たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

Sargeにカーネル2.6を追加

2005-06-27 22:49:29 | Sarge
aptやaptitudeコマンドを使って、2.6カーネルをインストールすることができるという。
以前読んだblogで、Fedora Core2をPentium2(400MHZ)のノートPCへインストールすると、カーネル2.6のおかげでパフォーマンスがとてもよろしい、という記事があった。
Sargeの入っているノートPCも、似たようなスペックだから、効果があるんじゃないか?
そんなわけで、カーネル2.6を入れてみる。
参考:2chのLinuxスレッド(Debian GNU/Linuxスレッドテンプレ)

# apt-get -s install kernel-image
これで、kernelの一覧がずらりと出てくる。
# aptitude install kernel-image-2.6.8-2-686
入れたいkernelを明記し、aptitudeコマンドでインストールする。
該当するkernel2.6はこれだけ。あとは、amd64用など。最新のkernelは2.6.12だっけ?

上記のコマンドでダウンロード、インストール処理が完了する。
15.5MBがダウンロードされた。
マシンを再起動すると、ブートローダgrubに、kernel2.6.8-2-686がちゃんと追加されている。
このまま起動すると、pcmciaドライバがモジュール化されていてkernelへあらかじめ組み込まれているため、モジュールを別途追加しなくてもネットワークへつながる。

FireFoxを起動してみる。。と、なんだか動きが軽いぞ。
kernel2.4のときよりも「さくさく」うごいている感じがする。パフォーマンスが向上する、というのは本当だった。
iceWMの起動時間は約24秒で変わりはない。
でも一旦起動してしまえば、カーネル2.6の性能と軽量なiceWMとの相乗効果があるのか、いい感じ。

昔のスペックの機械を有効活用するための手段が見えたかな?

alienコマンドのメモ。

2005-06-27 01:21:18 | Sarge
Debianには、rpmパッケージなどをDebian用のdebパッケージにするコマンド"alien"がある。
使用には管理者権限が必要とのこと。
試してみた。

pdfビューワーではpdfファイルがうまく表示されないことがあるので、Adobe Reader7を入れてみることにする。AdobeReader7の日本語版は、ソース(tar.gz)とrpm版が公開されている。rpm版をダウンロードして、これをalienコマンドでdebパッケージに直し、dpkgでインストールしてみる。

AdobeReader7.0日本語版はAdobeのwebサイトからダウンロード。
その前に、Synapticやapt-getコマンドで、パッケージalienを入れておく必要がある。
(icewmでは、Synapticは起動しないようだ。GTK-errorというのを表示して動かない。。。)
 alienを入れると、依存関係にあるrpmなども同時に入る。
準備は以上。実行してみる。

まずdebパッケージを生成する。
# alien AdobeReader_jpn-7.0.0-2.i386.rpm
しばらく時間がかかり、パッケージadobereader-jpn_7.0.0.-3_i386.debが生成された。
これをインストールする。
# dpkg -i adobereader-jpn_7.0.0-3_i386.deb
かなり時間がかかる。。。

インストール成功。
/usr/local以下に、Adobe/Acrobat7.0/ができて、その中にいろいろなファイルが入る。
実行ファイルacroreadのありかは、/usr/local/Adobe/Acrobat7.0/bin/acroread
なので、ln -sで/usr/bin/へパスを通す。と、無事にAdobeReader7が起動成功。

ところで、dpkgコマンドは、ヘルプを見ると「使うな」との言葉が。。。
dpkgよりは、dselectやaptitudeを使うように。とのことだが。。。

dpkgコマンドは、RedHat系におけるrpmコマンドにあたる。Debianパッケージ管理の基本をなすもの。
ただし、Debianは依存関係を厳密に調整する必要がある、とのことで、dselectやaptitudeコマンドが推奨されている。
alienコマンドは、rpmパッケージを単にdebパッケージへ変換するためのものなので、たとえばパッケージによっては、Debianでは推奨されていない位置にインストールされるようになっているものもある、らしい。なので、どこへインストールされるのか?など、パッケージの内容をよく調査してから用いる必要がある。


Debianのデスクトッブ環境を変更

2005-06-20 17:52:40 | Sarge
Debianの初期設定はGNOMEだが、icewmに替えたい。まず必要なパッケージをインストールする。それから以下のコマンド
#update-alternatives--config x-session-manager
を入力。すると、インストールされているデスクトッブ環境の一覧が表示される。所望するものを数字で選んでから、一旦ログアウト。再度ログインすると変更完了。
期待していたicewmの使い心地は、少し重いようだった。。

