たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

Firefox3を試す

2008-06-21 23:58:49 | Vine4.x
ギネス記録を狙うキャンペーンのおかげで、猛烈な数のダウンロードが行われたらしいFirefox3だけど、ウチも試してみようとダウンロードした。
記録を構成するひとつにはなったのかな。
ところで、VineLinux4.2にインストールするためには、ダウンロードしたtar.bz2ファイルを展開し、実行ファイルfirefoxを起動させるという段階をふむ必要がある。参考はこちら
FedoraやUbuntuには、アプリケーションの追加というメニューがあるそうな・・・

以下はその結果。
取得したファイルを、まず展開する。
$ tar jxvf firefox-3.0.tar.bz2
すると、ディレクトリfirefoxが生成され、その中にファイル群が展開される。
その中に実行ファイルfirefoxがあり、これを起動させるということだ。
やってみる。
$ cd firefox/
$ ./firefox

すると、以下のエラーが出てfirefox3は起動しなかった。
$ ./firefox
./firefox-bin: error while loading shared libraries: libjemalloc.so: cannot handle TLS data

libjemalloc.soってなんだろう?
よく見ると、さきほど展開したfirefox3のディレクトリ(firefox)の中にあるものだ・・・
$ pwd
$ /home/xxxxx/firefox
$ ls -l libjemalloc.so
-rwxr-xr-x 1 xxxxx xxxxx 30724 5月30日 05:21 libjemalloc.so*

となると、TLSの関係のエラーなんだろうか?
TLS関連のパッケージとしては、gnutlsが最初から入っているのだが、ううむ・・・

もう少し調べてみると、MozillaZine.jpに以下のようなコメントを発見。
「Firefox 3 を使うためには GTK+ 2.10 以上が必要ですが、これは VineLinux 4.2 には含まれていませんのでまずそれをインストールして下さい。」
これは、firefox3ベータ版のインストールに関するやりとりの一部だけど、正式版でも同じ事情なのかもしれない。

GTK+2.10以上・・・
このインストールは難物かも。。



MP3エンコーダ、午後のこーだをインストール

2008-06-16 23:47:55 | Vine4.x
以前Gripを使おうとした時、エンコーダとしてlameをインストールした。
午後のこーだは、lameをベースとしたもので、処理速度がより速いらしい。ソースコードのみが配布されているので、これをcheckinstallでrpm化しインストールしようとしたのだが、エラーが出てうまくいかなかった。
そこで、ソースコードをrpm化せずに直にインストールしてみた。

まず、午後のこーだのパッケージである"petit313.tgz"を入手。
入手先は下記。
http://www.marinecat.net/free/windows/mct_free.htm

入手したファイルを展開する。
$ tar zxvf petit313.tgz

展開したファイルに移動する。
cd petit313

環境設定。
$ ./configure

コンパイル。
$ make
そして、インストール。

$ sudo make install
Password:
/usr/bin/install -c gogo /usr/local/bin/
$
無事に成功したようだ。

確認してみる。
$ which gogo
/usr/local/bin/gogo

/usr/local/bin/の配下に、起動ファイルが座っている。

試しに動かしてみる。
$ gogo
GOGO-no-coda ver. 3.13 ( May. 20 2004 ) is a mp3 encoder based on lame 3.88,
which is distributed under LGPL on http://www.mp3dev.org/mp3/ .
See http://member.nifty.ne.jp/~pen/ ,
http://homepage1.nifty.com/herumi/gogo_e.html .
USAGE
gogo [options] input.wav [output.mp3]
if input.wav is `stdin' then GOGO reads from stdin.
-b [kbps] bitrate
-m {s/m/j} encode mode(Stereo/Mono/Joint-stereo)
-v [0-9] VBR quality
-vb [min] [max] VBR bitrate range
-nopsy high speed encoding
WITH psycho-acoustics different from `gogo2 -nopsy'!!
The quality is near to `gogo2 WITHOUT -nopsy option'
-q [0-9] quality(0:high 9:fast)
-a ABR
-silent disable progress message
-s [KHz] input sampling rate
-d [KHz] output sampling rate
-test [sec] gogo bench:see http://homepage1.nifty.com/herumi/bench.html

使いかたが出てきた。
これで、Gripを使うときに、lameとgogoのいずれかを選ぶことができる。

立ち食いそば…の本へのツッコミ

2008-06-06 19:03:45 | Books
「立食いソバ1杯が1000円になる日」について些末な指摘をいくつか。
152ページ、タイのニンニク作付け面積について。2003年に20000haあったが、中国とのFTA締結後に8000haを別の作物へ変えた。約3割近くが減少したことになる。7割減ったのではなくて。なおタイの耕地面積は1587万ha。
本文167ページにある、日本産小麦の生産量は、約80万トン。2007年の国産小麦の流通量は約87万トンだった。
ついでにくだらぬツッコミを。小麦の国際価格と政府引き渡し価格(卸売り価格)は同じにはならないはず。輸入の際に輸送や保管のコストがかかるからだ。
また、政府が輸入小麦の価格に国内農家への補助金分を上乗せして卸しているのは事実。今、日本政府は海外の小麦を高く買って国内で安く売っている。穀物の価格が高騰する前はこの逆で、得られた差益を補助金に充てることができた。今は逆ざやが発生している。
本書が言う通り、もう農業鎖国はできないだろう。
中国からの食料輸入を完全にストップさせることは非現実的だ。食料の安定供給のために、FTAによって輸入確保を図るべしという主張は頷ける。ただし、それは次善の策で、本来必要なのは食料自給率の向上だろう。
最後に感想を。
円安傾向になって、さらに中国の富裕層5000万人が日本産食料を求めるようになれば、日本農業が輸出産業として復活するのでは?そうなれば、わが国の疲弊した地方経済が再生するきっかけになるかもしれない。