野球記事でボキャビル

バッティングの調子が上向きになってきた大谷選手。先日の９回裏２死からの同点タイムリー２ベースを The Japan News ではこんな風に伝えていました。

Ohtani ties game with clutch double（大谷、タイムリー２ベースで試合を振り出しに戻す）

clutch

　①～をぐいとつかむ

　②（車の）クラッチ

　③ピンチに頼れる

①②の意味は知っていましたが、③の意味は知りませんでした。clutch hitter で「ピンチに強い打者」となります。「タイムリーな」の意味を載せてある辞書もありますが、もちろん、timely hit も和製英語ではなく立派な英語です。

因みに、l を r にした crutch は「松葉づえ」となりますのでご注意を。

英字新聞を読み始めた大学１年の頃、最初は全く読めなかったので、好きな野球関連の記事を読んでいました。知らない語彙が出てきても「こんな意味かな？」と想像しながら読めるので、ストレスなく読めて、英字新聞を読む習慣化のきっかけになったのが野球英語でした。2013年に書いたブログ記事「野球イディオム」でも、野球関連のイディオムを紹介してますので、ボキャビルにお役立てください。

「サルベージ」とは？

知床半島の遊覧船事故から２週間が過ぎ、報道でよく耳にするようになったのが「サルベージ会社」です。英字新聞でも salvage をよく目にするようになりました。

salvage　①海難救助；（沈没船の）引き揚げ（作業）　②＜沈没船＞を引き上げる

save「救う、助ける、節約する」と同じく、ラテン語の salvare「安全にする、救う」が語源となっています。

日本サルヴェージ株式会社のＨＰより

海なし県の信州で生まれ育ったせいか、海洋関係の企業には疎かったのですが、調べてみると日本にも多くのサルベージ会社があり、海難事故から人命や環境を守っていることに気づかされました。今回の遊覧船事故でも、行方不明の方々が一刻も早く家族の元に帰られることを祈っております。

変わらない日常があるからこそ

ＧＷが終わり、今日からいつもの生活に戻る人も多いことでしょう。晴れていれば気分も乗ってきますが、今日から全国的に下り坂で、梅雨の走りのようなお天気になるようで、憂鬱に感じている方も多いのではないのでしょうか。

私のように、好きな仕事、自分で自由になる仕事をしていれば、休み明けだろうがお天気だろうが、全く関係ないですが・・・。むしろ「早く仕事が始まらないかな」と思えるほどです。ただ、今日から７月の海の日までは連休はありませんので、体調管理に気をつけ、一日一日を積み上げて、暑い夏を迎えたいと思います。

ＧＷ中に撮った写真です。

先月から中学生になった次男が、バレー部に入部したので、我が家でもバレーボールを購入してトレーニングを始めました。私は中高とバレー部で、セッターとしてバリバリやっていたので、指導にも熱が入ります。バレーがよほど楽しいのか、今日も６時30分の電車に乗って、元気よく登校していきました。

いつもの生活があるから、ＧＷのようなお休みに特別感が出てきます。今日から夏休みまで、また変わらない日常を積み上げていきましょう。さあ、私も日課の英語音読と『ロゴフィリア』をやろう(^^)/

カタカナが好きな日本人

日本テレビ「所さんの目がテン！」でビーチコーミング（beach combing）を特集していました。comb には「櫛」「～を櫛でとかす」の他に「～を徹底的に捜す」の意味があるので、海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集することだとすぐにわかりましたが、英語を相当勉強している人でも、comb の「～を徹底的に捜す」という意味を知っている人は少ないですから、覚えておきたいですね。

格好良い響きになるからなのか、日本人はカタカナ表記を好みます。二十年ほど前の引っ越しの際に、業者の方が「ムーバーの〇〇です」と自己紹介された時は、驚きましたが・・・（笑）。ム―バーくらいは許せますが、最近使われ始めたカタカナ表記で納得できないのは「フレイル（frail）」です。は2014年に日本老年医学会が提唱した概念で、frailty（虚弱）の形容詞 frail に由来し、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことを表します。加齢による筋肉量や体力の減少を防いでお年寄りに元気になってもらうために「フレイル予防」という言葉を最近よく聞くようになりましたが、お年寄りに向けた言葉にカタカナを使うのはどうなのかと疑問に感じます。

