ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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国際親善試合 ドイツ対日本(ドイツ・レバークーゼン)2-2

2006-06-01 21:29:38 | サッカー
ドイツ入りした日本代表。本番までのテストマッチもこのドイツ戦、マルタ戦の2試合を残すのみ。準備も最終段階へと入ってきた。

結局チームとしてのスタイルとか特徴といったものが、最後までどこかあいまいなままここまできてしまったジーコ・ジャパン。
それでもジーコが就任した4年前からすると着実に強くなっていることは間違いない。
特にアジアカップを征した2004年の夏以降、闘う集団としてのまとまりを見せてきていることは事実だろう。
しかし、やはり彼らにはチームとしての確固たるアイコンが存在しないのもまた明らかだ。
勝つためのキーワードはこれだというのが見当たらない。
それがあいまいで不安定なものを残している。少なくとも私にはそう感じられるのだ。「このままいって大丈夫なのだろうか」と。
ドイツとの試合は、そんな不安を払拭したかと思えば、再燃させてしまうといったような出入りの激しい展開だった。

序盤はドイツが主導権を握りボールを支配した。
開催国として優勝候補の一角にも挙げられているドイツ相手だし、ある程度は仕方ないのかな思いながら見ていた。
しかし、ドイツのスピードと高さに慣れ始めると、マイボールにしたときの日本の動きも徐々に良くなってくる。
このあたりはコンフェデで対戦したブラジル戦の入り方に似ている。
本番直前のこの時期だし、激しい接触による怪我を恐れたというのがあるいはあったかもしれないが、
(それにしては加地を退場に追いやった後ろからのタックルはかなりえげつなかったが、これも国際基準と思うしかない。)
連戦の疲れからか全体的にドイツのプレスが緩い。
中田がGKとの1対1の決定機を作るなど、早いパス回しから攻撃のリズムを掴んでいったのはむしろ日本のほうだった。
前半はスコアレスで折り返した。

後半に入るとさらに日本の動きがさらに良くなる。ドイツの高さと強さに対抗するのには速さである。
これに組織力を加えて相手を翻弄する。この速さ=俊敏性(アジリティ)がドイツには功を奏した。オーストラリアやクロアチアにもこの俊敏性は有効ではないか。
自陣からカウンターで一気にゴールまで持ち込んだ1点目はまさにこの俊敏性だった。
柳沢がすばやくドリブルで駆け上がり高原にパス。高原が冷静に流し込んで先制した。
相手DFは完全に振り切られている。

ボールを持ったら速く相手陣内まで攻め込む。フィジカルで分が悪い日本は相手のプレスがかかる前になるべく敵陣深くまでボールを持ち込みたい。
少ない好機を活かすにはこの速攻は効果的だし、ドイツにはそれがある程度機能した。

2点目は加地に代わって途中出場した駒野が効いていた。駒野の運動量を相手がケアしきれず、サイドで優位に立てたことが2点目に繋がった。
キレのある高原の個人技も大きかった。
ドイツを相手に2-0。これはさすがに予想外だった。

全体にコンパクトで、中盤からの連動性が高くスピードもあった。
福島での合宿ではプレスをどこでかけるかでボランチとディフェンスラインに若干の齟齬があったようだがそれも消化しつつある。
前半の厳しい時間帯を全員で凌ぎきり、後半相手が疲れてきたところで一気に畳み掛ける。
2点差にしたところまではまさに理想的な試合運びだった。
このまま勝てばあるいはあいまいな何かを払拭してくれる会心のゲームだったに違いない。
しかし、問題はここからにあった。

セットプレーから2点を献上し、残りの25分間を守りきれなかったのだ。
ドイツも意地を見せたというところだろうが、「セットプレーの高さ」という日本の弱点がはっきりと浮き彫りになった。
勝てた試合を落としたことは非常に残念だ。
1点を失ったことで見ている私でさえ「こりゃもう1点覚悟だな」と思ったぐらい、
プレーをしている選手はもちろん、見ていた日本人全員の気持ちが受けに回っていたのではないか。
「相手はドイツだしなあ、このままじゃ終わらないよなあ」と思った瞬間に、もうだめだと思う。
最後は気持ちの問題ではなかったか、もう一度確認する必要がある。
選手達には"神様ジーコ"に信頼されているということを自信に変えて欲しい。まずは気持ちの問題。
そして高さ対策というはっきりとした課題の克服。まだ2週間ある。

世界で戦えることは証明したのだから、臆することはない。

6/1のランニング

2006-06-01 21:12:14 | ジョギング
晴れ。

結局5月は後半左膝を痛めたことによってまた思うように走ることができなかった。
どうも思うように走れなくてじれったい。
年齢的なものもあるが疲れが蓄積してくると故障しやすくなってくるようだ。
無理が効かない歳ではあるのだけどちょっと辛い。

今日も恐る恐る3キロジョギングした。休んでいたので痛みは少し和らいでいるがまだ万全ではない。
体自体のコンディションがそう悪いわけではないのでもったいないと思う。

今日の距離:3キロ
タイム:18分28秒