たこさんのメモ書き

Linuxの設定/構築のメモを残すのが主体です。
わからないこと、あれこれたくさん。

IBM ThinkPad240へPuppyLinuxをインストール

2007-10-02 00:23:57 | Weblog
日経Linuxの9月号に、LiveCDのLinuxと、古い休眠PCを再生するという特集があった。
INSERTやSLAXが掲載されていたが、ひょんなことからPuppyLinux日本語版にであう。
ネットをさまよって得た情報によると、なかなかいいらしい?
ノートPCで動かしてみると、LiveCDながら、KNOPPIX5.1.1よりも動きが軽いようだ。
ハードディスクへインストールする場合、空き容量が1GBから2GBあればよいらしい。
さっそく、手元にあるIBMのサブノート ThinkPad240へインストールしてみることにする。

このPCは、CPUがセレロン?でクロック周波数300MHZ、メモリ192MB(128MBを増設済み)というしょぼいスペックである。ハードディスクの容量は6GB。CD-ROMドライブはない。
1999年夏に発売され、Windows98がプリインストールされている。
手元の実機は、たまたまハードディスクが2GBずつに区切られ、3つのパーティションがある状態だった。そこで、使っていなさそうな/dev/hda5をLinux領域&swap領域とする。
問題は、CD-ROMドライブがないので、CDからブートできないということだ。。。

最近、"直刺しIDE"というパーツを入手したのだが、これはIDE接続のハードディスクなどの端子にUSBインターフェースを装着し、PCへ接続できるもの。
CDドライブがないThinkPad240のハードディスクを取りだし、このパーツを介して別のPCへ接続して作業することにした。
作業にはKNOPPIX5.1.1を使う。

作業1 インストール先のパーティションをつくる
ThinkPad240のハードディスクをつなぐと、KNOPPIX5.1.1はこれをすぐに認識し、/dev/sdaとして表示する。
パーティションはそれぞれ、/dev/sda1(Windows98) /dev/sda5(fat16) /dev/sda6(fat16) となっている。
Qtpartedを起動させ、/dev/sda5を1.8GBに縮め、ext2へフォーマットする。さらに、200MBをLinux-swapとする。

作業2 PuppyLinuxのファイルを用意する
PuppyLinux2.16-1日本語版のisoイメージ(115MB)をダウンロードし、KNOPPIX上でループバックマウント。
このとき、マウントポイント"puppy"を事前に作っておくこと。
# mkdir puppy
# mount -t iso9660 -o loop ~/puppy*.iso /ramdisk/home/knoppix/puppy
そして、以下のファイルを別の場所(ThinkPad240のハードディスク)へコピーする。
vmlinuz initrd.gz pup_216.sfs zdrv_216.sfs
(例)
# cp /ramdisk/home/knoppix/puppy/vmlinuz /dev/sda5/
ファイルのコピーが終わると、忘れずにループバックマウントを解除する。
# umount /ramdisk/home/knoppix/puppy

注意:この作業は、PuppyLinuxの"質素なインストール"を手動で行うものである。
(参照)PuppyLinuxオープンラボのマニュアル(バージョン2.17版)
http://openlab.jp/puppylinux/man-jp/manual/puppy217/main.html

作業3 grub起動ディスクを準備
ThinkPad240にはフロッピードライブがついており、これから起動できる。
そこで、ブートローダーgrubをフロッピーディスクへ納め、このフロッピーからPuppyLinuxを起動させることにする。
grubのイメージファイルをダウンロードし、これをフロッピーディスクへ書き込む。
用いたgrubは、
grub-0.97-i386-pc.ext2fs
ダウンロード元は、ftp://alpha.gnu.org/gnu/grub/
書き込む方法は、
# dd if=~/grub-0.97-i386-pc.ext2fs of=/dev/fd0
これで、イメージファイルを書き込むことができる。

以上で準備は(とりあえず)終了させ、PuppyLinuxを起動させてみる。

ハードディスクをThinkPad240の中へ戻し、grub起動フロッピーディスクをドライブへセット。
そして再起動させる。
BIOSの設定(F1キーを電源投入直後に押すこと)で、フロッピードライブの起動順序を一番最初にしておくこと。
すると、フロッピーのgrubが起動し、プロンプトが表示される。
grub>
このプロンプトの後ろに、起動させるためのコマンドを入力する。
コマンドは以下。
grub> root (hd0.4)
grub>kernel /vmlinuz root=/dev/ram0 loglevel=3 pmedia=idehd
grub>initrd /initrd.gz
grub>boot

すると、画面にメッセージが流れ、無事にPuppyLinux2.16-1が起動した。
オンメモリで動くせいか、かなり動きは軽い。
軽量なウィンドウマネージャ"JWM"のおかげもあるのだろうか。
CPU650MHZ、メモリ256MBのVAIOでKNOPPIX5.1.1を動かすのと同等から少し早いくらいの動作に思える。

OSが新しくなると、古いPCまで新品になったような気がする。よかった。




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