ただ、英語学習者にとってはボキャビルのきっかけになるのは確かです。frailty は2020年度第３回英検準１級の語彙問題にも出題されましたから、気になったカタカナは調べて、ものにしていきましょう。

英語学習のモチベーション

昨年10月から指導している中２生が、半年ほど前からビートルズにはまり、いつかイギリスに行くという夢を持っています。それが、日々の勉強のモチベーションアップにもつながっているようです。

私も、大学２年の時に行った初めての海外旅行がイギリスとスコットランドでした。なぜイギリスかと言えば、「英語が好きだから。英語と言えば英国、イギリス！」という安直な理由でした。でも、現地で自分の英語が通じた時の喜びは何物にも代えがたいもので、あの経験があったから、今の仕事につながっているとも言えますね。

定番の観光名所を約１週間かけて巡りましたが、最も印象に残っているのがマダム・タッソー蝋人形館。著名人の蝋人形が所狭しと並べられていましたが、もちろんビートルズもありました。

英語を勉強していたおかげか、二十代の頃から海外に物凄い興味があって、毎年２回は海外旅行に行っていました。そして、最終的には留学してしまうんですから、人生は分かりませんね。今はコロナ、原油高、円安の影響で気軽に海外には行けませんが、こんな状況がずっと続くわけでもありません。時間が自由になる学生時代に海外を経験しておくことはその後の人生にプラスに作用しますので、学生諸君は海外に行けるその時をモチベーションにして、英語の勉強に励んでもらいたいです。

３年ぶりの安曇野ハーフへ向けて

連休も終わり、気づけば、来月の第８回信州安曇野ハーフマラソンまで一ヶ月を切りました。コロナ禍前の2019年に出場して、ハーフで初めてサブ100（１時間40分未満）を達成した思い出の大会です。

第５回信州安曇野ハーフマラソン（2019年６月２日）

コースは平坦で走りやすいものの、梅雨入りの時期で蒸し暑い中でのレースになるので、暑さ対策がポイントになります。先月のフルマラソン後の初めての大会になるので１時間35分前後での完走を目指してあまり無理をせず、楽しみながら走りたいと思います。

とは言っても、日々のトレーニングの手を抜くわけもなく、きちんと準備して臨みますよ(^^)v

伝説となったマラソン大会

５月５日、こどもの日。ランニングウォッチのGARMINは、毎年のＧＷにバッジをプレゼントしてくれます。

さて、市民ランナーとして、こどもの日と言えば、４年前の５月５日を思い出します。

ランニングを始めて２年目の2018年５月５日、友人の勧めで、初めてのマラソン大会「第11回信州なかがわハーフマラソン」に出場しました。その当時は日本全国でマラソン大会が開催されているなんてつゆ知らず、ましてや地元の過疎が進む中川村で大規模なハーフマラソン大会が行われているとは知る由もありませんでした。人口5,000人弱の村に、北海道から鹿児島までの約4,000人のランナーが出場する・・・。マラソン大会は、ランナーだけでなく、地元の観光行政の起爆剤になっていると気づかされました。

第11回信州なかがわハーフマラソン

その時の写真を見ると、まだまだランナーとして初心者で、ウェアやシューズなどのランニングギアにもこだわりがなく、走り込みが足りていないためランナー体型にもなっていませんでした。月平均100km程度は走ってはいましたが、まだまだ経験不足だったため自信がなく、うっすらと日に焼けて引き締まったランナー体型の人たちを目の当たりにし、周りがみな健脚に見えました。

