英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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主語と動詞

2008年05月15日 | 指導現場にて
「英語ができる」「英語力がある」とは、どういうことを意味するのか?

私は、「英文構造を瞬時に把握できる力がある」と定義します。つまり、どんなに長く難解な英文に出くわしても、一瞬のうちに主語と動詞を見抜き、文型を指摘できる力のことです。

その力を養うために、文法を学習し、単語や熟語、慣用表現などのボキャブラリー増強に努めるわけです。その目的意識がない英語学習は無意味なものになります。

次の英文は、2003年東洋大学文学部で出題された、英文の誤りを指摘させる問題です。どこが間違っているのでしょう?
A recent study of Japanese families show that they are becoming more and more dependent on two incomes.
これまで200人ほどの受験生にこの問題をやらせましたが、正答率は5%未満です。みな文章の意味をとることに振り回されるため、正しい文章に見えてしまうのです。正しい日本語に訳せることが英語力ではありません。まずは、英文構造を見抜くことが絶対です。

「英語の力=英文構造把握力」。換言すれば、どんな英文を見ても主語と動詞をそれぞれ一語で指摘できる力です。

驚くことに多くの受験生が、この英文の主語を families、動詞を show と指摘します。

もちろん、study が主語です。ですから、動詞 show は三人称単数の主語を受けており、現在形の文章ですから、三単現の s をつけて、shows にしなければなりません。

三人称単数現在の s は、中学1年の一学期に習う知識です。しかし、その超基本的な事項すら見抜けないということは、普段から英文構造にこだわった勉強をしていない証拠なのです。
Those books on the table are mine.
この文章の主語と動詞を一語で指摘させると、みな主語は books、動詞は are と指摘できますが。しかし、上掲の英文の他にも、
One of the most valuable gifts that parents can give a child is pride in a job well done.
のような長い英文になると、 主語は gifts、動詞は is と平気で応えるのです。もちろん、主語は One です。
「主語が複数の時、be動詞は is になるって、中学1年の時に習ったのかい?」
と嫌味いっぱいで私は指導します。つまり、この基本がわかっていない悔しさを認識させたいのです。

英文を読むときはもちろん、英語を聴いたり、英語を話す時も、英文構造を意識することで、英語を意のままに操ることが可能となります。

英語学習をされている皆さん、英文構造、つまり、“主語と動詞”にこだわった勉強を意識してみてください。
コメント (4)
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