たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

VMware-serverのネットワーク設定

2008-10-17 00:30:22 | Weblog
VMware-server上のゲストOSをインストールして、ホストOSとの通信を試みる。
必要なのは、ゲストOSのIPアドレスだ。
もちろん、ゲストOSのsshdが動いていること、ゲストOSのssh用通信ポートが開いていることが必要。
ゲストOSのIPアドレスを知るためには、ゲストOSの端末上でifconfigコマンドを使わないといけない。
ホストOS上でifconfigコマンドを使っても、ゲストOSのIPアドレスを表示できないのだ。
今回、仮想マシンのネットワーク設定は、「NAT」を選んでいる。

仮想マシンのネットワーク設定は、「ブリッジ」、「NAT」、「ホストオンリー」の3種類がある。
「ホストオンリー」は、ホストOSとゲストOSとの間でだけ通信ができるというもの。ゲストOSが外部と通信するのはダメ。
外部と通信できるのは、「ブリッジ」と「NAT」なのだが、この両者には違いがあって、
「ブリッジ」は、ゲストOSがルーター(モデム)と直接つながっているイメージ。
「NAT」は、ゲストOSがホストOSを通じてルーターとつながっているイメージだ。
前者は、ルーターとホストOS、ゲストOSが1つのネットワークにある。
後者は、ルーターとそれぞれのOSが別々につながり、2つのネットワークができている。

今回、ホストOSのあるネットワークが、ゲストOSのあるネットワークとは別に存在するようになっているため、ホストOSからゲストOSのIPアドレスは「見えない」。

しかし、ゲストOSのIPアドレスがわかっていれば、ホストOSから、sshコマンドでゲストOSのIPアドレスを直に指定することでssh接続ができる。
下記の例のように。
$ ssh user@192.168.75.128
user@192.168.75.128's password:
Last login: Thu Oct 16 23:58:00 2008
[user@localhost user]$

(参考)
ホストOS上のifconfigコマンドの結果。
$ /sbin/ifconfig
eth0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 00:21:85:1e:2f:e4
inetアドレス:192.168.0.8 ブロードキャスト:192.168.0.255 マスク:255.255.255.0

lo Link encap:ローカルループバック
inetアドレス:127.0.0.1 マスク:255.0.0.0
inet6アドレス: ::1/128 範囲:ホスト

vmnet1 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 00:50:56:c0:00:01
inetアドレス:192.168.164.1 ブロードキャスト:192.168.164.255 マスク:255.255.255.0

vmnet8 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 00:50:56:c0:00:08
inetアドレス:192.168.75.1 ブロードキャスト:192.168.75.255 マスク:255.255.255.0

ゲストOSでのifconfigコマンドの結果。
$ /sbin/ifconfig
eth0 リンク方法:イーサネット ハードウェアアドレス 00:0C:29:13:AF:01
inetアドレス:192.168.75.128 ブロードキャスト:192.168.75.255 マスク:255.255.255.0

lo リンク方法:ローカルループバック
inetアドレス:127.0.0.1 マスク:255.0.0.0

仮想マシンのOSにVMware-toolsをインストール

2008-10-16 23:53:46 | Weblog
前の記事に少し書いたが、VMware-toolsを仮想マシン上のVine4.2(ゲストOSという)へインストールする。
このツールのメリットは、仮想マシンとVMware server consoleとの間を、マウスポインタがスムーズに移動できること。仮想マシンの画面解像度を設定できること。vmxnetという仮想ネットワークドライバが導入され、ネットワークの接続速度が速くなる、ということだ。


これをインストールしない場合、マウスポインタを仮想マシンとVMware server consoleとの間を移動させるには、Ctrl+Altを押しながらマウスを左クリックする必要がある。
また、このツールは、仮想マシンのOSがランレベル5の場合でないと動かないようだ(vmxnetは別?)。

インストールの方法は下記。
仮想マシンのコンソールである、VMware server consoleのメニュー「VM」から、「Install VMware Tools」を選択する。
すると、仮想マシンのOSに仮想のCD-ROMがマウントされる。その中にRPMパッケージとしてVMware-toolsが入っているのだ。これを仮想マシンのOSにインストールする。
なお、このインストール作業時には、仮想マシンのOSをランレベル3にしておかないといけないらしい。
参考は、「複眼中心」。

ランレベル3に移行してから、
$ su -
# vmware-config-tools.pl
これで、vmhgfs、vmxnetの2つがコンパイルの末にインストールされる。
その次に、画面解像度の設定に入るのだ。解像度は800×600に設定した。

さらに、vmxnetの設定に入るが、このままランレベル3でもよいし、ランレベル5でGUI画面になってもOK。
ランレベル5なら、端末から、
# service network stop
# rmmod pcnet32
# rmmod vmxnet
# depmod -a
# modprobe vmxnet
# service network start
以上の一連のコマンドを操作する。最後にネットワークを再起動させているが、これでvmxnetが組み込まれて動き出す。
これで、VMware-toolsの設定は完了。

便利なのは、マウスポインタの移動がシームレスにできることだ。。
ただし、その恩恵はランレベル5でゲストOSを動かしている場合で、ゲストOSをランレベル3にしたら、それはできなくなる。Ctrl+Altキーを押しながらマウスをクリックするのだ。


なお、ホストOS(VMWare-serverをインストールしたOS)のkernelがアップデートされた時、VMware server consoleが起動しなくなってしまう。
kernelのアップデートごとに、設定スクリプト vmware-config.plを動かす必要があるのだ。
ただし、以前の設定を引き継ぐことができる(古い設定を破棄して新たに設定しなおすことも可能)。