ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

ワールドカップ グループリーグ スペイン対ウクライナ(ライプチヒ)4-0

2006-06-16 23:13:37 | サッカー
強豪ブラジルや開催国ドイツ、イングランドなどに目が行きがちだが、目立たないながらスペインが強い。
なんと言ってもタレントの宝庫だということにいまさらながら気付かされる。
FWはラウルを中心に、フェルナンド・トレス、ルイス・ガルシア、MFはシャビ、イニエスタ、シャビ・アロンソ、
DFにはサルガド、プジョル、そしてGKはカシージャスら、そうそうたるメンバーである。
この豪華メンバーを持ってすれば優勝も十分狙えると思うのだが、スペインの前評判はやはり今ひとつ。
欧州屈指の国内リーグを持つのに、いつもながらこの国は勝負どころで弱い。
技術や戦術以上にメンタル面で一枚岩になれないのは、やはり複雑な民族事情によるところなのだろうか。
いつも期待を裏切ってきたスペインだけど、やはり彼らが勝てば大会も盛り上がるし今大会こそはいい成績を収めて欲しいと思う。

初戦の相手はACミランのスーパースター、シェフチェンコを擁するウクライナ。
スペインの厚みのある攻撃を凌ぎながら、カウンターからシェフチェンコにボールを集め、
彼のスピードで一気にゴールを狙うというのが理想的な戦術だろう。

序盤から試合の主導権を握ったのはスペインだった。
シャビのCKをシャビ・アロンソがしっかりと決めてまず先制。その直後今度はFKをビジャが決めて、セットプレーから2点を奪取する。

後半に入るとウクライナは退場者を出してしまい直後のPKを決められてしまい、一方的な展開になってしまう。
スペインの組織的なディフェンスも機能し、シェフチェンコへボールが収まらないだけでなく、再三オフサイドの網をかぶせる。
終わってみると終始ゲームを支配したスペインがダメ押しの4点目を加えて余裕の勝利となった。

ウクライナは開き直って次の試合に臨むだけだ。高い位置からプレスをかけてシェフチェンコにボールを集めたい。
一方のスペインはこれで調子に乗りすぎないことだろう。何しろメンタルが作用しやすいだけに、「勝って兜の緒を締めよ」といったところか。

6/16のランニング

2006-06-16 21:25:08 | ジョギング
膝が痛いので我慢の日々が続いている。
息子とサッカーの練習を兼ねて公園までジョギング。
まだ無理がきかないのでゆっくりと治していくしかない。

今日の距離:3キロ

ワールドカップ グループリーグ 韓国対トーゴ(フランクフルト)2-1

2006-06-14 21:37:52 | サッカー
曇り。

韓国がしたたかに生まれ変わった。
アドフォカート監督のもとオランダ流のアグレッシブなサッカーで見事な逆転勝ちを収めた。

序盤から積極的に攻めていたのは韓国だったが、隙を突かれて先制点はトーゴに入った。
画面からは慎重に対処するトーゴに手を焼いているような印象を受けた韓国だったが、
後半早々に試合が大きく動く。トーゴのDFアバロがこの日2枚目のイエローを受けて退場。
直後のFKを見事に決めたのが目下売り出し中のホープ、イ・チョンス。
トーゴの高い壁の上を通り越しすとんと落としたキックはすばらしいものだった。

アン・ジョンファンが入り相手が10人になってからは、前線でタメができて韓国が終始主導権を握る。
4バックにしたことで攻撃が活性化したのだ。そうした中からアン・ジョンファンが決勝点を上げた。

後半も残り10分ほどになってからはバックラインでゆったりとパスを廻すなど
明確に逃げ切りのサインを出し始めた。
極めつけは、ロスタイムに相手陣内で得たFKを蹴らずに、バックパスしたことだ。
このしたたかさはどうだろう。
ワールドカップ予選リーグの初戦は何より勝利が大事であることをきちんと理解したプレーだった。

韓国は大人のサッカーができるようになっていた。前日の日本とはあまりにも対照的な韓国の勝利だった。

ワールドカップ グループリーグ 日本対オーストラリア(カイザースラウテルン)1-3

2006-06-13 21:19:14 | サッカー
曇り。

Jヴィレッジのキャンプのときから、攻撃陣と守備陣の間でどこでボールを奪うのかという議論が交わされたという。
つまり、どういうシチュエーションで守ってどういう場面で攻撃に転じるのかという戦術的なコンセンサスをチームとして共有できたのかどうか。
もっと言えば、攻めと守りをチーム全体で同じベクトルとして意識していたかということである。
そして結局消化し切れなかったその課題がゲームで如実に結果として現れてしまった。
しかもそれは指揮官の迷いを伴って現れてしまったのである。

