現行のセンター試験に代わり2020年度から始まる「大学入学共通テスト」の英語の試行調査で出題された問題と正答率が公表されました。共通テストの英語は2023年度まで従来型のマークシート式試験と「読む・聞く・話す・書く」の4技能をみる民間検定試験を併存させ、2024年度からは民間試験に全面移行することになっています。今回の試行調査は、併存時期のマークシート式試験に対応したものです。
単純な文法や発音問題が姿を消し、すべて読解問題。総語数も、指示文の英語を含めると約4,300語から約5,300語に増えているので、多くの英文を読み、必要な情報を瞬時に取捨選択できる力と情報分析力が求められています。センター試験が思考力を重視したものに代わり、4技能という合言葉の下、スピーキングテストが課される民間試験が注目されています。
しかし、先日の記事でも書いたように東大は移行期間の民間試験を合否の判断に用いないと発表しました。そして、移行期間の後は民間試験のみとなるのですが、そこからの具体的な合否判断の方法など未定です。
以上のように、大学受験を中心にした日本の英語教育界は混沌としており、更なる混迷が予想されます。そんな中、日本の受験英語業界においてその礎を構築された伊藤和夫先生の名著が復活します。研究社より4月に『ルールとパターンの英文解釈』の新版が出され、『予備校の英語』の重版も検討されています。
試験制度など変わっても、求められる根幹の英語力は変わりません。英語に触れる時の思考回路、つまり、予測と修正をしながら英語の語順どおり左から右に読む力は、今も昔も一緒です。
単純な文法や発音問題が姿を消し、すべて読解問題。総語数も、指示文の英語を含めると約4,300語から約5,300語に増えているので、多くの英文を読み、必要な情報を瞬時に取捨選択できる力と情報分析力が求められています。センター試験が思考力を重視したものに代わり、4技能という合言葉の下、スピーキングテストが課される民間試験が注目されています。
しかし、先日の記事でも書いたように東大は移行期間の民間試験を合否の判断に用いないと発表しました。そして、移行期間の後は民間試験のみとなるのですが、そこからの具体的な合否判断の方法など未定です。
以上のように、大学受験を中心にした日本の英語教育界は混沌としており、更なる混迷が予想されます。そんな中、日本の受験英語業界においてその礎を構築された伊藤和夫先生の名著が復活します。研究社より4月に『ルールとパターンの英文解釈』の新版が出され、『予備校の英語』の重版も検討されています。
試験制度など変わっても、求められる根幹の英語力は変わりません。英語に触れる時の思考回路、つまり、予測と修正をしながら英語の語順どおり左から右に読む力は、今も昔も一緒です。