たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

Debian "etch" をインストールしてみる

2007-08-12 11:34:01 | Weblog
CD-ROMドライブのないノートPCへLinuxをインストールするには?という話が。
あれこれ考えてみると、フロッピーディスクからインストーラが起動すればよいのだけど、
Vine4.1はフロッピーからの起動が廃止された模様で、インストールはCDから、またはPXEブートを使うことになるらしい。
調べてみたがよくわからないので、Debian"etch"をフロッピーからインストールする方法を選んだ。
参考は、2ch-linux-beginnersの、「Debian GNU/Linux スレッドテンプレ」。

FDからのインストールを行うには、Debianのringサーバ等からFD用イメージを取得し、それを特殊な形式(rawイメージ)でFDへ書き込む。
必要なイメージは、boot.img 、root.img の2つ。
さらに、ネットワークへ接続するためのドライバ(?)として、net-drivers-1.img およびnet-drivers-2.img の2つも必要。

これらをrawイメージでFDへ書き込むが、Linuxでは、ddコマンドを使う。
コンソールを起動し、
$ dd if=xxxx.img of=/dev/floppy-fd0 bs=512 conv=sync; sync
以上のコマンドを入力。
xxxx.imgの部分に、書き込みたいイメージファイル名を入れる。
Vine4.1では、/dev/fd0というデバイスファイルはなく、かわりに/dev/floppy-fd0を使うようだ。

全部で4枚のFDを作成。
これらのうち、まず boot.imgのFDをドライブに入れ、PCを再起動。
すると、インストーラが起動し、Debianのぐるぐるマークを背景にプロセスが進行していく。途中でメッセージにしたがい、root.imgのFDへ入れ換える。
すると、Debianのテキストインストーラが立ち上り、ダイアログの質問に答えていくようになる。
ただし、インストーラの言語を"Japanese"に選んでも、「翻訳されていない」旨のメッセージが出て、英語のダイアログが出てくるのみ。
延々と質問が続くが、途中でnet-drivers-1.imgを入れる場面を見逃さないこと。
これに入れ換えないと、インストール作業が始まらず、質疑応答のプロセスが終わったら"BusyBox"Linuxが起動してしまう。
適切にnet-drivers-1.imgに入れ換えれば、ダイアログの言語が日本語表記にもなる。

ここから、インターネット経由でファイルをダウンロードし、インストールしていくことになる。自動で行われるが、あまり早くないADSL環境だと長時間かかる。
実際には3~4時間は必要だった。。。

ようやくインストール作業が終わると、ログイン画面が表示される。

GNOMEが起動したら、画面上部のパネルにある、「ネットワーク接続」のアイコンをクリックすること。自宅の環境では、これをしないと、ネットワークの接続が有効にならなかった。
ネットワークを有効にすると、自動アップデートが働くようで、新しいカーネルがダウンロード、インストールされた。



EpsonノートNC610へVine4.1を入れる

2007-08-01 22:59:02 | Vine4.x
事情があって、Epsonダイレクトの古いノートPC、NC610にVine4.1をいれてみる。

WindowsMeがプリインストールされており、ビデオカードのチップセットはSis630。
CPUはモバイルセレロン600Mhz、メモリは128MB、ハードディスクは6GB。
2000年11月ごろに発売されたもののようだ。

VineLinux4.0のCD-ROMを挿入し再起動させ、インストーラを起動させる。と、突然問題が発生した。
インストーラの起動画面は表示されるのだが、
boot:
の画面の先へ進むと、画面が突然、白く輝いてからブラックアウト。さらに青一色となり、フリーズしてしまった。

原因を探るためにネットをさまようと、PlamoLinux3.x/4.xをインストールしようとした人が同じ症状に遭遇したという記事を発見。kon2などの日本語フレームバッファが問題となっているという(Sis630の問題らしい)。

そこで、日本語フレームバッファを使わず、英語インストールを試みた。
Vine4.0のインストーラは、起動後のboot: の画面にオプションを付け加えるようになっている。F2、F3キーで詳細が表示される。
付加したオプションは、
boot:linux nofb
すると、無事にインストーラが起動した。

メモリが192MB以上ないため、テキストインストールが自動選択される。
ところが、テキストインストールの初期画面でも文字化けが発生する。
最初に、インストール言語を選ぶダイアログが表示されるが、文字化けして読めない。選択する言語が2段で表示されるが、あてずっぽうで上の段を選ぶ。
すると、狙いどおりに英語が選択された。これで文字化けは解消。

あとは、英語標記を注意して読みながら質問に答えていく(チェックボックスを選んでいく)だけ。
もし間違っても、インストール終了後に管理者権限でsetupプログラムを起動させ、これでシステムの設定を修正すればよい。

パッケージは”全て”を選択し、ネットワーク接続は”DHCP”とした。
ファイルのコピーをふくめ1時間強でインストールは終了。

あとは、ネットにつないで最新パッケージを適用する。
4.0のアプトラインのままで# apt-get update && upgrade を行うと、ある程度のパッケージが導入されるが、その際にアプトラインも4.1へ修正されるようだ。
# apt-get update && upgrade
を繰り返すことで、/etc/apt/sources.list の内容を変えなくても、自動でVineLinux4.1へ移行できる。

最新版となるためには、200MB程度のパッケージを導入する必要があった。
100KB/secのADSL接続で、ダウンロードに約30分以上。さらにパッケージのインストールにも時間がかかる。

アプリケーションをあれこれ動かしてみると、実用には問題ないものの、動作が遅く感じられる。メモリが128MBしかないせいかも。
少しでも動作速度を上げようと、とりあえず使わないサービスを止める。
# service --status-all
で、動いているデーモンを確認。不要なものを起動しないようにする。
# chkconfig --level 2345 デーモン名 off
これで、デーモンを止めていった。
portmap、apache、postfix、sshdなど。

さらに、ウィンドウマネージャの差しかえも。
軽量なxfce4をインストールする。
# apt-get install task-xfce
これで、25個のパッケージが導入される。
さらに、一般ユーザ権限で、ウィンドウマネージャを変更。
$ setwm xfce
これで、ログインした際に起動するのは、デフォルトのGNOMEではなくxfce4になった。

OSやアプリケーションの起動時間がやや短縮されたような気がする。
$ free -m
でメモリ使用量を見ると、どうやら120MBくらいにおさまっているようだ。

(補足)
インストール終了の段階では音がでない。
# sndconfg
を試したが無効だった。
# setup
でシステムの設定モードに入り、"サウンドカードの設定”を選ぶと、alsaドライバによるサウンドの設定ができる。これで音が出るようになった。