ジーコはリードして迎えた後半に柳沢を下げて小野を投入した。
中田を一列上げて、ボランチの位置に小野を入れたのである。
小野は攻撃的な選手である。攻撃的な選手を守備的な位置に入れるということが
何を意味しているのか最後までわからなかった。
FWを一枚削ってまで入れた小野によって意味するところが、1点を守りきるのかさらにもう1点を取りに行くのか見えなくなってしまったのである。
先制してオーストラリアが前に出てきたとことで前線が活性化し始めていたこともあってか、
もう1点を取りに行こうとした前線と、カウンターを怖がって引いて守ろうとした守備陣との間が間延びして、オーストラリアにボールが収まる。
おまけにヒディンクは、次々に攻撃的な長身の選手を送り込んだ。
交代の意図が分からなかったジーコに対して、ヒディンクの意図は明快だった。

柳沢を替えるのであれば投入するのは同じFWの大黒か巻ではなかったか?
それによって攻撃の意図を明確にした上で、さらに攻撃的に行くのなら疲れていた中村に替えて小笠原か、
守備をテコ入れするのなら福西を下げて遠藤という手もあったのではないか。
小野が悪いというのではない。あの時点での小野の役割が明瞭ではなかったのである。

リードされて後手に廻ってからほとんど時間もなくなって、ディフェンスを削ってまで大黒を入れたことで
完全にバランスを崩して余計な3点目まで献上してしまった。
大一番で冷静さを欠いて軸がぶれたとしか言いようのないジーコの采配だった。

結局日本には、残りの10分を凌いで勝つというような、器用な試合コントロールはまだできない。
世の中には、このワールドカップが日本のサッカー界の今後を占う重要な大会であるかのような論調もあるが、まだ3回目である。
最初は参加することに意義があり、2回目は予選免除の自国開催。3回目の今大会で本当の意味での試練を味わうことになったとして、
それが日本のサッカー界の未来を暗くすることでは決してない。
なんと言ってもまだ日本は世界のフットボール界ではひよっこに過ぎないのだ。

大事なことはドイツから今後10年、20年と語り継いでいけるような糧を持って帰ることだ。
そのために残りの2試合は死ぬ気で走って欲しい。本気のブラジルから何かを盗んで帰ってきて欲しい。


ワールドカップ グループリーグ セルビアモンテネグロ対オランダ(ライプツィヒ)0-1

2006-06-12 20:51:32 | サッカー
ドイツはワールドカップが開幕してから急に暑くなったようで、
どの試合も後半の運動量が落ちてきたところをどう凌ぎきるかが難しくなっているようだ。

この試合も先制点を守りきったオランダが凌いで逃げ切った。
オランダはファンバステン監督が若手を積極的に登用して、前回予選落ちからの雪辱を果たした。
左サイドのロッベンのスピードのある突破からドリブルで駆け抜け、
予選10試合で1失点の堅守を誇るセルビアモンテネグロから1点をもぎ取る。
飛び道具のロッベンは彼らの大きな武器になるだろう。
しかし持ちすぎる嫌いのあるロッベンとファンニステルローイとの共存がうまくいくのか、不安もよぎる試合だった。

セルビアモンテネグロは東欧の国らしい組織的な戦い方のできるチームだった。
特にオランダの足が止まった後半の攻勢は強力だった。
これから対戦するアルゼンチン、コートジボアールも彼らの堅守をベースにした戦い方には要注意だろう。

ワールドカップ グループリーグ アルゼンチン対コートジボアール(ハンブルク)2-1

2006-06-12 20:46:38 | サッカー
この試合における主役はリケルメとドログバだった。
個人技に長けたアルゼンチン対身体能力で勝るコートジボアールという図式を象徴するかのような二人がともに活躍したのだ。
アルゼンチンは良くも悪くもリケルメのチームだ。
クレスポが押し込んだ1点目のFKもリケルメだったし、サビオラへの鮮やかなスルーパスもリケルメだった。
いささかクラシカルともいわれるリケルメがしっかりと仕事をして結果を出した。