OpenOffice.org1.9m109独自ビルド版

2005-06-19 21:47:55 | Weblog
DebianをインストールしたPCに、OpenOffice.org2.0の開発版である1.9m109の独自ビルド版を入れてみる。
2.0はまだβ版がリリースされているだけだ。1.9m109は、β版よりも新しい開発版で、リリース一歩手前とも言われてるらしい。。
下記から、debパッケージの独自ビルド版をダウンロードできる。
独自ビルドプロジェクトのダウンロードぺージ:
http://sourceforge.jp/projects/waooo/files/?release_id=5064#5064

ダウンロードファイルは、debパッケージをtar.bz2でまとめてあるものだ。
bunzip2とtarコマンドで伸長すると、debパッケージがあらわれる。
これをdpkgコマンドでインストール。
# dpkg -install openoffice.org*.deb
すると、一部のパッケージが重複しているとのエラーメッセージが出るので、
--force-overwriteオプションをつけてもう一度インストール。
※上記ダウンロードページのリリースノートを参照のこと。

すると、/opt/以下にopenoffice.org1.9m109がインストールされた。
実行ファイルsofficeは、インストールされたディレクトリの中のprogramディレクトリ内にあるので、/usr/binにパスを通すためにシンボリックリンクをはる。
# ln -s /opt/.../program/soffice /usr/bin/soffice

これで、ktermから
$ soffice
とやると、openoffice.org1.9m109が起動した。

使ってみると、まず感じたのが、起動が速いこと。1.1.4よりも若干だけど速いようだ。
機械のメモリは192MBであまり多くないのだが、操作したときのレスポンスが1.1.4より速いような気がする。
仕事のPowerPointファイルを読み込んでみた。
機械に入っている日本語フォントが東風しかないため、MSゴシックと比べるととても個性的な文字に見える。。IPAフォント等を導入すれば、違和感はなくなるだろう。
表の中の文字がずれたりはしないようだ。
アニメーション効果は互換性重視のため全て削除したので、おかしな動きはない。
また、1.1.4ではスライドの切替えに時間がかかる(とくにおおきな画像を貼りつけているスライドの場合に遅い)ことがあったが、1.9m109ではそれがかなり改善されているようだ。

Debianの日本語環境を、Canna+Kinput2ではなくAnthy+uimにしてるのだが、Debianのインストール時に入った1.1.4では日本語入力ができなかった(日本語のファイルを読むのは問題なかった)。
それが1.9m109では、調整を行うことなしに、問題なく日本語の読み書きができる。


まとめ。
性能の低い機械では、2.0開発版は動作にさぞ時間がかかるだろうと思っていたが、そんなことはない。十分に実用になるようだ。
MS-Officeのファイルへの読み書きの問題が少なくなっているのはとてもありがたい。

Debian Sargeを入れてみる

2005-06-19 21:08:54 | Sarge
先日リリースされたDebian/GNU Linux3.1 (Sarge)を、実験機1号であるノートPCへ入れてみた。
今まで入れていたplamoとはおさらば。。
Slackwareの流れを汲むと言うplamoは、アプリケーションをインストールするためには、ソースからコンパイルしていくのが普通のやりかたのようだった。これはこれで興味深いものだったけど、KDEのパッケージをアップデートしようとしてXの設定を壊してしまった。。。
ありがとうplamo。
ところで、Debianだった。出ると言われ続けてリリースが先延びされるSargeとは何ぞや?
webで見るとDebianを使ってる人は数多く、しかもDebianは「オールフリー」だという。。
ベルリン市が公用PCのOSをMS-WindowsからDebianへ移行させるというし。KNOPPIXはDebianがベースだそうだし、何かと話題が多そうだ。
そこで、「初心者お断り」風のそっけないイメージもあるようなのが少し恐いが、触ってみることに。

Debianのwebサイトから、公式isoイメージをダウンロードする。インストールCDというものだ。これを使って、ベースとなるシステムを機械にインストールし、あとはネットワーク経由でパッケージをインストールしていくという。(Debian SargeのCDは全部で14枚になるらしい。。。)

新しく作成されたというインストーラーは、確かに簡単だった。Vineのanacondaよりはグラフィカルではないけど、良く読んで作業すれば落し穴は無いと思う。(説明を良く読まなかったために、2回もやり直すはめに。。)

ところが、Xを立ち上げてみると、GNOMEの画面が800×600になってしまったまま直らない。
ビデオカードはNeomagic NM2160(MagicGraph 128XD)で、インストール時にXの設定をする画面では正しく選択しているはずだが。
試行錯誤のあげく、KNOPPIX3.8を機械に入れてブートし、正しい設定値を調べてみることにした。
KNOPPIX起動時のフレームバッファ画面を良く読むと、モニタの水平同期と垂直同期周波数値を正しく設定してなかったことが判明。
再度Xを設定し直す。ただし、設定ファイルであるXF86Config-4を直接いじるのは危険だということなので(以前WhiteBox3.0をインストールした際に、そのせいでXを起動できなくしてしまった)、xf86cfgというツールを用いる。
コンソールから、
# xf86cfg -textmode
textmodeじゃなくても使えるが、その場合はマウスが使えなくなったので不便だった。
textmodeの方が応答速度が早く、マウスは必要無い。
モニタの設定画面に入り、正しい水平・垂直同期周波数の値を入力する。
またビデオカード(Neomagic)、そのメモリの値(8MB)も設定し直す(vesaじゃいけないみたいだった)。

作業終了後、Xを立ち上げると、無事に1086×760の画面になった。
やれやれ。
なんだかapt-getの実行画面もVineとは違うぞ?





