たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

pidginをソースからインストールしてみる

2010-04-19 22:18:05 | Ubuntu
Ubuntu8.04に入っているインターネットメッセンジャー、pidginのバージョンは2.4.1。
先ごろ、yahooメッセンジャーの通信方法が変更され、pidginでのログインができなくなったようだ。チャット部屋にも入れない。
あれこれネットを検索すると、どうも最新版の2.6.6なら使えるらしい。
そこで、pidginの最新版をソースコードからインストールしてみた。

pidginのサイトから、ソース pidgin-2.6.6.tar.bz2をダウンロードし展開する。
ソースは/tmp配下において作業した。
$ cd /tmp/pidgin-2.6.6
まずコンフィグしてみるが、エラーにより失敗してしまう。
$ ./configure
端末に表示されるエラーメッセージを頼りに、不足しているプログラムをインストールして行く。
apt-getコマンドでもって、至極簡単ではあるが手間がかかる・・・
ライブラリを1つインストールしながら./configureを行い、不足していると言われるものが全てインストールされるまで繰り返した。
$ sudo apt-get install xxx
$ ./configure
インストールが必要だったのは、libgtk2.0-devやopenssl-dev、libgnutils-dev などなど、開発用ライブラリのヘッダー部分(?)がほとんどだった。

やがてコンフィグのエラーが変わり、
「パッケージxxxがないので、--disable-xxxとしなさい」という内容になった。
それに従い、指定されたオプションをつけてコンフィグを実行していく。
$ ./configure --disable-xxx
disableオプションをつけたのは以下の通り。
--disable-screensaver スクリーンセーバーとの連携(?)
--disable-gtkspell   スペルチェック機能
--disable-gstreamer  音声やビデオを扱うためのプログラムとの連携
--disable-vv      音声とビデオを使わなくする
--disable-idn      国際化ドメイン名(IDN)の対応
--disable-menuwhile   LotusSametimeクライアントへの対応(?)
--disable-avahi     ローカルで動くクライアントを見つける機能
--disable-perl      perlスクリプトとの連携
--disable-tcl       tclのサポート

以上のオプションをつけると、エラーを出さずにコンフィグが終了した。
ここでコンパイル。
$ make
エラーなく終了。
$ sudo make install
インストールも、エラーが表示されたものの、正常に終了(?)
新しいpidginは、/usr/local/binの下にインストールされる。
古い方は、/usr/bin/の下に温存されている。

早速、新しいpidginを動かしてみる。
端末から、
$ /usr/local/bin/pidgin
すると、以下のエラーが表示され、起動できなかった。
pidgin:symbol lookup error:pidgin:undefined symbol: purple_theme_loader_get_type
おまけに古い方のpidginまで起動できなくなっている!!

仕方がないので、新しい方をアンインストール。
$ sudo make uninstall
これで、新しい方(/usr/loca/bin/pidgin)を削除できた。

古い方のpidginの修復は、synapticを使って、「再インストール」することで復活できた。

結論。
4月29日に、新しいバージョンのubuntu 10.04が出るので、それを待ってシステムを入れ替えた方がよさそうだ。

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