駿國雑志(二十五巻)での河童
2021.6
河童については、このようなことが伝えられている。
庵原郡巴河(いはらぐん ともえがわ:静岡市清水区巴川)にあり、里人は、河童と呼んでいる。その姿其形は五六歳の小児のようであり、全身が生臭く、肌は滑りて鯰の皮膚のようである。眼は円く、瞳は尖っていて光り、手足の指水かきがあって鰭(ひれ)に似ている。
いつもは水底に潜んでいて、姿は現さない。
たまたま陸に上がって人と争う時は、力が強く、走るのを追えば、早くて捉えられない。
或いは、組みあって勝つ事があれば、発熱して苦しみ煩う。
もし河童のために害せらる者は、必ず肛門より臓腑を引出されて、死を免れられ事はない。云々。
河童についての風説は、どこでも同じようであろう。
以上、「駿國雑志(二十五巻)」古事類苑動物、河童 より
2021.6
河童については、このようなことが伝えられている。
庵原郡巴河(いはらぐん ともえがわ:静岡市清水区巴川)にあり、里人は、河童と呼んでいる。その姿其形は五六歳の小児のようであり、全身が生臭く、肌は滑りて鯰の皮膚のようである。眼は円く、瞳は尖っていて光り、手足の指水かきがあって鰭(ひれ)に似ている。
いつもは水底に潜んでいて、姿は現さない。
たまたま陸に上がって人と争う時は、力が強く、走るのを追えば、早くて捉えられない。
或いは、組みあって勝つ事があれば、発熱して苦しみ煩う。
もし河童のために害せらる者は、必ず肛門より臓腑を引出されて、死を免れられ事はない。云々。
河童についての風説は、どこでも同じようであろう。
以上、「駿國雑志(二十五巻)」古事類苑動物、河童 より
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