PowerPointとOpenOffice.org1.1.4(のimpress)

2005-06-09 22:19:39 | Weblog
仕事でPowerPointを使って資料を作っている。
元ネタの.pptファイルは前任者から引き継いだ、貴重な資産だ。
でもPowerPoint2002(XP)と2000の間には互換性の問題が存在するらしく、バージョンによってレイアウトが微妙にずれる。。。

仕事が期限までに間に合いそうにないので、自宅へ持ち帰って作業をすすめる事にしたが、
自宅のPCにはPowerPointが入ってない。
そこでOpenOffice.org1.1.4(のimpress)が使えるかどうか試してみた。

元のファイルはPowerPoint2002で作られている。これを改変して新しいファイルを作るつもり。
.pptファイルの読み込みに関しては、OpenOffice.orgはほぼ問題ないレベルのようだ。
しかし細かな(でも仕事上では結構イライラする)問題は存在する。

まず編集モードでの表示では、スライドの中に作った表の中の文字がずれる。
また、若干だけどレイアウトが微妙に異なるようだ。
それとスライドショーを開始させると、アニメーション効果がオリジナルとは異なっていた。
スライドの中の小見出しが、マウスクリックか矢印ボタンを押すのを引金にして画面上に現れてくるという効果だけど、OpenOffice上では、該当スライドを表示させたとたんに自動でアニメーション効果が始まってしまう。

.pptファイルを一旦そのままのファイル形式(.ppt)で保存しなおして、今度はPowerPoint2002で表示させてみると、何枚かのスライドの文字レイアウトがひどく崩れてしまった。
それと、アニメーション効果はOpenOffice.orgのように自動化されてしまったままだ。。

まあ無料なんだし、というのを差し引いても、このような状態はちょっとイタイ。。。
しかしMS-Officeが入っていてもPowerPointはない、というWindowsPCは多いはずだ。
わざわざPowerPointを買うほどでもないし。という状況はたくさんあると思う。
こんな場合は、OpenOffice.orgは大きな価値があると思う。
互換性は?と言われそうだけど、アニメーション効果を使わない、表もなるべく用いない、といったシンプルなスライドを作れば、大きな問題はないのではないか?

また、画像を単に貼りつけたスライドには、特に問題が起きなかった。
ということは、OpenOffice.orgは「下書き」に使える。
下書きだったらWordでもできるじゃんか、と言われそうだけど、
スライドとしてのレイアウトで画像や見出しの確認ができるのは大きいと思う。

結論。「道具は使いよう」

軽い環境って何だろう

2005-06-01 23:31:36 | Weblog
KDEは美しいが、メモリを大量に消費する。GNOMEも同じ。
以前、日経Linuxの特集記事で、時代遅れのマシンを有効活用するという企画があった。
それは、軽快な動作を実現するためにデスクトップ環境を選択する、というもので、軽いデスクトップ環境や各種のウインドウマネージャの紹介がされてたと思う。

最も軽い(メモリ消費量の少ない)ウインドウマネージャはtwm。しかし使い勝手は良くない。
使い勝手と軽さのバランスが(ある程度)とれる環境としては、WindowMaker、BlackBox、Afterstep,
xfceだと言う事だった。
かつてVine3.1でWindowMakerを使った事があるが、なぜか不安定な面があり、使うのを止めてしまった。ディストリビューションによっては、十分なメンテナンスがなされていないことがあるらしい(ディストリビューションのための最適化が不十分ということだろうか?)。

それでも、aptコマンドで環境のインストールが簡単に行えるディストリビューションはありがたいと思う。

Vineの場合はBlackBoxのパッケージが用意されてるらしいが、aptコマンドでインストールはできても、うまく起動できないようだ(調整が必要らしい。ただしVine2.6r4の場合)。
そこで、xfceをインストールしてみた。
# apt-get install task-xfce
これでインストール完了。25個のパッケージがインストールされた。

freeコマンドで、メモリの消費量を見てみる。
$ free -m
合計 使用済 空き領域 共有領域 バッファ キャッシュ
Mem: 407 402 4 0 70 117
-/+ バッファ: 215 191
Swap: 1176 0 1176


これじゃあ、メモリの少ないマシンは使えないんじゃないか?
古いハードウェアでも動作するというTurbolite2005は、どんなシステムなんだろう。