高3の時、模試を32回も受けました。当時は土曜日も授業がありましたから、模試を受けられるのは実質日曜日だけです。4月~12月の約40回の日曜日のうち32回受けたことになります。
模試一回分の復習は参考書数冊分の価値がある、とよく言われます。私もそのことは当時分かっていましたが、「試験中に問題に書き込んでしまった鉛筆を消してから復習しよう」とか「まとまった時間が取れる時に復習しよう」とか「問題をコピーし、冊子にして解き直そう」などという、完璧主義を装った先延ばし主義者(procrastinator)でした。
結局、高3の時の模試を復習した記憶は残っていません。受けっぱなしでした。ところが、同じ回数を受けて、現役で早稲田・慶應に受かった友人もいます。何が違ったのか?彼は、模試を受けに行った帰りの電車の中で、気になったところをすぐにチェックし、赤ペンでアンダーラインを引くなどして、すぐに見直していたのです。電車は揺れますので、赤ペンはグニャッと曲がってしまう場合もあります。「帰宅して落ち着いた場所でやればいいのに・・・」と要らぬ心配をしながら、私は何をしていたかといえば、「代ゼミの模試の解答解説集、いつも変なにおいがしない?」(←これは当時の“受験あるある”です)などと友人と談笑するのが関の山でした。
結局、後からやろうとしてもやりません。やろうと思ったら、色々と考える前に、何でもいいから行動にうつす。言葉を変えれば、完璧主義を脱却することです。
考える前に行動に移す。行動が習慣となり、その中で気づきや課題がみつかり微調整していくことで理想形に近づきます。行動する前に理想形を追い求めていたら、いつまでたっても結果は伴いません。
これは、勉強だけでなく筋トレやランニングにも当てはまります。「今日はダンベルを上げたい気分じゃないな」と思うと同時に、10回でもいいからダンベルを上げる。そうすれば、気持ちも変わり、いつも通りの回数をこなせているはずです。
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