英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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心のエネルギー

2006年09月29日 | 英語勉強法
私は中学3年生に国語も教えているのですが、今週使用している過去問プリントに、河合隼雄著『こころの処方箋』がありました。
人間の心のエネルギーは、多くの「鉱脈」のなかに埋もれていて、新しい鉱脈を掘り当てると、これまでとは異なるエネルギーが供給されてくるようである。 -中略- エネルギーの節約ばかり考えて、新しい鉱脈を掘り当てるのを怠っている人は、宝の持ちぐされのようなことになってしまう。 -中略- 自分のなかの新しい鉱脈をうまく掘り当ててゆくと、人よりは相当に多く動いていても、それほど疲れるものではない。
この文章を読んだとき、「これは英語の勉強についても当てはまる!」と妙に納得してしまいました。

例えば、
There is no accounting for tastes.
(人の好みは説明できない。=蓼食う虫も好き好き。)
という英文で、ポイントとなるのはもちろん、 there is no ~ing(~できない) です。
多くの英語学習者が、それを憶えただけで終わってしまうのです。もう一歩つっこんで
It is impossible to account for tastes.
と、不定詞を使って書き換えが出来るようにしておくと、知識が定着します。
更には、account for~ は ① ~を説明する ② ~の割合を占める の意味があり、①の場合 explain に言い換えができる・・・と、このくらい関連した知識を詰め込むことが大事です。
「覚えることが多くなるから・・・」といって心のエネルギーを節約して、there is no ~ing
だけを覚えようとすると、大抵は忘れてしまいます。関連したことをどんどん脳みそに蓄えようとすることで脳が活性化し、脳みそのしわが増えて記憶が定着していくと思います。

また、「単語1日10個ずつ憶えよう」という人もいますが、これは必ず挫折します。なぜなら、自分で限度を設定してしまっているからです。10個と言わずに、50個、100個と出来るだけやってみる。そして忘れたらまたやり直す。こうして何回も何回も繰り返せば、参考書も手になじんできて、覚えることが出来るのです。

私も留学時代は、このやり方でやってかなり英語力を伸ばしました。そして、確かに河合氏が言われるように新しいエネルギーが供給されてくる感じがします。そのせいかわかりませんが、留学中に虫歯でもない親不知が痛み出し、にょきにょき出てきたのを覚えています。とある本によれば、それは、脳が刺激された結果の若返りのサインとか・・・・。

休日などで時間をもてあましているときの方が勉強できず、仕事に追われているときの方が勉強できたりします。それは、恐らく時間を有効に使おうとして、物事に優先順位をつけて、効率的に時間を使おうとする「心のエネルギー」のお陰だと思います。

何事にも積極に取り組み、脳を忙しくさせてみる。これが人生を豊かにするポイントかもしれません。

コメント (1)
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