そして、今でも鮮明に覚えているシーンがあります。中間点を過ぎたあたりで、私の目の前の走る女性ランナーが、隣を走っていた別の女性ランナーに「走り込んでますね」と話しかけたんです。そしたらそのランナーは「いえいえ、それほどでも。一介の市民ランナーにすぎませんので」と謙遜して答えたのです。その時、「自分もそういう風に見られたい。早く“あちら側”へ行きたい」と、決意しました。

あれから４年。ハーフマラソンの自己ベストは30分以上短縮され、フルマラソンはサブ3.5まで55秒と迫りました。できるだけ毎日走ることを心がけ、少しずつ走れる距離を伸ばしていき、空いた時間に筋トレやストレッチをして、アスリート向きな食生活を心がける。そんな毎日の少しずつの積み重ねが自分を作ってくれ、今なら自信を持って「市民ランナー」と言えることができます。自信とは文字通り、自分を信じることであり、自分で作り出すものです。そのためには、日々の小さな努力を積み重ねるしかありません。

 

さて、信州なかがわハーフマラソンは、私は初めて出場した４年前の第11回大会が最後となってしまいました。ランナーたちからの評価も高く、全国のマラソン大会ランキングでもトップクラスだった伝説の信州なかがわハーフマラソン。私に市民ランナーとしての矜持を持たせてくれたあの大会が復活することを望むランナーは、少なくないはずです。

ＧＷに思い出す佐渡の夕日

毎年、ＧＷになると佐渡を思い出します。

2009年５月、仕事上の些細なことで振り回されていた自分がいました。煮え切らない想いと共にフェリーで渡った佐渡島で、「自分にとって仕事とは何なのか？もっと自分だけにしか出来ないことがあるはずだ」と、強い決意を抱きました。その想いが、その５年後のTOEIC満点と独立開業につながっていたとは、その時は知る由もありませんでしたが・・・。その夕方に佐渡の相川から眺めたこの夕日は忘れられません。

想いを実現につなげるもの。それは、行動力と継続力です。私は独立開業のためにTOEIC満点を目指しました。そのために日々何をするか。勉強はもちろん、その時に携わっている仕事も当然責任を持って遂行する。隙間時間をうまく使い、やると決めたことは毎日必ず継続する。ただそれだけで想いは実現します。

ＧＷを過ぎれば、“五月病”という言葉を耳にする季節でもあります。４月から新たな環境に身を置かれた方は特に色々な思いが出てくる時期です。現状だけでなく、１年後、３年後、５年後の自分を見据えて、日々の行動を見直すＧＷ後半もまた意味深いものになりますね。

日本で一番『ロゴフィ』ってる男

先週、Twitterで一冊の単語集が目に止まり、気づけは本屋に走って購入。さっそく取り掛かり始めました。

上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア   北村一真 アスク

英検準１級以上の中・上級者を対象にした単語集は多くはありません。しかも、英語の経験値が上がれば上がるほど、学習者それぞれのこだわりが出てきて、自分の勉強スタイルや好み、目的に適う単語集に出会える機会は稀有です。

私のこだわりは英検１級以上のレベルの単語が学べ、単語の羅列ではなく、長文の中からの抜粋。そして、それぞれ例文が出ていること。『上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア』の素晴らしいところは、それらに加えて、各単語にトリビアな情報がついていて、暗記の助けになることです。これは英語指導者の立場からも、とても役に立つ内容です。

英語学習史上、最高の単語集に出会えました。国連英検特Ａ級を目指していた十数年前に、『1100 WORDS YOU NEED TO KNOW』に徹底して取り組み、「日本で一番『1100』をやっている男」という自負がありましたが、今年はこの『ロゴフィリア』と心中して、「日本で一番『ロゴフィ』ってる男」を目指します。

悠々と泳ぐ鯉

こどもの日が近づくこの時期、トラスト英語学院から毎年見える光景があります。

残雪の中央アルプス・空木岳（2,864m）をバックに、鯉のぼりが悠々と泳ぐ・・・。こんな昔ながらの光景が、これからもずっと見られますように。

そして、大空を泳ぐ鯉のぼりのように、自分の選んだ人生を、生き生きと歩んでいきたいですね。