ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

ワールドカップ グループリーグ セルビアモンテネグロ対オランダ(ライプツィヒ)0-1

2006-06-12 20:51:32 | サッカー
ドイツはワールドカップが開幕してから急に暑くなったようで、
どの試合も後半の運動量が落ちてきたところをどう凌ぎきるかが難しくなっているようだ。

この試合も先制点を守りきったオランダが凌いで逃げ切った。
オランダはファンバステン監督が若手を積極的に登用して、前回予選落ちからの雪辱を果たした。
左サイドのロッベンのスピードのある突破からドリブルで駆け抜け、
予選10試合で1失点の堅守を誇るセルビアモンテネグロから1点をもぎ取る。
飛び道具のロッベンは彼らの大きな武器になるだろう。
しかし持ちすぎる嫌いのあるロッベンとファンニステルローイとの共存がうまくいくのか、不安もよぎる試合だった。

セルビアモンテネグロは東欧の国らしい組織的な戦い方のできるチームだった。
特にオランダの足が止まった後半の攻勢は強力だった。
これから対戦するアルゼンチン、コートジボアールも彼らの堅守をベースにした戦い方には要注意だろう。

ワールドカップ グループリーグ アルゼンチン対コートジボアール(ハンブルク)2-1

2006-06-12 20:46:38 | サッカー
この試合における主役はリケルメとドログバだった。
個人技に長けたアルゼンチン対身体能力で勝るコートジボアールという図式を象徴するかのような二人がともに活躍したのだ。
アルゼンチンは良くも悪くもリケルメのチームだ。
クレスポが押し込んだ1点目のFKもリケルメだったし、サビオラへの鮮やかなスルーパスもリケルメだった。
いささかクラシカルともいわれるリケルメがしっかりと仕事をして結果を出した。

前半で2-0とし地力に勝るアルゼンチンがこのまま一方的に勝つのかと思っていたら、
後半のコートジボアールの怒涛の攻勢はワクワクするものがあった。
特にペナルティエリア内で一度は倒されながらもすばやく起き上がりそれでもボールをキープしたドログバの強靭さには感動さえ覚えた。
反転しながらダイレクトで放ったゴールもすばらしいものがあった。
死のC組と目されているが、見ごたえのある試合だった。負けはしたがコートジボアールのこれからの戦いも楽しみである。

ワールドカップ グループリーグ イングランド対パラグアイ(フランクフルト)1-0

2006-06-12 20:17:33 | サッカー
曇り。

今大会にイングランドがかける意気込みは相当なものがある。
比較的恵まれたグループリーグにいるということもさることながら、それは「勝てる陣容」であることにもある。
ルーニー、オーウェン、ジョー・コール、ジェラードら前線のタレントは文句のつけようがない。
そして主将のベッカムだ。彼が今大会に期するものもまた非常に大きい。
初出場のフランス大会での若さゆえの苦い思い出。続く日韓大会では怪我に苦しんだ。
それだけに主将として迎える今大会は心技体ともにピークであり、この充実したメンバーで悲願を達成したいとの思いは強いはずだ。

結局、順調に回復しているもののルーニーは初戦には間に合わなかった。
しかし、上背のあるクラウチもいるし、まずは問題ないだろう。
パラグアイは前半を何とか凌いで後半の少ない好機を確実にものにしたいところ。しかし、試合は序盤に大きな山場を迎える。
左サイドで得たFKをベッカムが正確にゴール前に蹴りこむ。
まさに第一級のこれぞ、ワールドカップともいうべき鮮やかなキックは、クリアしようとする相手DFに当たってオウンゴール。

後半パラグアイは攻勢をかけるものの、イングランドは引いて相手に持たせ時計の針を進める戦術に出た。
暑さも考慮した老獪な策だ。とにかく初戦は勝つことに徹した。
パラグアイは前半の早い時間にGKのビジャルが負傷退場したのが痛かった。
チャンスは少なくなかっただけに決定力の差が明暗を分けた試合だった。