曇り。
開幕戦は、開催国ドイツとコスタリカの一戦。開幕セレモニーの後満員に膨れ上がったミュンヘンワールドカップ競技場で行われた。
ホスト国としてはその面子にかけて何が何でも勝たねばならない試合。
日本との親善試合でふがいないところを見せてしまったドイツとしては勝って国民の不安を完全払拭したい。
ドイツは前半からボーを繋ぎ、序盤から小気味よくミドルシュートを放ってくる。一方コスタリカは守ってカウンターの明確な戦術。
ボランチの二人が3バックに吸収されてほとんど5バックと、完全にワンチャンス狙い。
ドイツは前半6分にラームがミドルシュートを放ち、どうしても欲しかった先制点をあげる。
これで、一方的なドイツペースになるかと思ったのだが、やはり日本戦でも見せた守備の不安定さがここでも出た。
中盤でのプレスがかかっていないのに、最終ラインが高い位置取りをしたためにコスタリカのカウンターに引っかかった。
コスタリカはとにかくワンチョペに当てるという単純な策しかないのに、そのワンチョペをフリーにしてしまった。同点に追いつく。
クローゼの2得点で引き離したものの、またワンチョペをフリーにしてしまい再び1点差。
目の覚めるようなフリンクスの弾丸シュートが決まって何とか引き離し、バラック欠場の穴を埋めて事なきを得たものの、
守備の連携のまずさからワンチョペに2点を許してしまったのは、大きな不安要素だ。
手放しでは喜べないようなドイツの船出となってしまった。