江戸の妖怪、怪奇、怪談、奇談

江戸時代を中心とした、面白い話を、探して、紹介します。

駿國雑志(二十五巻)での河童 

2021-06-20 19:28:33 | カッパ
駿國雑志(二十五巻)での河童  
2021.6 
河童については、このようなことが伝えられている。
庵原郡巴河(いはらぐん ともえがわ:静岡市清水区巴川)にあり、里人は、河童と呼んでいる。その姿其形は五六歳の小児のようであり、全身が生臭く、肌は滑りて鯰の皮膚のようである。眼は円く、瞳は尖っていて光り、手足の指水かきがあって鰭(ひれ)に似ている。
いつもは水底に潜んでいて、姿は現さない。
たまたま陸に上がって人と争う時は、力が強く、走るのを追えば、早くて捉えられない。
或いは、組みあって勝つ事があれば、発熱して苦しみ煩う。
もし河童のために害せらる者は、必ず肛門より臓腑を引出されて、死を免れられ事はない。云々。

河童についての風説は、どこでも同じようであろう。

以上、「駿國雑志(二十五巻)」古事類苑動物、河童 より


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