前半で2-0とし地力に勝るアルゼンチンがこのまま一方的に勝つのかと思っていたら、
後半のコートジボアールの怒涛の攻勢はワクワクするものがあった。
特にペナルティエリア内で一度は倒されながらもすばやく起き上がりそれでもボールをキープしたドログバの強靭さには感動さえ覚えた。
反転しながらダイレクトで放ったゴールもすばらしいものがあった。
死のC組と目されているが、見ごたえのある試合だった。負けはしたがコートジボアールのこれからの戦いも楽しみである。

ワールドカップ グループリーグ イングランド対パラグアイ(フランクフルト)1-0

2006-06-12 20:17:33 | サッカー
曇り。

今大会にイングランドがかける意気込みは相当なものがある。
比較的恵まれたグループリーグにいるということもさることながら、それは「勝てる陣容」であることにもある。
ルーニー、オーウェン、ジョー・コール、ジェラードら前線のタレントは文句のつけようがない。
そして主将のベッカムだ。彼が今大会に期するものもまた非常に大きい。
初出場のフランス大会での若さゆえの苦い思い出。続く日韓大会では怪我に苦しんだ。
それだけに主将として迎える今大会は心技体ともにピークであり、この充実したメンバーで悲願を達成したいとの思いは強いはずだ。

結局、順調に回復しているもののルーニーは初戦には間に合わなかった。
しかし、上背のあるクラウチもいるし、まずは問題ないだろう。
パラグアイは前半を何とか凌いで後半の少ない好機を確実にものにしたいところ。しかし、試合は序盤に大きな山場を迎える。
左サイドで得たFKをベッカムが正確にゴール前に蹴りこむ。
まさに第一級のこれぞ、ワールドカップともいうべき鮮やかなキックは、クリアしようとする相手DFに当たってオウンゴール。

後半パラグアイは攻勢をかけるものの、イングランドは引いて相手に持たせ時計の針を進める戦術に出た。
暑さも考慮した老獪な策だ。とにかく初戦は勝つことに徹した。
パラグアイは前半の早い時間にGKのビジャルが負傷退場したのが痛かった。
チャンスは少なくなかっただけに決定力の差が明暗を分けた試合だった。

6/10のランニング

2006-06-10 20:29:01 | ジョギング
膝の具合も芳しくないまま天気にも恵まれず、走れない日々が続いている。
久しぶりにジョギングを30分行った。
だいぶ走れるようにはなってきたがまだおっかなびっくり。
完全に壁にぶち当たっているような感じで歯がゆい。

今日の距離:6キロ
タイム:29分34秒


ワールドカップ グループリーグ ドイツ対コスタリカ(ミュンヘン)4-2

2006-06-10 20:24:36 | サッカー
曇り。

開幕戦は、開催国ドイツとコスタリカの一戦。開幕セレモニーの後満員に膨れ上がったミュンヘンワールドカップ競技場で行われた。

ホスト国としてはその面子にかけて何が何でも勝たねばならない試合。
日本との親善試合でふがいないところを見せてしまったドイツとしては勝って国民の不安を完全払拭したい。

ドイツは前半からボーを繋ぎ、序盤から小気味よくミドルシュートを放ってくる。一方コスタリカは守ってカウンターの明確な戦術。
ボランチの二人が3バックに吸収されてほとんど5バックと、完全にワンチャンス狙い。

ドイツは前半6分にラームがミドルシュートを放ち、どうしても欲しかった先制点をあげる。
これで、一方的なドイツペースになるかと思ったのだが、やはり日本戦でも見せた守備の不安定さがここでも出た。
中盤でのプレスがかかっていないのに、最終ラインが高い位置取りをしたためにコスタリカのカウンターに引っかかった。
コスタリカはとにかくワンチョペに当てるという単純な策しかないのに、そのワンチョペをフリーにしてしまった。同点に追いつく。

クローゼの2得点で引き離したものの、またワンチョペをフリーにしてしまい再び1点差。
目の覚めるようなフリンクスの弾丸シュートが決まって何とか引き離し、バラック欠場の穴を埋めて事なきを得たものの、
守備の連携のまずさからワンチョペに2点を許してしまったのは、大きな不安要素だ。

手放しでは喜べないようなドイツの船出となってしまった。




Football

2006-06-09 22:34:31 | サッカー
雨。

まもなくワールドカップが開幕する。
世界中からドイツに集まってきたサポーターの熱狂ぶりを見ていると、シンパシーを感じる。
私もフットボールに熱狂することを知ってしまったサポーターだからだ。
そんな世界中のサポーターたちと何かを分かち合う1ヶ月が始まるのだ。
フットボールの熱狂を分かち合う1ヶ月へと、さあ漕ぎ出していこう。