江戸観光案内

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松永橋

2012-10-06 | まち歩き

松永橋は東京都江東区の大島川西支流に架かる橋で、現在の橋は平成十一年(1999年)に架け替えられたものです。


鬼平犯科帳(池波正太郎著、文藝春秋)第十一巻に収録の「密告」の中では、“佐賀町の北端が仙台堀の大川口であって、それから、左手に仙台屋敷をのぞみつつ東へすすみ、今川町の切れ目で、南から来る堀川が仙台堀と合する。そこの角地に、鎌倉屋の店舗があった。正面は仙台堀に面してい、東側は、堀川をへだてて長堀町へかかる松永橋だ。”と記されています。


現在の地名を用いて要約すると、「仙台掘川が隅田川と合流する部分を背にして左手に(仙台掘の名前の由来になった)仙台藩蔵屋敷を見つつ仙台掘川に沿って東に進むと、南から来る大島川西支流が仙台掘に合流する。そこに架かる橋が松永橋。」となります。


主要道に架かる橋では無く、マンションや倉庫に囲まれた小さな橋です。秋の気配と共に、橋の周辺はハゼを釣る人達で賑わうようになります。


松永橋西詰 東京都江東区佐賀2-11-2

東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線 清澄白河駅から約650m 徒歩約8分


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左から来る流れが仙台掘川で、右から来る流れが大島川西支流。右奥に見えるのが松永橋。


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