たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

AcrobatReader7.0が登場

2005-03-31 23:26:01 | Weblog
いつのまにか、Linux版のAdobe Reader 7.0が出ている。
でも、アドビのwebページからはたどれないんだけど。。。

アットマークアイティの記事に、インストールのガイドが掲載されている。
これを参考にして、VineLinux3.1へインストールしてみた。

ただし、使ってるPCには既にAcrobatReader5.10がインストールされており、
いつも起動させるときに入力するコマンドacroreadでは、この5.10が起動してしまう。
7.0でも、実行コマンドは同じacroreadだ。
そこで、7.0の実行コマンドacroreadには、ln -sコマンドでacroread7なる名称の
シンボリックリンクをはることにする。
コンソールからacroread7とやると、7.0が起動する手筈だ。

というわけで、Adobeのサイトからtar形式のファイルをダウンロード。
ダウンロードサイトは、なんだかややこしいところにあるなあ。。
ダウンロードするファイル:AdbeRdr70_linux_enu.tar.gz
コンソールから、まず解凍してインストールする。
$ tar zxvf AdbeRdr70_linux_enu.tar.gz
$ su -
password:
# cd /home/user/AdobeReader/
# ./INSTALL
以上でインストールが始まる。ライセンス関係のページを一通り読まないと、インストールが完了しない。

アットマークアイティの記事によると、このままでは日本語フォントが入っていないため
日本語が表示できない。そこで、前のバージョンのフォントを使用する。
バージョン5.x用のフォントキットをAdobeのサイトからダウンロードし、特殊な方法で
インストールする。やりかたは下記。
$ tar zxvf jpnfont.tar.gz
$ su -
password:
# cd /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Resource/CMap
# tar xf /home/user/JPNKIT/LANGCOM.TAR

以上で日本語フォントが表示される。ただし明朝体のみ。
そこで、ゴシック体が表示されるように、AcrobatReader4.x用のフォントをインストールする。
やりかたは下記。
ただし、このフォントキットの名前は5.x用のものと同一。なので、便宜的に特別なディレクトリを
用意してその中に入れておく。
$ cd /home/user/tmp4 <- このディレクトリへダウンロードしておく。
$ tar zxf jpnfont.tar.gz
$ cd /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Resource/Font
$ su -
Password:
# tar xf /home/user/tmp4/JPNKIT/LANGJPN.TAR

以上で、AdobeReader7.0で日本語明朝体およびゴシック体が完全に表示されるようになった。

付記、起動コマンドacroreadをバージョンごとにわける。
AcrobatReader5.10 -> acroread
AdobeReader7.0 -> acroread7
このようにしたい。
そこで、ln -s コマンドを使う。
$ su -
password:
# ln -s /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/bin/acroread /usr/bin/acroread7
以上で、コンソールからacoread7と入力すると、AdobeReader7.0が起動するようになった。

7.0の感想。
日本語のしおりがきちんと表示されるようになった。5.xでは文字化けして表示されなかった。
GUIがWindowsに似ていて、とても綺麗だ。5.xは白黒だった。
ホイールマウスでページをスクロールできる。5.xでは、ドラッグでページスクロールさせていた。
全体的に使いやすくなっている。その半面、起動がやや遅い。

VineLinux2.6r4にもインストールを試みた。
インストール自体はエラーなく終了した。
しかし、libgtkの一部がない、とのエラーメッセージが出て、起動しなかった。



TEXを使ってみる その2

2005-03-15 00:11:30 | Weblog
Linuxの世界では、ワープロといえばTEX(てふ または てっく)だったらしい。
本とwebをたよりにいろいろと試してみた。

1 texファイルの作成
速いテキストエディタVIMを使う。

まず、tex文書のお約束として、冒頭に
\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
この2行が来る。
タイトル、著者名、日付については、\begin{document}の上に書いた方がよさそう。

