◆ペンションエルブルズ◆INO-SHIKA日記part2

天城山麓、標高620mに建つ料理自慢のペンションエルブルズ。そこに住む面白家族と変化に富む伊豆の自然をお楽しみ下さい♪

▼東浦路の旅(1-7)読誦塔と4体の馬頭観音像

2012-01-28 | 伊豆東浦路とサイの神
***本日の写真***
祈りをささげた記念碑





 ■先日、伊東で行われた講演会を聞きに行って来ました。
  この「東浦路の旅」シリーズを書く時の参考資料の一つにさせていただいている
  『伊豆東浦路の下田街道』の著者 加藤清志先生の講演会です。

  本を読んでいても充分面白みが伝わってきますが
  やはり生のお話は面白い。
  ますます東浦路に興味を持ちました。
  
  さて、旅を続けます。

●11:39 町道横断し、お地蔵様へ

  さかいまつ前のサイの神に別れを告げ、
  道(旧県道)を横断します。
  
    
  
  この道をそのまままっすぐ進むと「熱川ハーブテラス」へ行く事が出来ます。

  坂を少し下り左の方へ折れていくと
  やがて少し新らしい感じの地蔵堂があります。
  中にいらっしゃるお地蔵様は
  いたみが目立ちますが
  お供えものがあったり、赤い涎掛けが真新しかったりして
  近隣の方々に大切にされているのでは、と思いました。

  このお地蔵様は 経典を読誦した記念に建てられた物で、
  読誦(どくしょう)塔といいます。

  台座右脇には
   奉 建立六道能化地蔵尊
   右意趣者法華経千部為
   読誦供養也 維持延享元甲子天十月吉日

  左脇には
   自性院八世享山敬白 と書かれています。

  つまり1744年に 法華経を1000回読誦した記念に
  このお地蔵様を建立した、ということ。

  1000回ですよ!!!

  この頃、この地に何か事件があったのでしょうか。
  自性院は、奈良本の奥の方にあるお寺で、伊豆88ケ所霊場30番札所になっています。
  近いうちに、このお寺にも行ってみたいと思います。

  
★読誦塔
  経典を何部、何回、何日読誦したかという行為を
  記念に刻んだもの。

●11:43 再び旧県道へ。

  橋(小川と濁川にかかる橋)を二つ渡り

   

  坂を登ると再び車道へ出ます。
  右へ行くと、熱川のバナナワニ園、温泉場へと行く事が出来、
  左へ行くと、
  旧県道へ戻ります。

  左へ曲がり少し進むとT字路になります。
  右前方に見えるの店舗は「カネヘイ商店」酒屋さんです。
  
    

  かつて、東海バスの奈良本駅でした。
   (この辺りの方に聞くと、バス停のことをバス駅とおっしゃいます。
    伊豆急行が通るまでは、バスが重要な交通手段だったんですね~)


●11:46 三菱地所の別荘地入り口へ。

  T字路を右折し、カネヘイさんの前を通り
  三菱地所の別荘地入り口まで
  車道を歩きます。

  別荘地入り口は、変則十字路となっており
  ここを左へ曲がります。

  右へ行けば国道135号線にぶつかり、
  まっすぐ進めば、この先伊豆高原の手前赤沢まで続いているので
  国道の渋滞時、抜け道として使うこともあります。


●11:47 4体の石仏

  別荘地入り口から程近い崖の上に
  4体の石造塔があります。

   
  4体とも、馬頭観音像のようです。

  向って左から 嘉永12年(1852年)5年正月
  
  そのお隣。
   
  解読できず 手に持たれているのは何でしょうか?
  ハスの花のような気もしますが、わかりません。

  またそのお隣。文政8年(1825年)霜月吉日

  右端。
    
  文久2年(1862年)3月吉日
  こちらの浮彫の馬頭観音は、印を結んでおられます。


  実はこの観音様、ススキの中に埋もれていました。
  この辺にあるはず、と行ったり来たりして
  ふと、高いところを見上げたら
  草の中にお姿が~~!

  ちょうど、道具を持っていたのでお掃除をしました。
  これで家族みんな、無病息災、まちがいなし!!





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