3/16-17、エコロジカル・フットプリントの考案者のひとりである、グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)のマティース・ワケナゲル氏の講演会に行ってきました。ボランティアで少々お手伝いしているエコロジカル・フットプリント・ジャパンの主催です。
マティースさんは、もっと「大御所」的な人なのかと思っていたら、意外や意外、とても若々しく、冗談好きのエネルギッシュな人でした。スイス生まれだがカリフォルニア在住ということで、アメリカ西海岸の陽気な雰囲気を醸し出していました。
エコロジカル・フットプリントについては、前に一度エコロジカル・フットプリントとは?(1)の記事で書きましたが、
2日間の講演会で新たに学んだこと。
日本で出版されている本『エコロジカル・フットプリント』『エコロジカル・フットプリントの活用』にはなかった新しい話として、「フットプリント・ニュートラル」というコンセプトが紹介されました。
ニュートラルとは、「中立」あるいは「プラスマイナスゼロ」という意味。
どんな活動をしてもフットプリントが発生してしまうもの。それ自体をゼロにするのは無理だけど、代わりに別のところでその分のフットプリントを減らす努力をすれば、プラスマイナスゼロになるんだよ、ということ。
たとえば、ご自身の講演活動についてもこんな風に話をされた。
今回は5日間滞在するためにはるばる飛行機に乗って日本にやって来た。なんと大きなフットプリントだろう! でも、自分がこうやってたくさんの人に話をすることで、話を聞いた人がそれぞれフットプリントを減らすとしたらどうだろう。その全員のフットプリントの減少分が、自分のフットプリント増加分よりも大きいならば、来た価値があったと言えるのではないか。
……かなりの「ポジティブ思考」ともいえますね(笑)。
でも、環境活動をやっていると、こういうジレンマに陥ることが多々あります。その時に、全体を見わたして、それでもやる価値のある活動かそうでないか、をこうやって冷静に判断するというのは、必要なことだと思います。
マティースさんは現在、世界各国の政府機関や研究機関などに、エコロジカル・フットプリント算出で連携しないかと働きかけています。
それは、「地球には限界がある」ということをあらゆる対話の前提条件にしっかり位置づけたいから。
それから、現実問題として、エコロジカル・フットプリント算出には複雑な計算を積み重ねないといけないので人手がいるし、また、なるべく正確な係数も得なければならないため、各国関係者の手助けが必要だから。
すでにEUが、加盟各国のエコロジカル・フットプリントの算出を行って公表しています。
さて、日本は、アジアで一番初めにこれに名乗りを上げることができるでしょうか? 是非是非、日本の環境省にもがんばっていただきたいものです!
今回、講演会も満席になるほど大勢の人が話を聞きに来ていましたし、また、それとは別に各方面を訪問した際にも結構好感触だったとのことで、日本でもっとエコロジカル・フットプリントが普及するといいなと思います。
マティースさんは、もっと「大御所」的な人なのかと思っていたら、意外や意外、とても若々しく、冗談好きのエネルギッシュな人でした。スイス生まれだがカリフォルニア在住ということで、アメリカ西海岸の陽気な雰囲気を醸し出していました。
エコロジカル・フットプリントについては、前に一度エコロジカル・フットプリントとは?(1)の記事で書きましたが、
2日間の講演会で新たに学んだこと。
日本で出版されている本『エコロジカル・フットプリント』『エコロジカル・フットプリントの活用』にはなかった新しい話として、「フットプリント・ニュートラル」というコンセプトが紹介されました。
ニュートラルとは、「中立」あるいは「プラスマイナスゼロ」という意味。
どんな活動をしてもフットプリントが発生してしまうもの。それ自体をゼロにするのは無理だけど、代わりに別のところでその分のフットプリントを減らす努力をすれば、プラスマイナスゼロになるんだよ、ということ。
たとえば、ご自身の講演活動についてもこんな風に話をされた。
今回は5日間滞在するためにはるばる飛行機に乗って日本にやって来た。なんと大きなフットプリントだろう! でも、自分がこうやってたくさんの人に話をすることで、話を聞いた人がそれぞれフットプリントを減らすとしたらどうだろう。その全員のフットプリントの減少分が、自分のフットプリント増加分よりも大きいならば、来た価値があったと言えるのではないか。
……かなりの「ポジティブ思考」ともいえますね(笑)。
でも、環境活動をやっていると、こういうジレンマに陥ることが多々あります。その時に、全体を見わたして、それでもやる価値のある活動かそうでないか、をこうやって冷静に判断するというのは、必要なことだと思います。
マティースさんは現在、世界各国の政府機関や研究機関などに、エコロジカル・フットプリント算出で連携しないかと働きかけています。
それは、「地球には限界がある」ということをあらゆる対話の前提条件にしっかり位置づけたいから。
それから、現実問題として、エコロジカル・フットプリント算出には複雑な計算を積み重ねないといけないので人手がいるし、また、なるべく正確な係数も得なければならないため、各国関係者の手助けが必要だから。
すでにEUが、加盟各国のエコロジカル・フットプリントの算出を行って公表しています。
さて、日本は、アジアで一番初めにこれに名乗りを上げることができるでしょうか? 是非是非、日本の環境省にもがんばっていただきたいものです!
今回、講演会も満席になるほど大勢の人が話を聞きに来ていましたし、また、それとは別に各方面を訪問した際にも結構好感触だったとのことで、日本でもっとエコロジカル・フットプリントが普及するといいなと思います。
とても有意義な講演会でしたね。
ブログにも書きましたが、会食でご一緒していろいろとお話をして、本にサインも頂きました。
持続可能性をライフワークにしている人って、前向きな人が多いですよね。見習わなければ!
コメントありがとうございます。
そうそう、持続可能性に向けた活動は、持続可能でなくちゃ、ですから、やっぱり気持ちの持ちようって大切ですよね。
私もまた訪問させていただきます~。