伊豆の秋は少しずつ深まっています。のんびりムードの伊豆へ是非遊びにいらしてください。土曜日からの1泊2食スタンダードプラン¥9450★お料理自慢の宿ペンションエルブルズでは、ランチやディナーのご予約も承っております。 (ランチ¥1575~、ディナー¥4200~)、シラヌタ・天城散策の合間のご会食などにお気軽にご利用下さい。 (*不可日あり。まずはお問い合わせ下さい。TEL 0557-23-4833) |
10月2日に羽化しました。
■今年の頭に、
ご近所の方から、レモンの樹の鉢植えを頂きました。
実生から大切に育てられた樹です。
ある日、蝶がやってきて卵を産み、青虫になり、次世代の蝶が生まれました。
その成長の記録を、途中からですが、残したいと思います。
■9月7日。
毎日ナントナク、
レモンの樹の葉が虫に食われているなぁ、誰のせいかなぁ~~と思っていたけれど
原因の主を見つける事が出来なかったある日、
みつけました!動く鳥の糞!!
鳥糞型の幼虫。
これじゃぁ見つけられない。
そして、丸々と太ったあおむし君も発見!
この大きさになるまで、
何で発見できなかったのか不思議になるほどの大きさ。
早速、いつも重宝しているネット上の図鑑
「蝶の幼虫図鑑」で、何の幼虫か調べてみる。
どうやら、クロアゲハの幼虫である事が判明。
5齢幼虫。(鳥糞型は2齢幼虫、残念ながら見失う)
今年は、妙に家の回りでクロアゲハを見かけた。
(鎌倉に住む友人も、いつもの年より多いかもしれないと言っていた)
卵を産んでくれないかな、と思ってはいたが
本当に生んでくれた事に感謝。
モンシロチョウを育てた経験から言うと、
このまま屋外に置いておくと、
寄生蜂や寄生ハエの餌食になる可能性が高いので
早速保護。
でも、もうすでに、彼らの餌食になってしまっている可能性もある。
この先どうなるのか、
ドキドキの飼育開始。
■2枚くらいのレモンの葉っぱを食べる日々。
夜中に『サクサク』と何やら音がすると思ったら
はらぺこあおむし君が旨そうに葉っぱを食べている。
夜行性なのか、たまたまお腹がすいたのが夜だったのか、
その辺はわからないが
昼間より、夜のほうが活動的な気がする。
■9月10日。
夕方から葉っぱを食べることを止め、動きが鈍くなった。
■9月11日。
金魚水槽の壁や蓋の裏を...激しく動き回り、
たぶん昼頃に水分を大量に排泄し、
その日の夜には完全に動きを止めた。
■9月12日 朝。
水槽の壁にくっついた「ガチャピン」発見!
夕方は、朝より水分が抜けた感じ。
朝はほぼ真っ直ぐだった体は、くの字に曲がってきた。
写真を撮ってみたら、首のように見える部分がアワビの貝殻の内側のように光っていて、
ちょっと「真珠の首飾り」をしているみたい。
■9月13日の朝、ガチャピンの頭が、
くっついている水槽の壁から大きくはなれ、そりが大きくなった。
「あれ?支える糸はないし、どうしたんだろう。」と後ろ髪引かれる思いで外出。
夕方帰宅すると、すっかり蛹になっていた。途中経過が見られず残念!!
じっと動かない蛹。
(後でわかったことだが、
実は蛹は動くのだ!
刺激を与えると、うにぃ~~~と動くのだ。
でも、人の体温は、昆虫たちにとって高温すぎるので
ホントは触ってはいけないのだ!)
近くで見ると、葉っぱの葉脈そっくりの模様。
後姿は、クリオネみたい。しかもリボンつき。
触ってみたいけど
触ったら取れちゃうかもしれないから触れないけど、
大変強固そうな2本の糸で身体を吊っている。
きっとこれを吐き出すのが、ガチャピン時代の最後の仕事。
水槽の底には、足と頭の部分が転がっていた。
一瞬首が取れちゃったかと驚いた。
たぶん不要になったから切り捨てたのだろう。
■約10日で羽化するらしい、と聞いていたが
10日を過ぎても変化は無い。
まさか。。。。(涙)と思っていたが、
突然その日は訪れた。
■9月30日。夜。
蛹の色が変化。少し黒ずんでいるような気がする。
■10月1日、朝7時。
ホントに黒ずんでいる。
同日10時半。
水槽を覗いてみたら、なんと黒い蝶々が!!
羽化の瞬間、見逃した!
恐る恐る、水槽の蓋を開けてみる。
飛び出していこうという素振りは無い。
手を入れてみたら、
蝶々自ら乗ってきた。
手のひらの上で
ぱたぱたぱたぱた・・・・。
いつまでも羽ばたいている。
そして、オシッコをした。
ずうっと水分を取っていないのに、不思議。
におってみたけど、私の嗅覚では匂いは感知しなかった。
木の枝に止まらせてみる。
おなかの方はこんな感じ。
散々観察させてもらった。
表からも後翅に赤と白の模様が見えること、
後翅前縁に白紋がないことや、お尻の形が丸いことから
おそらく、メスではないかと。。。
外へ放ってあげたいが、この日は風雨激しい日。
蝶々に詳しい方に伺った非常食とアザミの花を水槽の中に置いて
1日保護することにした。
*非常食 4倍に薄めたポカリスェットに少し蜂蜜を入れて溶かし
脱脂綿に吸わせて置いておく。
■10月2日。
風はまだ強いが、雨は止んだので
家の前の雑木林に水槽を置いてみた。
この時期咲いている花は、アザミくらい。
アザミの花に止まって吸蜜してくれるかなぁ、と期待の元
花の前に置いてみたが
なかなか飛び立たない。
結局1時間以上、水槽の中に留まり、
も~これ以上見守っていてあげられないわ、と家の中に入って、
次に見たときにはいなくなってた。。
結局、はらぺこあおむし君時代から、
肝心な所は何一つ観察できずにお別れまで来てしまった。
吸蜜する花があれば、
暫くこの場所に留まり、2世も期待できると聞いたが
花は少ないし、ほかにクロアゲハは全く飛んでいない。
今吹いているこの風に乗って、
仲間達が大勢いる花畑を見つけて欲しい。
■実はその後、同じレモンの樹で、もう一匹青虫を見つけた。
一号に比べ少し小ぶりだ。
そしてその子は、
一号が旅立っていった日、
こんな枯れ葉色の蛹になった。
何だかドラマチックな展開~~。
一号は、一対の糸で水槽の壁に垂直にくっつき蛹化したが
二号は、水槽の蓋の裏にくっつき蛹化した。
そのせいか、糸はグルグルたくさん!
羽化するのは、来年の春だろうか?
楽しみだ。今度こそ、羽化の瞬間を見てみたいものだ。
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