英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

新年のプレゼント

2011年01月05日 | 英語勉強法
英語を勉強する喜びの一つに、自分の感受性に訴えかけてくる何かとの出会いがあります。

受験英語も違った角度から見れば、新たな出会いを創出してくれるもの。そんな素晴らしい出会いが今日もありました。

ある私立高校入試の長文読解問題で、アメリカの詩人ロバート・フロストの詩の一部が取り上げられていました。ネットで探したら、その全部を見つけることができました。以下に紹介させていただきます。
The Road Not Taken
--- By Robert Frost

Two roads diverged in a yellow wood,
And sorry I could not travel both
And be one traveler, long I stood
And looked down one as far as I could
To where it bent in the undergrowth;

Then took the other, as just as fair,
And having perhaps the better claim,
Because it was grassy and wanted wear;
Though as for that the passing there
Had worn them really about the same,

And both that morning equally lay
In leaves no step had trodden black.
Oh, I kept the first for another day!
Yet knowing how way leads on to way,
I doubted if I should ever come back.

I shall be telling this with a sigh
Somewhere ages and ages hence:
Two roads diverged in a wood, and I-
I took the one less traveled by,
And that has made all the difference.


「誰も通らない道」

黄色い森の中で道が二つに分かれていた
残念ながら両方の道を進むわけにはいかない
一人で旅する僕は、長い間そこに立ち
一方の道を見下ろしその先をとらえようとした
その先は折れて草むらの中に消えている

それから、もう一方の道を歩み始めた
一見同じようだがこちらの方がよさそうだ
なぜならこちらは草が生い茂っていて
誰かが通るのを待っていたから
本当は二つとも同じようなものだったけれど

あの朝、二つの道は同じように見えた
枯葉の上には足跡一つさえなかった
僕が選ばなかったあっちの道はまたの機会にしよう!
でも、道が先へ先へとつながることを知る僕は
再びこの道に戻ってくることすらないだろう

僕はため息とともにこのことを告げているだろう
今から幾歳もどこかでずっと:
森の中で道が二つに分かれていた。そして僕は…
僕は人があまり通っていない道を選んだ
そのために決定的な違いが生まれたんだ

何度も読み返しました。各段落の1・3・4句と2・5句の最後の単語が韻を踏んでいることに気づき、またこの詩が言わんとしていることが私の心に響いてきました。

詩の持つ力は何と大きいのだろう・・・。

新年早々、素敵なプレゼントをいただきました。



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6 コメント

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Unknown (Yuta)
2011-01-06 18:14:54
fukkenさん、あけましておめでとうございます!
また、息子さんのお誕生日おめでとうございます!!

もうすでにチェック済みかもしれませんが、フロスト本人が読んだバージョンが下記リンク先で聞けます。
http://www.poets.org/viewmedia.php/prmMID/15717

韻についてご指摘になっていますが、詩の音楽性、耳で感じる心地よさは素晴らしいですよね。学生たちにも英語を体で感じる体験をたくさんしてもらいたいと思います。もちろん、いまはそんな時期ではないでしょうが。。。

受験追い込みの大切な時期、どうかお体ご自愛ください。
返信する
Unknown (fukken)
2011-01-07 00:26:37
☆Yutaさん☆
あけましておめでとうございます。
また、次男に誕生日のお言葉をちょうだいし、嬉しい限りです!

さて、Yutaさんにご紹介いただいたサイトは初めて拝見(or拝聴)しました。フロスト本人の渋い声が聴けて、正直感動しました。
有益な情報をありがとうございます!

大学受験生たちにも、受験英語を学ぶその先には、文学という素晴らしい出会いがあると気付ける日があることを祈るばかりです。
返信する
Unknown (HUMMER)
2011-01-08 02:02:36
fukkenさん、あけましておめでとうございます。
2011年も、早速早朝特訓、そして大切な息子さんのお誕生日と続き、日々充実ですね。

>>英語を勉強する喜びの一つに、自分の感受性に訴えかけてくる何かとの出会いがあります。

これがあるからこそ、僕たちはずっと勉強を続けてこれたのでしょう。
2011年、今年もお互い最高の1年にしてきましょうね。
fukkenさんはこれからがいよいよ正念場ですね。
ご自身の健康と、ご家族の幸せ、そして生徒のみなさんの夢がかないますよう心よりお祈り申し上げます。
返信する
Unknown (だじゃれ)
2011-01-08 13:45:16
 ご次男の満1歳のお誕生日おめでとうございます。これから言葉をどんどん発し始めると思いますので、益々かわいくなりますね。

さて、英語の詩というのも英語の勉強に役立ちますね。韻を踏んでいたり、リズムがいいので音読で使っていた時期がありました。今は、Samuel UllmanのYouthを駅に向かう時、口ずさんでいます。20年くらい前にリーダーズ・ダイジェスト誌に掲載された原文の切り抜きを手帳に入れています。
 戦後、連合国司令長官ダグラス・マッカーサーの執務室にこの詩が掲げられていたことから、日本でも有名になったようです。松下幸之助さんの座右の銘でもあったようです。

Youth

Youth is not a time of life; it is a state of
mind; it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees; it is a matter of the will, a
quality of the imagination, a vigor of the
emotions; it is the freshness of the deep springs
of life.

Youth means a temperamental predominance of
courage over timidity of the appetite for
adventure over the love of ease. This often
exists in a man of 60 more than a boy of 20.
Nobody grows old merely by a number of years. We grow old by deserting our ideals.

Years may wrinkle the skin, but to give up
enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear, self-
destrust bows the heart and turns the spirit back
to dust.

Whether 60 or 16, there is in every human
being's heart the lure of wonder, the unfailing
childlike appetite of what's next and the joy of
the game of living. In the center ofyour heart
and my heart there is a wireless station: so
long as it receives messages of beauty, hope,
cheer, courage and power from men and from the
Infinite, so long as are you young.

When the aerials are down, and your spirit is
covered with snows of cynicism and the ice of
pessimism, then you are grown old, even at 20,
but as long as your aerials are up, to catch
waves of optimism, there is hope you may die
young at 80.
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Unknown (fukken)
2011-01-08 13:58:50
☆HUMMERさん☆
改めまして、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。お互いに充実の年になるといいですね。
さて、最近の記事で書いたのですが、四十路を目前にした体調管理のために、肉体改造に取りかかりました。
HUMMERさんが以前お書きになった記事(http://independentstudy.blog118.fc2.com/blog-entry-254.html)を再読させていただき、大いに刺激をいただくとともに、参考にさせていただきました。

記事の最後にある「目標を達成する人はどうすればできるかを考える 達成できない人はできるかどうかを考える」という言葉を心にとめ、日々の継続を大切にしていこうと思います。

返信する
Unknown (fukken)
2011-01-08 14:06:58
☆だじゃれさん☆
貴重で大切な詩をご紹介いただきありがとうございます。
詩の全部を打ち込んでいただいただじゃれさんのお人柄に、尊敬の念を抱かざるを得ません。

だじゃれさんが20年ほど前に出会われた詩が、今もこうして生き続け、そしてまた新たな人に伝わっていく・・・。

これこそ詩の持つパワーですね。私も口ずさんでみたいと思います。

本当にありがとうございました。
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