\documentclass{jsarticle}
\title{} <- 文書のタイトル
\author{} <- 著者名
\date{} <- 日付
\maketitle <- これが、タイトル以下を出力するために必要な呪文。

\begin{document}
この間に、本文。
\end{document}

こうしてテキストファイル(拡張子.tex)を作成する。
作ったファイルを、コンソールでコンパイルしていく。

$ platex hogehoge.tex

普通は、一度でtexファイルがコンパイルされることはまずない。
エラーが表示されなくなるまで、エディタで修正。
そしてコンパイルの繰り返しだ。

2 xdviでdviファイルを生成。
1で作ったtexファイルを、xdviというソフトウェアでdvi形式にする。
こうすると、本番の文書に非常に近い形で確認ができる。
Wordや一太郎といったワープロソフトよりも、見た目が同じになる、
らしい。

コンソールから作業を行う。
$ xdvi hogehoge.dvi
このコマンドで、xdviが起動し、dviファイルhogehogeを表示する。
見た目に問題がなければ、これでOKとし、pdfファイルの作成に移る。

3 dvipdfmでpdfファイル化する。
2の作業で作成したdviファイルを、dvipdfmコマンドでpdfファイルに変換。
コンソールから作業を行う。

$ dvipdfm hogehoge.dvi

これで、hogehoge.pdfが作られる。
acrobatreaderで閲覧できる。
dviファイルでは、漢字の感じがすこしいびつな印象(東風フォントゆえか)。
しかし、pdf化されたファイルでは、美しい漢字へと変わっている。
これだけでも、ずいぶん使えそう。

今のところは、これくらいのレベルだ。

(おまけ)
今後の目標。
texのコードを長々と書くのは、面倒臭い上に必ず間違える。
時間の無駄がたくさんありそうなので、入力補完ができる環境を探してみたい。
EmacsとYatexという組合せなら、texコードが簡単に書けるそうだ。
Emacsの勉強をはじめる必要があるのかな。
既に参考書は購入してしまった。。。。
「便利なツール Emacsらくらく入門」藤原誠 著、技術評論社 刊、2,380円。

TEXを使ってみる

2005-03-13 22:15:30 | Weblog
VineLinuxには、日本語環境が整備された状態の電子組版ソフトLaTeXが入っている。
使いようによってはとても強力だということで、LaTeX関連の本は何冊も出ているようだ。
「LaTeX組版ハンドブック」著者:大友康寛 刊行:翔泳社
「改訂第3版 LaTeX2e美文書作成入門」著者:奥村晴彦 刊行:技術評論社
奥村氏の著書は、LaTeXを使う上での決定版といえるものらしい。ただし、この本は情報量が巨大である分、とても重厚かつ詳細で、概観を一気につかむのには適していないと思う。
大友氏の著書は、いわばコマンドリファレンスのようなもので、適当に触ってみる時に横において参照するにはいいかも知れない。ただし、奥村氏本と比較して解説が不足気味なのはしかたがないだろう。

LaTeXを使いはじめた印象は、「まるでHTMLを手書きしているようだ」ということ。
でも、例えば2段組みの文章を作る場合、できあがった.dviファイルを見ると、とても綺麗にデザインされているように見える。WordやOpenOfficeにもひけをとらないかも。また、目次を作る際には、本文を参照して自動で目次が生成されるとか。
普段はワープロソフトを使っているから、慣れないうちはとても使いづらく感じる。でも練習を繰り返して慣れて来ると、メリットが大きいように感じられる。一番は、とても「軽い」ことだ。
ViやGeditでさっさと書ける。Kinputの不具合で日本語が出なくなるという不具合も、発生しない。

デメリットとしては、マークアップ言語であるがゆえの、「コード」を覚えなくてはいけないところだろう。「プリアンブル」とか。コマンドリファレンスが手もとにないと、とても対応できない。
しかしこれは、あらかじめ目的の書式のプリアンブルを書き込んだテンプレートを用意しておけば、かなり解決しそうだ。