歌を多く詠んでいます。
スミレをつみに野に出たら
気持ちよくてそのまま一晩明かしてしまうなんて
なんてロマンティック~~。
朧月が出ていて、空全体が深い紫色、なのかな~~、なんて。
「山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり」
高田女王(たかだのおおきみ)
ココのところ、雨の日が多くて
庭にはヤマブキも咲いていて
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まさしく、この歌の通りの風景。。。。
時を越え、国境を越えて
昔の日本人やアメリカ人と同じ風景を眺めている自分がいる。。。
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タチツボスミレより濃いブルーのものがニオイタチツボスミレケロね。
アカネスミレを探索中ケロ
植物観察会、参加してきました。
るみさんの記事、いつもながらさすがですね!感動しました!!
タチツボスミレに歴史を感じます♪
スミレは、ビックリするほど種類が多くて、突き詰めると大変な事になりそうです。ヤマケイの図鑑1冊まるごとスミレですもんね~!アカネスミレとは遭遇できましたか??先月の25日ころシラヌタの池に行ったら、モリアオガエルの声が聞こえました。姿はみつけられませんでしたが。来月が楽しみです♪
そんな風に言って下さって、嬉しいです!山田先生の観察会に行くと、何気ない草花を、どんどん掘り下げていきたくなります。